🏗️ もう設計書で消耗しない。Claudeが「現場で使える設計書」を一発生成するSkillsを公開します
はじめに — 設計書、つらくないですか?
SIerやWeb開発の現場でシステム設計書を書いたことがある人なら、こんな経験があるはずです。
- Excelのセル結合と罫線の調整だけで1時間が溶ける
- テーブル定義書を書いたのに、CRUD図との整合性が取れていない
- 画面定義書のフォーマットが人によってバラバラ
- 「前のプロジェクトのテンプレートどこだっけ?」と毎回探す
- ER図をdraw.ioで手作業…テーブルが増えるたびに心が折れる
設計書は「書くこと」自体が目的ではなく、チームで認識を合わせるためのツールです。フォーマットの整備や転記作業に時間を使うのは、本来あるべき姿ではありません。
そこで作ったのが、Claude Skills で設計書を自動生成する3つのスキルセットです。
サンプルファイルやClaudeのWEB版、Desktop版のSkillはこちらから
Claude、Codex、Antigravity用はこちら
📦 3つのSkillでシステム設計書をフルカバー
| Skill名 | 何が作れるか | 出力形式 |
|---|---|---|
| basic-design-doc | 基本設計書一式 | xlsx / docx / .drawio |
| detailed-design-doc | 詳細設計書(UML図) | .drawio |
| screen-design-doc | 画面機能設計書 | xlsx |
この3つを組み合わせれば、基本設計から詳細設計まで、設計書の大部分をカバーできます。
🔵 Skill 1: basic-design-doc(基本設計書)
一言でいうと
「システムの概要を伝えるだけで、基本設計書6点セットが出てくる」
生成される成果物
| 成果物 | 形式 | 内容 |
|---|---|---|
| 機能一覧 | Excel | 機能カテゴリ・機能ID・概要・優先度を表で整理 |
| 画面設計図 | Word | 画面一覧、画面遷移図、レイアウト(正常/エラー時) |
| テーブル定義書 | Excel | テーブルごとにシート分割、PK/FK色分け付き |
| CRUD図 | Excel | テーブル×機能のマトリクス、操作種別で色分け |
| ER図 | .drawio | draw.ioで開けるテーブル関連図 |
| 外部IF設計書 | Excel | 連携一覧・定義書・処理概要の3シート構成 |
使い方の例
基本設計書を作成してください。
■ プロジェクト情報
- PJ名:社内勤怠管理システム
- システム名:AttendanceManager
■ 主要機能
- 出退勤打刻(GPS連動)
- 勤務表の自動集計
- 有給休暇申請・承認フロー
- 管理者ダッシュボード
■ 主要テーブル
- ユーザー、部署、打刻記録、勤務表、休暇申請
■ 外部連携
- Slack通知API
- 給与計算システム(CSV連携)
これだけで、6ファイルが一括生成されます。
ここがうれしい
- テーブル定義書のPKは黄色、FKは緑で自動色分け
- CRUD図はC/R/U/Dそれぞれ別の色で視認性が高い
- ER図は**.drawioファイル**なので、そのままdraw.ioアプリで開いて編集・調整できる
- ヘッダーやフォントが統一されたプロフェッショナルな仕上がり
🟢 Skill 2: detailed-design-doc(詳細設計書)
一言でいうと
「機能の仕様を伝えるだけで、UML4種類の図がdraw.ioファイルで出てくる」
生成される成果物
| 成果物 | 内容 |
|---|---|
| クラス図 | クラスの属性・メソッド・継承・関連を表現 |
| アクティビティ図 | 処理フローをスイムレーン付きで表現 |
| シーケンス図 | オブジェクト間のメッセージを時系列で表現 |
| モジュール構成図 | パッケージの階層と依存関係を表現 |
すべて .drawio形式 で出力されるので、draw.ioアプリでそのまま開いて微調整が可能です。
使い方の例
詳細設計書を作成してください。
■ 対象システム:社内勤怠管理システム(AttendanceManager)
■ アーキテクチャ:Spring Boot(MVC)+ PostgreSQL
■ 対象機能:出退勤打刻機能
■ 主要クラス
- AttendanceController(REST API)
- AttendanceService(ビジネスロジック)
- AttendanceRepository(DB操作)
- Attendance(エンティティ)
- User(エンティティ)
■ 処理フロー
1. ユーザーが打刻ボタン押下
2. GPSから位置情報を取得
3. 勤務地との距離を判定
4. 打刻記録をDBに保存
5. Slack通知を送信
ここがうれしい
- レイヤーごとの色分けが統一(Controller=青、Service=緑、Repository=黄、Entity=紫)
- UMLの正しい記法(アクセス修飾子、カーディナリティ、ステレオタイプ)に準拠
- シーケンス図にはalt/loopフラグメント付きで条件分岐も表現可能
- 全ファイルが同じ色パレットで統一感がある
🟠 Skill 3: screen-design-doc(画面機能設計書)
一言でいうと
「画面の仕様を伝えるだけで、SIer品質の画面定義書Excelが出てくる」
これが一番のキラーSkillかもしれません
日本のSI業界で求められる画面機能設計書のフォーマットを完全再現します。表紙、変更履歴、目次から、画面項目定義、イベント詳細(バリデーション・DBアクセス・表示処理)まで、実務で即使えるレベルの設計書を生成します。
Excelのシート構成
📑 表紙
📑 変更履歴
📑 目次(シートへのハイパーリンク付き)
📑 画面取引定義
📑 WA1020201_レイアウト
📑 WA1020201_一覧表示
📑 WA1020201_項目定義 ← 画面項目の型・取得元・編集仕様を網羅
📑 WA1020201_入出力一覧
