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Fujitsu Primergy TX1310 M1 RAID構成にCentOS7.2をインストール(RAIDドライバの適用)

Last updated at Posted at 2020-02-20

富士通 TX1310 M1(BIOSモデル)にCentOS7をインストールする機会があり、何もしないとCentOS7インストーラがオンボードRAIDアレイを認識できなかった為、手順と注意点を書く

WindowsPCで作業する場合はドライバ用メディアを手順通りに作成しないとハマりやすいので注意する

概要

 1.CentOSインストール用USBメディアの作成
 2.megaRAIDドライバ用USBメディアの作成
 3.サーバのRAID構成を確認
 4.CentOSインストール前準備1 インタラクティブモードへの移行
 5.CentOSインストール前準備2 RAIDドライバ適用
 6.CentOSインストール

参考にしたURL

 http://ottoserver.com/pcserver1/wp/archives/2264
 http://www.pg-direct.jp/blog/?p=11873

用意するもの

・CentOSインストール用
 CentOS 7.2 ISOインストールイメージ ※2020/02時点 TX1310 M1のOS動作確認情報ドキュメント上の最新バージョンだった為
 CentOSインストール用USBメモリ(10GB以上の)
 ブータブルUSB作成用アプリ(rufus)

・megaRAIDドライバ用
 Fujitsu RHEL7.2向けmegaRAIDドライバ
 ドライバインストール用USBメモリ(1GB以上の)
 Windows用DDアプリ(DD for Windows)

手順

作業用PCはWindows10 64bit想定です。

####1.CentOSインストール用USBメディアの作成
CentOS 7.2(1511) ISOインストールイメージをダウンロード(各ミラー様より)

ブータブルUSB作成用アプリ(rufus) ポータブル版をダウンロード&解凍
(2020/02時点 v3.8)
https://rufus.ie/ja_JP.html

CentOSインストール用USBメモリをPCに挿入

rufus-3.8p.exe を実行

≪以下、rufusでの手順≫
デバイス:CentOSインストール用USBメモリのドライブを選択

ブートの種類:「選択」ボタン押下後、上記 CentOS7.2 ISO ファイルを選択

他はそのままで「スタート」押下

ISOモードで書き込むか、DDモードで書き込むか確認が来るので
ISOモードで書き込む(過去バージョンのrufusではDDじゃないとダメだった模様)

書き込みが完了したらUSBメモリを既定の手順で取り外し

####2.megaRAIDドライバ用USBメディアの作成
Fujitsu RHEL 7.2向けmegaRAIDドライバをダウンロードする

FUJITSU Server PRIMERGY 未サポートOS動作確認情報
https://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/software/linux/products/distribution/free-os.html
から、TX1310 M1用のPDFをダウンロード
※(2020/02)リンクがうまく動かなかったのでTX1320 M1のURL(tx1320の箇所)をtx1310に変更するとダウンロードできる

以下、tx1310m1-non-support-os.pdfに記載のダウンロード手順

※1 FTS社サイトよりmegasrドライバを入手し適応
URL: http://support.ts.fujitsu.com/IndexDownload.asp
入手方法は、上記URLにアクセス後、以下選択を行います。
「Ask Fujitsu! We are here to help」より「Browse For Product」
→「Fujitsu Server PRIMERGY」→「PRIMERGY TXxxx」→「PRIMERGY TX1310 M1」
「Select your operating system:」より「Red Hat Enterprise Linux 7(x86_64)」
→「Driver」→「SATA RAID」→「RHDUP driver package megasr 16.01.2014.0318.4fts-7 for RHEL7.2」

手順通りにやると「FTS_RHDUPdriverpackagemegasr1601201403184fts7_1601201403184fts73_1145750.zip」がダウンロードできる
(ダウンロードサイトにはmegasr2-18.01.2016.1108.4fts-3-000.x86_64もリリースされてるけど上記で上手くいったのでその前提で進めます)

ドライバzipを解凍するとmegasr-16.01.2014.0318.4fts-7-003.x86_64.isoができる

Windows用DDアプリ(DD for Windows)をダウンロード
https://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DD%20for%20Windows
ダウンロードするのは「旧バージョンの最新:Ver.0.9.9.8」

アプリzipを解凍するとDDWin.exe他設定ファイルなどができる

megaRAIDドライバ用USBメモリをPCに挿入

DDWin.exeを右クリックし「管理者として実行」
※通常実行すると、ディスク選択にドライブが表示されません

≪以下、DD for Windowsでの手順≫
ディスク選択:megaRAIDドライバ用USBメモリのドライブ名

ファイル選択:
 ファイルの種類を*.ddiからAll files(.)に変更
 megasr-16.01.2014.0318.4fts-7-003.x86_64.iso を選択

