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外付けSSDにUbuntuをネイティブインストールして、どのPCでも間借りできる?Linux環境を作った

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Last updated at Posted at 2026-04-14

その他の環境構築記事 etc.です。
Claude Code 環境構築・運用Tipsまとめ

はじめに

PCにUbuntuを入れる場合、通常は、元のWindows環境に対して、デュアルブートかクリーンインストールのどちらかを選択するのが一般的です。
ただ、デュアルブートはOSでSSDを分け合って記憶容量の無駄がでるし、クリーンインストールはWindowsを消してしまうので、なんかもったいない。できれば、PC 1台でWindowsとUbuntuを両立させてたい。

そこで、外付けSSDにUbuntuをネイティブインストールして、SSDを挿せばどのPCでも間借りして使えるUbuntu環境を作りました。

この方法のメリット

  • 内蔵ドライブに一切触らない/SSDを抜けば元通り → Windows環境が完全に守られる & 使わないときは普通のWindows PC
  • 他のPCに持ち運べる → 外付けSSDを挿すだけでどのPCでもUbuntu環境が立ち上がる(※BIOS設定次第)
  • 仮想マシンより速い → ネイティブなのでフルスピードで動く

準備するもの

  • 外付けSSD(USB 3.x 以上推奨、USB-C / Thunderbolt ならなお良し)
  • USBメモリ 8GB以上(インストーラー用)
  • Ubuntu ISOファイル(公式サイトからダウンロード)
  • ブータブルUSB作成ツール(Rufus / balenaEtcher など)

Phase 1: インストールUSBの作成

Windows上でRufusまたはbalenaEtcherを使って、Ubuntu ISOをUSBメモリに書き込みます。

書き込みが終わったら、外付けSSDとUSBメモリの両方をPCに接続してください。

Phase 2: BIOS設定(インストール前)

BIOSに入る方法

電源投入直後にBIOS起動キーを連打します。機種によってキーが異なります。

メーカー BIOS起動キー ブートメニュー
Dell F2 F12
HP F10(Esc → F10 でも可) F9
Lenovo (ThinkPad) F1 または Enter → F1 F12
Lenovo (IdeaPad) F2 または Novoボタン F12
ASUS F2 または Del Esc または F8
Acer F2 F12
MSI Del F11
富士通 F2 F12
NEC F2 F12
Panasonic (Let's note) F2 -

(起動直後の画面に一瞬「Press F2 for Setup」のような表示が出ることもあります)

設定する項目

以下の4つを設定します。メニュー名はメーカーによって異なるので、近い名前のものを探してください

1. 内蔵ドライブを無効化 (重要)

内蔵ドライブをBIOSレベルで無効化すると、Ubuntuのインストーラーからドライブが見えなくなるため、誤って内蔵ドライブを操作する事故がなくなります。

  • 項目名の例: StoragePort EnablementM.2 PCIe SSD / SATA 0 / Primary Drive
  • 設定: ON → OFF (または Enabled → Disabled)

メーカーによっては Integrated DevicesAdvanced の中にあることもあります。

2. Secure Boot を無効化

Secure Bootが設定されているときのみ実施。
インストール時のトラブルを避けるため、一時的に無効化します。インストール後に戻せます。

  • 項目名の例: Boot ConfigurationSecure BootEnable Secure Boot
  • 設定: OFF (または Disabled)

3. USBブートを有効化

デフォルトで有効なことが多いですが、念のため確認します。

  • 項目名の例: USB ConfigurationEnable USB Boot Support
  • 設定: ON

Thunderbolt接続のSSDを使う場合は、Thunderbolt Boot Support も ON にしてください(デフォルトOFFの機種が多いです)。USB-C接続のSSDは通常のUSBブートサポートで動作するため、この設定は不要です。

4. Fastboot を無効化(または Thorough)にする

Fastboot有効時は、ブートメニューでUSBデバイスを認識できないことがあります。

  • 項目名の例: Pre-boot BehaviorFastboot / BootFast Boot
  • 設定: Disabled(多くのメーカー)または Thorough(Dell固有の選択肢)

