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AWS資格全冠したので振り返ってみた

Last updated at Posted at 2025-02-07

目次

はじめに

2025年1月にようやくAWS認定資格全冠を達成することができました。折角なのでよく見る「全冠したので〇〇」という記事を書いてみることにしました。

この記事で言いたいこと

  • 全冠はバックグラウンド関係なく誰にでもチャンスがあると思っています。
  • 必要なのはモチベーションとその維持だと思っています。(自分に合った工夫が大事)
  • モチベーション維持ができれば難しいことではないと考えているため、お手軽に自身の価値を高められる方法だと思っています。

この記事の目的

この記事を書く目的は2つあります。

  • 全冠するモチベーションの一つにしてもらうこと
  • 全冠してから何をすれば良いのか考えるきっかけにすること

1点目は、私が資格を取得した際の得点や学習期間を記載しているので、より高得点がとれたといったり、要領よく短い期間で勉強できたといったように、比較する基準にしてモチベーションを上げてもらえたらと考えています。また、モチベーションがどうしても維持できないという方に、参考として私が実践していたモチベーション維持の方法をお伝えできたらと思います。

2点目は、全冠という目標を達成したことで今後何をしていくのか曖昧になっている部分があるため、この記事を書くことをきっかけに次のアクションを決めていきたいと考えています。すでに全冠している方や、もう少しで全冠しそうな方の参考にもなれば嬉しいです。

Japan AWS All Certifications Engineersとは

全冠したらAWSから表彰を受けられるプログラムがあります。

「Japan AWS All Certifications Engineers」とは、AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属し、「AWS 認定資格を全て保持している」 AWS エンジニアの皆様を対象にした表彰プログラムです。

年々増加しており、2024年は1,222名もの方が受賞しているとのことです。ちなみに弊社は23名が受賞しています。(従業員数が約12,000名のため、率にして 約0.2%!社内だとまだ希少価値が高いですね。)

スケジュールと得点

以下に私の受験スケジュールと得点、受験した際の年次まで記載します。得点が特別高かったり、学習期間が特別短い(AI/ML系は若干短めですが)といったことはあまり無いので、穏やかな気持ちで比較いただけると思います。

合否 資格名 受験日 学習期間 得点 年次
Fail AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA) 2022-11-04 1か月以上~3か月未満 672 1
Pass AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA) 2022-12-17 1か月以上~3か月未満 786 1
Pass AWS Certified SysOps Administrator - Associate (SOA) 2023-02-20 1か月以上~3か月未満 774 1
Pass AWS Certified Developer - Associate (DVA) 2023-03-16 2週間以上~1か月未満 800 1
Pass AWS Certified Security - Specialty (SCS) 2023-10-06 1か月以上~3か月未満 807 2
Pass AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP) 2024-02-10 1か月以上~3か月未満 805 2
Pass AWS Certified DevOps Engineer - Professional (DOP) 2024-04-20 1か月以上~3か月未満 816 3
Pass AWS Certified Machine Learning - Specialty (MLS) 2024-05-19 2週間以上~1か月未満 833 3
Pass AWS Certified Advanced Networking - Specialty (ANS) 2024-09-07 3か月以上~6か月未満 842 3
Pass AWS Certified Data Engineer - Associate (DEA) 2024-11-17 1か月以上~3か月未満 771 3
Pass AWS Certified Cloud Practitioner (CLF) 2024-11-23 2週間未満 881 3
Pass AWS Certified AI Practitioner (AIF) 2025-01-11 2週間未満 757 3
Pass AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate (MLA) 2025-01-18 2週間以上~1か月未満 776 3

全冠までに約2年3か月かかっています。よく3か月で、1年で全冠しましたという話も聞くので、比較的時間がかかっている方だと思います。

一番最初に受けたSAAの試験で不合格になっています。最初の方はなかなか要領がつかめずに苦労していましたが、回数を重ねるにつれてどのくらい勉強すれば合格できるか感覚的にわかるようになってきていました。振り返ってみると、2年目の時に中だるみしてしまっていました。SCSの勉強をなかなか始めなかったり、SAPも勉強したり止めたりを繰り返していましたので、やはりモチベーション維持が一番難しかったと感じています。

モチベーション維持ができた理由

個人差があると思いますが、参考までに私がモチベーションを維持することができた理由を記載します。

①周囲の環境
一番はやはり全冠をするための環境が整っていたことだと感じています。私が所属する会社、部門は若手のうちから資格取得を奨励しており、決して安くない受験料も全て会社からのバウチャーで賄うことができました。また、同じ部門に資格をとんでもないスピードで取っていく同僚が多かったことで、自分も取らなければという気持ちで続けられました。

②多くの人がいるイベントで全冠します!宣言
自身を強制的に全冠に向かわせる方法です。実際に、入社2年目に行われた社内の発表会で宣言したことがモチベーション維持に繋がったと考えています。お伝えしている通り、モチベーション維持ができれば誰にでもチャンスがあることだと思います。私には無理だから…なんて遠慮する必要は無いと思います。

