Tangoの機能を一つ一つ解説してきましたが、Examplesは他にもたくさんあるので、ここらで一覧にしてみました。
Tango Examples
いくつかのシーンは、複数のシーンを1つのアプリとしてビルドすることができます。(単体でビルドしても動きます)
DetectTangoCore
Tango Examplesの起動画面です。Tangoサービスが利用可能かを検出します。
MotionTracking
3DのシーンにBoxが浮かんでいるだけのExampleです。デバイスの位置・姿勢を変えることでカメラが追従し、Boxの見え方が変わります。
PointCloud
Tangoが取得したPointCloudをリアルタイムで表示するアプリ。点群データを可視化するため、デプス・カメラがどれくらいの距離まで検知できるのかがわかります。
AreaLearning
ARモードでマーカーを立てて、ADFとマーカー座標を保存するアプリ。作成済みのADFを読み込むとマーカー位置を復元します。AreaDescriptionを用いてマーカーの位置を補正している処理があり、該当箇所のロジックは参考になりそうです。
AreaDescriptionManagement
ADFを作成・編集・削除・エクスポートできる便利ツール。ADFを扱うなら、開発用途でビルドしてインストールおいた方がよいと思います。
SimpleAugmentedReality
地球と周回する月をARで表示します。月はPointCloudに隠れるので、壁に消えたり、出てきたりします。
【2017/3/15 追記】
コメントで指摘を受けて確認したところ、月が消えて見えるのは、PointCloudの影響ではなく、カメラに設定されたfarClipPlaneよりも遠ざかっているからのようです。
その証拠に手をかざしたり、手前に物を置いても透けて表示されるだけでした。
@tangotarouさんご指摘ありがとうございました! and 確認せずに適当なこと書いてすいません。。。
PointToPoint
3D空間上で距離を測る定規アプリ。距離は画面左上に小さく表示されています。
その他のExample
Tango Examplesに含まれていないシーンをビルドしたものです。
AugmentedReality
ARマーカーを置くだけのアプリです。マーカーは壁や天井にも置けます。
ExperimentalFloorFinding
PointCloudからFloor(床)の高さを求めて、マーカーを配置するアプリ。詳しくはこちら。マーカーの配置に関しては、位置の補正を行っている"AreaLearning"の方が精度が高いです。
ExperimentalMeshBuilderWithColor
3DRでメッシュを作成して、OBJファイルフォーマットでエクスポートするアプリ。メッシュには色情報も含まれています。3DRについてはこちら。
ExperimentalMeshBuilderWithPhysics
機能的には、"ExperimentalMeshBuilderWithColor"とほぼ同じですが、Physicsを設定しています。画面タップでボールを発射し、メッシュにぶつかると跳ね返ります。
ExperimentalMeshOcclusion
ADFとメッシュをセットで保存して、再読み込み時は見えないメッシュを配置します。
まとめ
似たような機能があるにせよ、シーン数にして12個のExampleがあります。Tangoで何ができるかも、なんとなく掴めるのではないでしょうか。
マーカーの操作やメッシュの作成など、参考になりそうな処理も多いです。