Snowflake Intelligenceが示す
1. Snowflake Intelligenceの概念と全体構造
Snowflake Intelligenceは、Snowflake内部データ、外部データ、複数のAIツール(Cortex Analyst、Cortex Search、Custom Toolsなど)を統合し、
ユーザー要求を理解し、計画し、実行し、結果を生成する
一連のプロセスを自動化するAIエージェントプラットフォームである。
中核を担うのが Cortex Agent である。
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Cortex Agent(ロジックエンジン)
ユーザー要求を解析し、目的達成のために必要なツールを選択・実行し、結果を統合して応答を生成する。 -
Cortex Analyst
セマンティックビューを基にSQLを生成・実行し、スキーマの意味を正確に解釈する。 -
Cortex Search
PDFやドキュメントなどの非構造データ検索を担当。 -
Custom Tools
API呼び出し、メール送信、UDF/Stored Procedure実行など、業務プロセスの自動化を拡張。
これらのコンポーネントは、
Intelligence UI、API、MCP、外部アプリケーション間で 再利用可能なアーキテクチャ として設計されている。
2. Snowflake Intelligenceの構築ステップ
(1) AIのためのデータ準備
最重要要素は セマンティックビュー である。
- テーブル構造・クエリ履歴をAIが分析し、自動生成
- AIが「列名」ではなく「意味」を理解できる状態を作る
(2) エージェント設定
GUIで設定可能。
- 利用可能ツール
- 応答スタイル
- モデル選択
- 指示文(Prompt)
設定したエージェントは、UI・API・MCP・外部アプリから共通利用できる。
(3) アクセス制御
以下の2軸で制御する。
- どのRoleがどのAgentを使えるか
- どのデータにアクセス可能か
(4) モニタリング/オブザーバビリティ
エージェントの全行動をトレース可能。
- 計画(Planning)
- ツール実行(Action)
- 出力(Output)
実行SQL、生成根拠、処理時間、入出力が可視化される。
(5) 継続的改善
オブザーバビリティを基に、
- セマンティックビュー改善
- ツール構成調整
- 権限最適化
を繰り返す。
3. オブザーバビリティ機能
- ツール使用順序
- 実行SQL
- SQL実行時間・結果
- Analystがどの入力からSQLを生成したか
管理者はこれを根拠にAI品質を運用改善できる。
4. Snowflake Managed MCP Server
(1) MCPとは
LLMが外部サービスへ接続するための標準プロトコル。
複雑なAPI接続を単一ハブ構造に簡素化する。
(2) Snowflake Managed MCP Serverの目的
外部AIアプリケーションがSnowflakeデータへ
安全かつ標準的にアクセスするための公式MCPサーバ。
- OAuth / Roleベース権限自動適用
- Cortex Agent / Analyst / Search / SQL / UDF/SPをMCPツール化
(3) 構築方法
CREATE MCP SERVER の単一コマンドで作成可能。
(4) クライアント接続(例:Cursor)
MCP設定JSONにURLとトークンを記載するだけで利用可能。
5. IntelligenceとMCP Serverの選択基準
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Snowflake Intelligence
ビジネスユーザー向け、UI完備、最短導入 -
Snowflake Managed MCP Server
開発者向け、既存AIツールチェーンへの統合
共通点は、
モデル実行・データセキュリティ・ガバナンスがSnowflake内で完結する点。
6. Snowflake Intelligenceを最大限活用する条件
- 必要データをSnowflakeに集約
- セマンティックビューによる用語定義の統一
- 業務プロセスのAI前提再設計
7. リアルタイムデータの重要性
AIが自律的に判断・実行するためにはリアルタイム性が不可欠。
- Snowflake Postgres
- Interactive Tables / Warehouse
いずれも AI時代の即時データ供給 を前提に設計されている。
総括
Snowflake Intelligenceは
要求理解から実行・報告までを担う次世代AIプラットフォームである。
MCP Serverは、それを既存AIエコシステムへ拡張するための開発者向けインターフェースだ。
Snowflakeの進化は一貫して
AI × リアルタイムデータ を軸に進んでいる。