Proxmox VE 4.2からLVM thinがサポートされました。LVM thinは仮想的に大容量のボリュームを作り、実際には使われた分しか容量を消費いという機能を実現します。KVMの仮想HDDにはもってこいです(LXCは今後検証します)。
Proxmox VE 4.2をLVMでクリーンインストールすれば、ストレージにLVM thinが表示されます。仮想HDDを作成するときには、ストレージにLVM thinを指定し、Discardオプションをオンにしてください。
その動作を試してみましょう。まず、KVM上で1GiBのランダムなファイルを作って削除します。
$ openssl rand 1073741824 > dummy.tmp && rm dummy.tmp
ホストで容量を確認します。
# lvs
KVM上でTrimを実行します。Trimによってゲストからホストに領域を解放するよう伝えます。
$ sudo fstrim /
ホストで容量を確認します。使用量が減っているはずです。
# lvs
これでTrimが機能しているなら、もう仮想HDDの容量をいくつにするか悩む必要がありません。