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囚人のジレンマの話は皆さん聞かれた事があるでしょうか?
ゲーム理論の書籍や記事にはよく出てきます。

ナッシュ均衡とパレート最適

ナッシュ均衡とは、ゲームのプレーヤーがお互いに合理的な行動を取った結果、その状態から誰も行動を変更しようとせず均衡する状態です。
パレート最適とは、相手の状態を悪化させないかぎり、自分の状態が改善できない状態です。
一番良いのは、ナッシュ均衡になった時にお互いがパレード最適になっていることがベストです。

ゲーム理論とは

自分にとって合理的な行動をとった結果、相手に対して好ましくない影響を及ぼし、両者の行動の結果として、両者ともに好ましくない状況に陥ってしまう事です。
交渉事とか、戦略を考える時に、このゲーム理論にそって考える事で勝つことが出来ます。
よく事例では、
二人の囚人がいます。
・両方黙秘の場合は、懲役は1年
・お前だけが先に喋った場合は、お前は釈放、相手は懲役5年
という状況です。
二人とも黙秘がパレード最適。どちらかが喋らざるおえない状況としてナッシュ均衡が存在します。
信頼している仲間で絶対に裏切らないと分かっていたら黙秘で二人して懲役年が良いでしょうか?
それとも、裏切らないので先に喋って釈放された方が得策かもしれません。
この裏には関係値や二人の人格が複雑絡みあいそうです。

ゲーム理論って役に立つの?

最初、ゲーム理論って役に立つの?と思ってました。
結局、関係値や人格が複雑に絡み合う中で、この理論を知った所で最適解は見いだせないので、上手に使う方法ってなんだろうと思ってました。
値下げ競争に関しては、大体がパレート最適に動くので、通信会社は大体同じ値段です。
たまにベンチャー等がマーケットを取りたいためにナッシュ均衡を破って、値下げに踏み切ります。大手が値下げしてくると更に値下げするしかなく、結構、リスクをとった戦略になります。大手が値下げしなさそうな場合のみ値下げ戦略をしかけると効果がありそうです。
これって相手の様子を見ながらの動きなので非常に不安定でゲーム理論という感じもしません。

ゲーム理論が使われているのがリニエンシー制度

リニエンシー制度は、カルテルや談合を防ぐために適用されていて日本の制度です。カルテルや談合に参加した企業であっても、自主申告により課徴金が減免される制度になってます。
実際にリニエンシー制度で自主申告で課徴金を免除されている企業は存在してるみたいです。
リニア工事の談合の話は有名な話です。
アメリカでは、司法での取引制度を映画等でよく目にしますが、日本でもあったという話で、実際に運用されてる様です。現状の制度自体は、色々と課題がありそうですが、この考え方は、企業のコンプライアンスにも適用できそうとも思います。

ゲーム理論とブロックチェーン

ゲーム理論は、制度に適用すれば運用できそうだと思いました。
企業のコンプライアンスのために通報制度を導入したり、社員の不満の洗い出し等の社員の感情を揺さぶる様な制度にできそうな気もします。
しかし、もっとも有効そうなのは、国の制度や選挙とか。
そして、ブロックチェーンもゲーム理論の上に成り立ってます。
チェーンの改ざんを行うよりもマイニング報酬をもらった方が得策という考え方です。
これは、DAO辺りとは相性が良さそうです。共同で運用するものに関して、不正を洗い出し防ぐ仕組みです。
DAOの中では、各自もっているトークンの値下がりに繋がらない様に不正が起こりにくい状態が保たれてます。
Web3.0、DAO、ブロックチェーンに興味ある人は、ゲーム理論を勉強してみてください。
皆さんもゲーム理論の良い使い方・事例について、何か気付いたら教えて下さい。

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