この記事は クラウドワークス Advent Calendar 2018 の19日目の記事です。
昨日は、@ganta によるCircleCI Workflow + Orbs & Reusing Config実践ガイド でした!
✍はじめに
今年の3月から玉露という名のチームでエンジニアとして働いている @k-waragai です٩(๑´0`๑)۶
玉露のチームがどういう事を行っていたかは以下のリンクをご確認ください。
- 6万行の大規模リファクタリングを完遂する上でPOとしてやってよかった5つのこと
- 混沌を極める jQuery のコードをいかにして vue.js に頼らずに整理したか、あるいは ayasuda さんへのアンサーソング
今回は、最近何かと話題になっているOculusを活用した**VR(Virtual Reality)**のお話をしようと思います。
🍤チーム内1on1を対面ではなくVR空間で行ってみた
(※1on1ではなくチーム全員でOculus Roomsを体験した時の写真です)HMDはOculus Goを利用しました。
使ったアプリケーションはOculus Roomsになります。
無料だし話せるし十分ですね٩(๑´0`๑)۶
● チーム内1on1を始めたきっかけ
チームビルディングの一環で
メンバー間の壁をもっと薄くし対話が生まれやすい状態を作ろうと始まったのがチーム内1on1でした。
● なぜそれをVR上で?
始めはやってみたかった。ただそれだけです。
やってみたかったと言ってもちゃんと理由があります。
具体的には
- VR空間でアバター越しに対話を行うと、心理的にどういう状態になるのか?
- 現実空間で行う1on1との差異はどんなものか?
- VR空間で行うメリットとデメリットは何か?
という事を知りたかった為提案し行動してみました。
1つずつ分かった事について説明していきます。
● VR空間では心理的安全性が担保される?
ぶっちゃけ上司との1on1って緊張しませんか?
自分は少なくとも、対面で話すのが苦手なのでハードルは高いなと感じています:(´◦ω◦`):
対面で話すのが苦手な理由としては、
目を見て話しなさいとか、はっきり喋りなさいとか小さい頃から言われてきたのが原因かと...(ㆁωㆁ*)
それに比べて、VR空間上ではアバターという1枚皮を被った状態で対話することが出来ます。
相手ももちろんアバターなので、見られていても全然怖くありません。
表情を伺われることも無い為、ちゃんとアバターを見て話す事ができます。
アバターという自分の分身を通すことで、目を見て話すが楽になりました。
また声の問題を抱えている人も中にはいるのではないでしょうか?
(通りにくい声や大きい声を出すことが出来ないなど)
Web会議ツールなどを使うと、
小さい声でもマイクの位置や機材次第でブーストさせる事が可能なのでそれも解決することができます。
こうしていろいろな問題が解決され対話という面においては、心理的安全な状態になる感じました。
● 現実空間とVR空間での1on1の違いは何か?
VR空間では、対話をする為に最適な環境を一瞬で整える事が可能です。
気持ちを落ち着けるBGMや、ゆったりとした空間
現実世界では自宅などから接続している為かなりリラックスした状態で望めます。
また、非現実的な空間が備わっている為アイスブレイクも捗ります。
対話を始めるまでの場作りにおいては、VR空間の方が優れていると感じました。
これだけ聞くと「VR空間での1on1めっちゃ良いじゃん!」と思うのですが、
VR空間では声意外の情報はあまり使えない為、
ノンバーバルコミュニケーションがしにくいというデメリットに気づきました。
相手の表情や視線などの情報を得ることが出来ない為、
気持ちを読み取るのが少々難しくなるのではと考えています。
またアバターについてですが、
心理的安全性が担保されている為か安心して個人をさらけ出しやすくなるという気がしました。
突然ですが皆さん『だてマスク』をご存知でしょうか?
メールやSNSなどネット上のコミュニケーションに慣れた若者が“だてマスク”をするようになっている。人間のコミュニケーションは本来、言葉つきや相手の表情を含んでとられるものだったが、携帯やパソコン上の文字だけのコミュニケーションでは、そのような要素がないため、互いに本音を隠したままでことを進めることができる。それに慣れてしまった若者たちは、まず自分の本音を他人に知られることが怖い。そして自分の弱みを知られることを嫌うのではないか。
上記のwikiの一部を抜粋しています。
簡単に言うと「自己防衛本能」が働いてる状態になります。
つまり普段マスクをしている人が、マスクを外した状態で対話を行うと警戒心ビンビンで本音を話す事ができません。
それをカバーしてくれるのがVR空間なのではと思いました。
アバターというマスクを被り対話を行うことで警戒心が緩和され『本音』が出やすい状態になると自分は感じました。
ちなみに、幼少期のお話とかエンジニアになる前になりたかった職業とかそういった話をしていました。
● 1on1をVR空間で行うメリットとデメリットをまとめる
チームビルディングや関係性向上の為にVR空間を活用すると
より本音で会話することが出来るため向いていると言える。
目標設定などのしっかりとした会議などでは
ノンバーバルコミュニケーションがしにくい為VR空間は向いていないと言える。
📌最後に
実際にOculus Goをチームビルディング等で利用してみたところいろいろな知見を得ることが出来ました。
VR空間を利用することで会議室を無限に作ることが出来るようになったり、
オンライン上のコワーキングスペースやオフィスが出来るようになったりしてくるんじゃないかなー
なんて毎日妄想しています。
また、会社としてもVRには可能性を感じているようで、積極的に支援してくれています。
例えば...
デザイナーの田村さんが「VRのスクールに通いたい」と分報で呟く
すぐに副社長の成田さんから「通いましょう!」と返信が来たり
こんな感じで VR に対して積極的に取り組みを見せています。
良い会社だ...٩(๑´0`๑)۶
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明日は マーケティングチームによる
「【夜も眠れない】マーケットプレイス型プロダクトが直面する3つの課題」
についてのお話だそうです。
引き続き クラウドワークス Advent Calendar 2018 をよろしくお願いします!👋