📑 WA1020201_イベント一覧
📑 WA1020201_イベント詳細 ← バリデーション・SQL・表示処理まで記載
📑 WA1020202_レイアウト
📑 ... (画面数に応じて自動生成)
使い方の例
画面機能設計書を作成してください。
■ PJ名:社内勤怠管理システム
■ 取引ID:AT10101
■ 取引名:勤務表照会
■ 画面構成
- AT1010101: 勤務表検索画面
- 検索条件:社員名、部署(プルダウン)、対象年月(カレンダー)
- 検索結果一覧:社員名、部署、出勤日数、総労働時間、残業時間
- AT1010102: 勤務表詳細画面
- 日別の出退勤時刻、休憩時間、勤務時間を一覧表示
- 「戻る」「CSV出力」ボタン
■ テーブル
- ユーザー(user_id, user_name, department_id)
- 打刻記録(attendance_id, user_id, clock_in, clock_out, date)
- 部署(department_id, department_name)
ここがうれしい
- 画面項目定義の「編集仕様」欄にコード値取得情報・表示変換・リンク仕様を定型パターンで記載
- イベント詳細のDBアクセスはSQL風の結合条件・検索条件まで記述
- バリデーション表にメッセージID・埋め込み文字列・処理継続判定まで網羅
- 画像を貼る箇所には「※ここに画面キャプチャを貼り付け」のプレースホルダー付き
- 印刷設定(A4横、ヘッダー/フッター)まで設定済み
🚀 インストール方法
1. .skillファイルをダウンロード
以下の3ファイルをダウンロードしてください:
basic-design-doc.skilldetailed-design-doc.skillscreen-design-doc.skill
2. Claude.aiにインストール
- Claude.aiにログイン
- 左サイドバーの 設定(歯車アイコン)を開く
- 「Skills」 セクションに移動
- 「Add Skill」 をクリック
- ダウンロードした
.skillファイルをアップロード - 3つのファイルをそれぞれ追加
3. 使い始める
インストール後は、普通にClaudeに話しかけるだけで自動的にSkillが発動します。
「基本設計書を作って」 → basic-design-doc が発動
「クラス図を作って」 → detailed-design-doc が発動
「画面定義書を作成して」 → screen-design-doc が発動
💡 活用のコツ
1. 要件定義書を先に貼ると精度が上がる
要件定義書やシステム概要のドキュメントをアップロードしてから「基本設計書を作って」と言うと、内容を読み取って設計書に反映してくれます。
2. 段階的に作る
一度に全部作るより、まず基本設計書 → 詳細設計書 → 画面定義書の順で作成し、前のステップの成果物を参照させると整合性が保たれます。
① 「基本設計書を作って」 → 機能一覧・テーブル定義が完成
② 「この機能一覧をもとに詳細設計書を作って」 → クラス図・シーケンス図が完成
③ 「このテーブル定義をもとに画面定義書を作って」 → 画面仕様書が完成
3. 既存のテンプレートに合わせる
「うちのPJではこのフォーマットを使っている」とテンプレートファイルを添付すれば、そのフォーマットに合わせて調整してくれます。
4. draw.ioファイルは「たたき台」として使う
生成されたER図やクラス図は、draw.ioアプリで開いてレイアウトの微調整ができます。自動配置では完璧にならないこともあるので、位置やサイズの調整は手動で仕上げましょう。
📊 従来の手作業 vs Skill利用の比較
| 作業 | 手作業 | Skill利用 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 機能一覧の作成 | 2〜3時間 | 数分 | 約95% |
| テーブル定義書 | 3〜5時間 | 数分 | 約95% |
| CRUD図の作成 | 1〜2時間 | 数分 | 約90% |
| ER図の作成 | 2〜4時間 | 数分 + 微調整30分 | 約80% |
| 画面定義書(1画面) | 3〜5時間 | 数分 + レビュー30分 | 約85% |
| シーケンス図 | 1〜3時間 | 数分 + 微調整20分 | 約80% |
※ 生成後のレビュー・修正時間を含めても、従来の1/5〜1/10の時間で設計書が完成します。
⚠️ 注意事項・制限事項
- 生成された設計書は ドラフト(たたき台) として使ってください。プロジェクトの固有要件に合わせたレビュー・修正は必ず行ってください。
- draw.ioファイルの自動レイアウトは完璧ではないため、ノードの位置調整が必要になることがあります。
- 画面レイアウト図は画像の自動生成には対応していないため、キャプチャの貼り付けは手動で行ってください(プレースホルダーは自動挿入されます)。
- Excel出力のフォント指定は、お使いの環境にフォントがインストールされている必要があります。
🔧 カスタマイズ・フィードバック
「うちのプロジェクトではこういうフォーマットが標準なんだけど…」という場合は、Skillの内容を編集してカスタマイズできます。.skillファイルはZIP形式で、中のSKILL.mdを書き換えることでフォーマットや項目を自由に変更可能です。
まとめ
| やりたいこと | 使うSkill | 一言 |
|---|---|---|
| 基本設計書を一括で作りたい | basic-design-doc | 6ファイルを一発生成 |
| UML図をサクッと作りたい | detailed-design-doc | draw.ioで即編集できる |
| SIer品質の画面定義書が欲しい | screen-design-doc | イベント詳細・SQLまで網羅 |
設計書の「フォーマットを整える作業」から解放されて、本来やるべき「設計を考える」作業に集中しましょう。
ぜひ試してみてください!フィードバックや改善提案も大歓迎です 🙌