SATA/NVMe モードについて

機種によっては SATA/NVMe OperationRAID On になっています。これは触らないでください。変更すると既存のWindowsを起動できなくなる可能性があります。

外付けUSBドライブはこの設定の影響を受けないので、そのままで問題ありません。

保存して再起動

ApplyExit で保存して再起動します。

Phase 3: Ubuntuインストール

ブートメニューからUSBメモリを選択

再起動時にブートメニューキー(Dellなら F12)を連打し、USBメモリを選択します。Ubuntu Live環境が起動します。

インストール開始

  1. 「Ubuntuをインストール」を選択
  2. 言語、キーボードレイアウト、ネットワークを設定
  3. 「通常のインストール」を選択

インストール先の選択

内蔵ドライブは無効化済みでも、ディスク一覧には2つのデバイスが表示されます

これは、インストーラ自身のUSBメモリもデバイスとして見えているのが原因です。USBメモリ側は選ばないよう注意してください。
なお、表示されるデバイス名(/dev/sda / /dev/sdb など)と順序は環境によって異なります。
例えば以下のように表示されます。

デバイス(例) 正体
/dev/sda 外付けSSD(インストール先) ※順序は変わる場合あり
/dev/sdb USBメモリ(インストーラー自身) ※順序は変わる場合あり

見分け方:

  • サイズで判別してください(例: 外付けSSDが500GB、USBメモリが16GBなら一目瞭然)
  • デバイス名の /dev/sdX の順序だけで判断するのは危険

インストール先に外付けSSDを選択したら、「ディスクを削除してUbuntuをインストール」でOKです。

インストール

  • タイムゾーン: Asia/Tokyo
  • ユーザー名・パスワード設定
  • インストール完了を待つ

完了したら再起動します。USBメモリを抜くよう促されたら、インストーラーUSBを抜いてください(外付けSSDはそのまま)。

Phase 4: BIOS設定(インストール後)

再びBIOSに入って、以下を設定します。

1. 内蔵ドライブを再有効化(忘れずに)

  • StoragePort EnablementM.2 PCIe SSDON

これを戻さないと外付けSSDを外したときにWindowsが起動できません

2. ブート順序を外付けSSD優先に変更

Boot Sequence / Boot Order / Boot Priority などの項目で、外付けSSD(ubuntu)を最優先に設定します。

こうすることで:

  • 外付けSSD 接続時 → 自動でUbuntu起動
  • 外付けSSD 未接続時 → 自動でWindows起動(外付けが見つからず次の順位に落ちる)

3. Secure Boot の再有効化(任意)

Ubuntu 22.04以降は基本的な用途であればSecure Boot有効のままでも起動できます。試してみて問題なければ有効に戻しましょう。
(Dell機種では Enable Microsoft UEFI CA という項目もあります。これは Enabled を選択してください)

4. Fastboot

Thoroughのままにしておくのがおすすめです。Minimal に戻すとブートメニューで外付けSSDが認識されにくくなるそうです。

Phase 5: 動作確認

Windows起動確認

外付けSSDを外した状態で電源ON。Windowsが通常通り起動することを確認します。

Ubuntu起動確認

外付けSSDを接続した状態で電源ON。自動でUbuntuが起動することを確認します。

他のPCへの持ち運び

外付けSSDにインストールしたUbuntuは、別のPCに挿しても基本的に起動できます。ただし以下の準備が必要です。

  1. 持ち運び先のPCで上記と同じBIOS設定(USBブート有効、Secure Boot・Fastbootの調整)を行う
  2. ブートメニューキーを押して外付けSSDを選択

ハードウェアが大きく違うPCでも、Linuxカーネルが各種ドライバを動的に読み込むため、意外とそのまま動きます。出張先や実家のPCでも自分のLinux環境を使えるのは便利です。

まとめ

  • 外付けSSDへのUbuntuネイティブインストールは、Windows環境を守りつつもLinuxが使えるので便利!
  • インストール時、 内蔵ドライブをBIOSで一時無効化すれば、インストール時の事故を防げる
  • ブート順序を外付けSSD優先にしておけば、挿すか外すかだけでOSを自動切り替えできる
  • 外付けSSDなので他のPCにも持ち運べる!
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