LoginSignup
0
0

経路変更方法のまとめ-OSPF filtering

Last updated at Posted at 2024-05-15

概要

ospfで特定のprefixをフィルタする主な方法です。
タイトルが「経路変更」なのは、前回のeigrpと揃えたかっただけです。

個人的な解釈多めの記事。


コマンドと条件

コマンド 対象のLSAタイプ 設定場所
1 area filter-list あるエリアから別のエリアへのin/outをフィルタする type3 ABR
2 area range not-advertise アドレス集約コマンドのnot-advertiseオプションを使用してフィルタする type3 ABR
3 summary-address not-advertise アドレス集約コマンドのnot-advertiseオプションを使用してフィルタする
summary-addressのnot-advertiseオプションはOSPFだけ!
type5,7 ASBR
4 distribute-list ルーティングテーブルのin/outを制御する 全部 自分
5 distance 対象をdistance 255にしてフィルタする
distance ospf でinternal/externalを指定できる
全部 自分

1/2/3のざっくりとした違い
・1&2と 3の違いは設定場所
 3.summary-addressはtype5,7といった外部ルートが対象なので設定はASBR

・1と2の違いは設問の要件とか構成..多分
 ・Type3をフィルタするときはfilter-list、filter-listが使用できない場合はarea range
 ・areaを挟んでフィルタしたい場合は2.は使用できない


さらに1.area filter-list, 2.area range not-advertise のコマンドについて
同じ結果となる設定をそれぞれの方法で試しました。

エリアどれ指定するんだっけ? in/outどっちだっけ?となってしまったときの考え方です。

構成

image.png

補足
・R1 Loopback0 10.10.10.10/32はospf area 1に所属
・各ルーターはospf router-id x.x.x.x(x=host名の数字)を設定

今回は、ABRのR2に設定を追加して
10.10.10.10/32 がarea0に通知されないようにフィルタします。


image.png

コマンド

1-1.area filter-list(in)
area0を参照する場合、inを設定します。
image.png
image.png
R2から見て、area0にinさせない


1-2.area filter-list(out)
area1を参照する場合、outを設定します。
image.png
image.png
R2から見て、area1からoutさせない

2.area range not-advertise
area rangeを使用する場合、対象のprefixが所属するareaを指定します。
今回はarea1です。
image.png

image.png
集約はABRで設定

おまけ

複数エリアの構成でarea0→area2に通知しないようフィルタする場合でも、1.area filter-listは同じ考え方で設定できます。
ABRはR3です。
image.png

image.png

2.area range not-advertiseは使用できません。
R3では10.10.10.10が所属するarea1を指定できないからです。
また、area1のABRでもないので設定場所の条件にもあわないです。

まとめ

資格の勉強で演習問題を解いています。
ospfのフィルタは勉強始めたころにつまづいて、問題集に「わからない」マークが書いてありました。
この記事は過去の自分へのリベンジです!

参考

『CCIE Enterprise Infrastructure Foundation, 2nd Edition』

  • Lab7: OSPF Filtering


ciscoの公式サイト

  • Chapter: OSPF ABR Type 3 LSA Filtering
    Type3といえば、やっぱりarea filter-listなのかな


ネットワークエンジニアとして
疑問に思うことは全部書いてくれてます。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0