この記事は千 Advent Calendar 2018の11日目の記事です。
3日目の記事 で紹介したアプリチームでは一部のタスクでモブプロを導入しています。
本記事では、初めてモブプロを導入したきっかけや具体的にどのように始めたか、その後のメンバーの反応について紹介します。
モブプロとは
- ペアプロのモブ版
- モブ:群衆
- 群衆で一緒にプログラミングをすること
やってみたきっかけ
- 不具合報告があり急いで対応しリリースする必要があった
- メイン担当が少し検討して結果、変更箇所が大きく規模が大きな修正になることが想定された
具体的な進め方
事前準備
- 軽くインターネット上の情報を探す
-
明日からできる働き方改革「モブプログラミングを参考に次の内容を決めてから始めることにした
- 実施する場所を決める
- 交代の仕方を決める(時間 or 切りの良いところ)
- どこまでモブプロするか決める
- 休憩のタイミングを決める
- 実際に決めた内容
- 実施する場所を決める:SさんのPC
- 交代の仕方を決める:15分位で切り良いところ
- どこまでモブプロするか決める:不具合を修正してリリースするところまで
- 休憩のタイミングを決める:適宜!
流れを簡単に紹介
- 設計や進め方をモブで決める
- コーディング
- PRレビューもモブで実施
- 変更点を見ながら「こういう変更ですねー」「これはこのためにこうしてますね」と読み上げながら見ていく
- 動作確認項目もモブで検討
- 動作確認は担当を決めて各自実施
- リリース作業もモブで実施
- Hさんの初リリースだったためモブにしたが慣れていれば1人で良さそう
やってみてメンバーの反応
初めてモブプロを行った後にアンケート取ってみました。
モブプロは普段の業務よりも楽しかったですか?
モブ作業の効率は良かったですか?
今後、モブプロをどの程度行うべきだと思いますか?
モブ作業が適していると感じた業務を教えて下さい
- 広範囲に渡る改修や機能の追加など
- 要件の整理
- 実装イメージが湧いていない要件の開発
- PRレビューに時間がかかりそうなものはコーディングの時点で相談したほうがよく、モブ作業が向いていると思う
モブ作業が適していないと感じた業務を教えて下さい
- 小さなバグ改修など
- 内容にもよりますが、動作確認は今回のように各自で分担の方が効率が良いと思います。
- ないかもしれない
今回のモブプロで得られた事、成長した事を教えて下さい
- 仕様や処理の曖昧な箇所についていろいろと質問させてもらえたおかげで理解が深まりました。
- 1人だとただ悩んでしまうことも、皆で考えるといいアイデアが出て来てよかったです。
- 既存のコードを捨てるという発想はなかったので、結果として400行も削減できたのはよかったと思います。
- 「この実装こっちの方が良くないですか?」みたいな議論も出て、今回その案は採用しませんでしたが、自分が考えついていない実装を知るきっかけになると思います。
- 他の人のツールの使い方を学べた
- 他の人の思考回路が学べた
モブプロの改善案を教えて下さい
- 休憩のタイミングを適宜としていましたが、時間を決めていた方がメリハリが付きそうだと感じました。
- 今回は一部ついで修正したコミットもあったので、そういうのはちゃんと分けてコミットするようにした方がいいと思いました。
- ストップウォッチ操作が面倒だったので便利なツールを使いたい
最後にモブプロに対する思いを自由に書いて下さい!
- もっと発言できるようになりたいという思いから、学習モチベが上がった気がします。
- モブプロ楽しいので、またやりたいですね。
- もっともっとモブプロ広めていきたい!
- リモートモブプロもやってみたい!
その後
アンケートの結果を見てもらうと分かる通り、私達のチームではモブプロは非常に有効でした。
その後も度々モブプロを実施しています。
先日はジュニアエンジニアが3日かかると見積もりした作業をモブプロで実施し3時間で終わらせることもできました。