「書込」押下

書き込みが完了したらUSBメモリを既定の手順で取り外し

※ハマりポイント
DDWin.exeやddコマンド以外の方法でisoをコピーすると CentOSのインストール時に致命的エラーが発生します。
WindowsPCで作業する場合は必ず上記の手順でやる事。

####3.サーバのRAID構成を確認
(端折ります)
virtual driveがonlineになっている事の確認とinitializeを忘れずに

####4.CentOSインストール前準備1 インタラクティブモードへの移行
CentOSインストール用USBメモリ
ドライバインストール用USBメモリ
をサーバに挿入して起動

CentOSインストール用USBメモリからブートする為、ブートシーケンスをBIOS(F2)で変える
(端折ります)
変えたら再起動

CentOSインストール用USBメモリからブートし、下記画面が出たらESCを押下

 Install CentOS 7
 Test this media & Install CentOS 7
 Troubleshooting

画面が変わって下記の表示になる

bios: 

下記のように入力してエンター

bios: linux dd modprobe.blacklist=ahci

≪コマンドの意味≫

コマンド 意味
dd 対話式ドライバ選択(インタラクティブモード)
modprobe.blacklist=ahci ahciドライバを使用しない(raidドライバを使用したいので)

※日本語キーボードを使っててGRUBでイコールを出すには「~^へ」キーを素押し

※UEFIモデルの場合はインストールコマンドの引数にする必要がある為、インストール選択画面にて"e"押下の後、下記を末尾に追加するようです。

inst.dd modprobe.blacklist=ahci

####5.CentOSインストール前準備2 RAIDドライバ適用
インタラクティブモードに移行したら
まずはUSBメモリを認識させる為にrefleshする

DD: starting interactive mode

Driver disk device selection 
   /DEVICE TYPE    LABEL    UUID
to select, 'r'-reflesh, or 'c'-continue :

"r"押下後エンター
2つのUSBメモリが認識されるはず

 Driver disk device selection 
   /DEVICE TYPE    LABEL    UUID
1) /sda    vfat    CentOS7
2) /sdb    iso9660 OEMDRV
 to select, 'r'-reflesh, or 'c'-continue :

ラベルがOEMDRVとなっているメディアの数字を入力しエンター
上記の場合は"2"押下後エンター

※ハマりポイント
ここでOEMDRVのTYPEがiso9660以外(vfatとか)として見えていると ドライバisoのコピーが失敗している。
後述のCentOS7インストーラ画面で致命的エラーが発生する。
上記2.の通りddコマンド相当の手順で作成する必要あり。

 Select drivers to install
1) [ ] /media/DD-1/rpms/x86_64/kmod-megasr-16.01.2014.0318.4fts-7-003.x86_64.rpm
 to toggle selection, 'c'-continue :

メディアの中のrpmが見えたら"1"押下エンターし、
ドライバファイルが選択される事を確認

 Select drivers to install
1) [x] /media/DD-1/rpms/x86_64/kmod-megasr-16.01.2014.0318.4fts-7-003.x86_64.rpm
 to toggle selection, 'c'-continue :

行頭[x]になったら"c"押下エンター

DD: Extracting: kmod-megasr 

Driver disk device selection 
   /DEVICE TYPE    LABEL    UUID
1) /sda    vfat    CentOS7
2) /sdb    iso9660 OEMDRV
 to select, 'r'-reflesh, or 'c'-continue :

ドライバ(kmod-megasr)が解凍されたメッセージが表示され、
メディア選択に戻るので"c"押下エンター
インストールシーケンスが続行します

####6.CentOSインストール
インストールウィザードが表示されるので最初に言語設定を実施

※ハマりポイント
言語設定を完了した次の画面でエラー表示する場合は
(このインストールにはパッケージ「kmod-megasr」が必要ですが存在していません(以下略))
ドライバUSBの作成が失敗している可能性あり。(TYPEがiso9660になっていない等)
上記2.の通りDDコマンド相当の手順で作成する必要あり。

インストール先選択をクリック

ローカルの標準ディスクに、(取り外していなければ)USBメモリ2つと
LSI MegaSRという名称のアレイが表示されている事を確認

LSI MegaSRをインストール先に選択

後は通常通りに進めてOK

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