環境：RHEL8 workstation

何がしたいのかというと、ODFが前提のアプリケーションが増えてきているので、その検証作業のためです（他にもハードルがあり道半ばですが、、）

CRCでODFの機能を使うためには、ODF nanoを使います。
https://github.com/ksingh7/odf-nano

本家のODFは３ノード必要とかなので、それがワークステーションにサクッと入るならかなり手軽、これだけで済む用途ならば。

ODF nanoはCRCが前提となりますが、上記リンクの手順に、わかりやすいCRCの導入手順も含まれているので、まだCRCを入れてなければ、こちらを参考に導入されても良いと思います。

なお、以下の動画では、CDCに導入したODF nanoをDBのストレージにしたりしているデモも確認することができます。
https://www.youtube.com/watch?v=mae0tiLkQag

[手順]

やってみた感じ、手順は非常に簡単で、サクサクできます。基本的に、上記の手順に従って下さい。

それでも、ちょっと、「うっ」、となったポイントがあったのでそこだけ列挙します。

①
以下のように、vmのディスク領域を確保します。コメントにThin provisioningだぜと書いてあるんですが、私の環境では普通に空き容量を確保しないとエラーとなりました。なんかの設定なのかもしれませんが、ここらへんの理屈は良くわかってません、、

## Don't worry this is thin provisioned
sudo -S qemu-img create -f raw ~/.crc/vdb 100G
sudo -S qemu-img create -f raw ~/.crc/vdc 100G

②
CRCのVMからsudo virsh dumpxmlでダンプしたxmlにディスク領域を記載して、またアプライする手順があるんですが、そのままやるとBus番号がかぶる。普通にズラしましょう。

[crc]$ sudo virsh define ~/crc.xml
エラー: /home/keyamamo/crc.xml からのドメイン定義に失敗しました
エラー: XML error: Attempted double use of PCI Address 0000:05:00.0

RNGデバイスとVDBのBus番号0x05がかぶっている。ここでは、RNGを削ってみました、、

    <rng model='virtio'>
      <backend model='random'>/dev/urandom</backend>
      <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x05' slot='0x00' function='0x0'/>
    </rng>
    <disk type='file' device='disk'>
      <driver name='qemu' type='raw' cache='none'/>
      <source file='~/.crc/vdb' index='1'/>
      <backingStore/>
      <target dev='vdb' bus='virtio'/>
      <alias name='virtio-disk1'/>
      <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x05' slot='0x00' function='0x0'/>
    </disk>
    <disk type='file' device='disk'>
      <driver name='qemu' type='raw' cache='none'/>
      <source file='~/.crc/vdc' index='2'/>
      <backingStore/>
      <target dev='vdc' bus='virtio'/>
      <alias name='virtio-disk2'/>
      <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x06' slot='0x00' function='0x0'/>
    </disk>

当たり前ですが、その後はうまく適用できます。

[crc]$ sudo virsh define ~/crc.xml
Domain 'crc' defined from /home/keyamamo/crc.xml

③
ODF nanoでは、NooBaaは入りません。
上に出てくる手順のキャプチャ上は、通常のODF同様にNooBaaも入ってるキャプチャが掲載されており、どの手順間違えたんだろう？と悩んでいたら、コード側に「そのうち相談」みたいな怪しい記述が、Developerに確認したところ、現在のバージョンのODF nanoではNooBaaは入らないとのことが確認できました。

実際の導入結果

以上です。参考になれば幸いです。