③1つ合格したら、すぐに次の勉強を始める
個人的な傾向ですが、試験が近づいてくると徐々にモチベーションが高くなり、試験が終わるとモチベーションが徐々に下がっていく傾向がありました。2年目の時に中だるみしてしまった一番の原因がこれでした。3年目からは一つ試験が終わって、モチベーションが高いうちに次の勉強を開始しており、それが効果的だったと感じています。

④仕事のTeamsで資格取りました!報告
資格を一つ取るたびに、まず勤務開始時に合格したことを上司に報告し、部門のチャネルにも投稿、事業部のチャネルには合格体験記を投稿する、ということをやっていました。少し面倒にも感じますが、皆さんがお祝いしてくれるので達成感を感じることができました。そのような場所がなければ、自分で作ってしまうのも良いと思います。

⑤自己紹介スライドに貼る認定バッジを増やす
そんなこと(笑)と思われるかもしれませんが、認定バッジが増えると自己紹介スライドが映えます。

⑥LinkedInなどSNSへの資格紐づけ
これも小さいことですが、自分が取得した認定バッジを確認できるCredlyというサイトからLinkedInなどのSNSにバッジをシェアすることができます。シェアする際に、資格を取得したことを報告する投稿も一緒に実施していました。投稿する度に、他社の人事の方から連絡をいただいたり、自分のプロフィールが閲覧される回数が増えたりと、自身の市場価値が徐々に高まっていることを定量的に感じることができました。

⑦受験場所を変えて小旅行する
簡単に言うと自分へのご褒美です。自宅から1時間半以上かかる試験センターを予約して、受験が終わったら、ひたすらやりたいことをしていました。これで受験日としてだけではなく、全力で遊ぶ日として迎えられます。

全冠してから次は何をやるのか?

今後何をやるか、まだ悩んでいるところではありますが、今はこんなことを考えています。

  • コンソール操作メインでAWSの学習に取り組む
    全冠しました!というのはアピールにもなる反面、それに見合った技術力を今後期待されていくという意味でプレッシャにもなると考えています。机上での回答はできるがコンソール操作までは分からないとはならないように、今後はコンソール操作をメインに取り組んでいきたいです。

  • LT登壇ドリブンで様々なサービスを触る
    JAWS-UGというAWSユーザーコミュニティに参加して、参加者の方に全冠してから何をしようか悩んでいると話した際にいただいたアドバイスです。とりあえず面白そうと思ったイベントでLT枠に応募して、発表できるように後からサービスについて触ってみる、深掘りしてみると良いよと教えてもらいました。自分のペースで実践してみようと思います。

  • そもそものITの学習
    言わずもがなです。AWSだけ、資格だけ、なんて言われないように足りない基礎知識の勉強もしていきます。

  • AWS以外のクラウド資格取得
    AWS以外にもクラウドの資格があるので、その取得にも挑戦していきたいと考えています。個人的には、その前にそもそものITの学習を優先しようと考えています。

  • Japan AWS Top Engineersに選出されるレベルを目指す
    Japan AWS All Certifications Engineers とはまた別の表彰プログラムがあり、2024年は214名の方が、弊社からは4名が受賞しています。

「Japan AWS Top Engineer Program」とは、AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属している AWS エンジニアを対象にした日本独自の表彰プログラムです。特定の AWS 認定資格を持ち、AWS ビジネス拡大につながる技術力を発揮した活動を行っている方、または技術力を発揮したその他の重要な活動や成果がある方を、Japan AWS Top Engineers として、AWS Japan が審査し選出します。

具体的なアクションというよりは今後の目標になりますが、日々の業務はもちろん、既に上記で挙げたアクションを継続して実践することで技術力・アウトプットの質を高め、Japan AWS Top Engineersに選出されるレベルの人材になりたいと考えています。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました!この記事が全冠するモチベーション維持に一役買っていたら幸いです。

【Appendix】勉強方法

この記事の目的からは逸れるので、Appendixとして記載します。少しでも参考になれば幸いです。

DVA~ANSまではインプット用の書籍と、Cloud Licenseを断続的に使っていました。DEA以降はudemyでインプット・アウトプット両方行っていました。

Cloud Licenseの良いところは、一問一答で学習を進められたり、合格者のアドバイスを見て効率的な勉強ができるところだと思います。但し、4,580円/90日(2025/01/25時点、プロフェッショナルプランの場合)利用料金が発生します。

一方でudemyの良いところは、所属会社が法人契約をしていれば無料で利用できるところだと思います。私がSAAを勉強していた頃は65問回答し終えないと解答が確認できない仕様でしたが、徐々に一問一答形式が増えてきており、使いやすくなっている印象です。

Qiitaの限定共有記事で勉強した内容をまとめ、試験当日に見返すということもやっていました。

※Qiitaはこんな感じです。自分用のメモなのでそのあたりご了承ください。(プライベート公開設定です)

AI/ML系の資格は、個人的にG検定取得やE資格合格に向けて勉強した経験があったので、ベースとなる知識はそれで十分だった印象です。ベースを学ぶのにG検定はちょうど良いですが、E資格はオーバーワークかもしれません。

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