Twilio SIP Registrationとは何か
唐突ですがSIP RegistrationはIP電話機を利用するための機能です。
IP電話機(例Yalink)は電源を入れて、ネットワークケーブルを指しただけでは動作しません。
SIPサーバーに適切な設定が入っており、なおかつIP電話機にそのサーバー接続情報があってはじめて動作します。
TwilioはこのSIPサーバー(と公衆電話網への接続)を提供することにより、IP電話機の利用を非常に簡単にすることに成功しています。
ちなみにTwilio Docsには以下の説明があります。
SIP Registration is the process in which a SIP Endpoint sends a SIP REGISTER request to the registrar. The registrar accepts the request and stores the information in the location service of the domain it handles. The registrar acts as the front end to the location service for a SIP Domain, reading and writing bindings between endpoints and a particular user
SIPレジストレーションは、SIPエンドポイントがSIP REGISTERリクエストをレジストラに送信するプロセスである。
レジストラは要求を受け入れ、処理するドメインのロケーションサービスに情報を格納します。レジストラーは、SIPドメインのロケーション・サービスに対するフロントエンドとして機能し、エンドポイントと特定のユーザーとの間のバインディングの読み取りと書き込みを行います。
全然わからないですね。 (´Д`)ハァ…
TwilioのSIP Registrationを利用する・しない場合
TwilioのSIP Registrationを利用すると便利なのですが、利用した場合とそうでない場合を比較してみましょう。
まず、一般的な構成でSIPの電話機を使うためには何が必要か列挙してみます
- PCサーバー(サーバー本体とOSの組み合わせ), AWSを使えば月500円程度?上限なし
- SIPサーバー機能。入手と設定が簡単なのはIP PBXのAsteriskあたりでしょうか。業務用は上限なし
- 上記構築、管理コスト
- 外線発信のための回線契約と接続
SIPサーバーの機能を実現するためには実はそれほど費用はかかりませんが、各種インストール作業及び設定の知識。
加えて管理コストが大きく乗っかってきます。
ベンダーの協力を仰ぐ場合には100万円単位でお金が必要でしょう。
また回線契約には多くの時間が費やされることは容易に想像できます。
Twilio SIP Registrationの場合
- Twilioアカウント(5分で作れる)
- SIP電話機とTwilio間の費用 USD0.004/分(はじめの100k分)
- 発信・受信時のコード作成
Twilioの場合は「発信・受信時のコード作成」を除いて非常に簡単にできます。
注) 03等の外線発信は共通のため費用から除いています
#発信・受信時のコード作成はどうしたらいいのか
実はこれは今までのSIPサーバーに無い部分ではあります。
が、参考文献にあるリンクですでに皆さん書いてあります。なんと親切な!!
ぜひお試しください!
#Memo
最近私が使っているSIPクライアント(詳細は参考文献参照のこと)はGS Waveというアプリです。
グランドストリームという有名なIP電話機を作っているメーカーが出しています。
安定していて設定もそこそこ簡単です。
IP電話機のメーカーが出しているというのが大きいですね。
#参考文献
SIP Registrationで確実に発信者番号を通知させる
SIPレジストを使って、Twilioで固定電話をつかってみる
SIPレジストを使って、Twilio環境だけでSIPソフトフォンを使ってみた