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音楽理論ウェブアプリを作りました。

Last updated at Posted at 2021-02-13

音楽理論の学習や活用に使えるウェブアプリ「O-TO」を作りました。

音楽を20年以上やってきた中で「あったら良いな」と思う機能を具現化しました!

どんなアプリ?

"音楽の本質と関係無い思考"を肩代わりするアプリです。

たとえば、音符の長さの計算を頑張っても、頑張った分だけ音楽が良くなるわけではありません。
疲れます。笑

音楽理論の学習も、難しい文章から読み解くより、視覚的に分かりやすく勉強できた方が楽です。

そういった“創造の本質”とは関係の無い部分に、余計な頭脳と時間を使わないためのアプリです。

作った経緯

個人的に音楽の作業には「コレは無駄じゃね?」と感じるものがたくさんあります。

たとえば、ディレイタイムを計算したり五度圏で音の流れを考える作業などです。

これらの作業は、音楽の良し悪しには関係ありません。
むしろ、瞬時に結果が分かった方が試行錯誤の時間が多く確保できます。

また、僕は音楽理論の学習に苦戦した経験から「もっと音楽の専門知識を活用する敷居を下げたい」気持ちがずっとありました。
(音楽理論関係のブログを書いているのもそのため)

そういうわけで、「音楽制作や音楽理論の学習を補助するウェブアプリ」の目指して出来上がったのがこの「O-TO(Ongaku Tools)」です。

現在提供している機能と、その説明

①コードの構成音を調べる

主なコード110種類以上の構成音を確認できます。

同時に

  • コードネームの読み方
  • コードの詳細情報
  • 構成音を含む主なスケール(と構成音)

も確認できます。

最終的には、頭の中でコードの構成音や役割が把握出来た方が良いかもしれません。
ただ、僕自身は出来るまで10年近くかかった気がするので、補助としても使えると思います。

追記:ネガティヴ・ハーモニー理論に基づく代理コードも確認可能にしました。

②スケールの構成音を調べる

70種類以上の音階の構成音を視覚的に確認できます。

色々なスケールを試してみたいときに、キーの変更を頭の中で考えなくて良いので楽なはずです。

初学者の方がスケールを学ぶのにも役に立つはずです。

③コード/スケール名を逆引き検索

構成音を選択するだけで瞬時に

  • コードネーム
  • コードネームの読み方
  • コードの詳細情報
  • 構成音を含む主なスケール(と構成音)

が表示されます。

コードネームや、モーダルインターチェンジ候補の確認に便利です。

④コード進行まとめ

よく使用されている気がするコード進行のパターンを90種類以上まとめました。
表示はディグリーネームと全てのキーに切り替え可能です!(つまり、1000以上のコード進行が確認できます。)

しかも、音で確認もできます。

作曲や編曲のネタ探しなどに便利だと思います。

⑤ダイアトニック・コード

主なダイアトニックコードの一覧表です。こちらも全てのキーに表示を切り替えられます。
また、対応するモード/スケールも併記して表示できます。

ちなみに、僕は大体この表の環境を概ね「1つの環境」として頭の中で捉えていて、この環境から離れる場合に「転調している」と考える場合が多いです。

⑥転調の間隔・調の関係を調べる

転調の間隔を簡単に調べられます。

モードチェンジを絡めた複雑な転調とそのキー(調号)の判定を頭の中でやるのは大変だと思います。

しかし、この機能を使えば複雑な関係にあるキーの転調も一瞬で分かります。

⑦音価の計算

シンプルに音価の計算ができるだけです。

ここまで紹介した機能は、音楽を長くやっていればある程度脳内で対応できる人も多いと思います。
しかし、各BPMごとの音価を暗記している人は少ないんじゃないでしょうか。

ある意味、一番便利な機能かもしれません。

⑧メトリック・モジュレーション

メトリック・モジュレーションに関係する情報を調べられます。
メトリック・モジュレーションは、整合性を持ったテンポチェンジなどに使われる手法です。

おまけで音符を「分音符のみで表記した場合」や「符点音符のみで表記した場合」も計算される機能をつけました。
「現在の記譜法」の上手くできている部分と、そうでない部分を感じられる気がします。笑

⑨コード進行のテキストを移調する

入力したコード進行を、任意のキーやディグリーネームへ一瞬で書き換えます。

つまり、オリジナル曲のコード進行メモの移調や、楽曲分析が超ラクになります!

…今までの人生で、コード進行のメモを別のキーへ書き換える作業を何度やったか分かりません。
でも、これを使えば一瞬で終わるのでやる必要は無くなりました。

⑩弦楽器の指板を可視化する

弦楽器の指板を、設定したスケールやコードの情報に基づいて色付け・可視化できます!
運指の選定、作曲、教材などさまざまな用途にお使いいただけるかと思います。

正直、弦楽器奏者には便利すぎる機能が盛りだくさんです。

⑪指板からコード/スケール名を逆引き検索

指板から選んだ構成音に対応するコード・ネームやスケール名を検索できます。
偶然弾いたコードやスケールの名前を調べたい時に便利です!

プログラミングの技術的な内容など

こちら↓の記事にまとめました!(๑˃̵ᴗ˂̵)و

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