9月1日に Claude Fable 5.1 が出ました。キャッシュ読みが $0.25/M で、入力が半額の Opus 5($0.50/M)より安い、という珍しい価格です。
長いセッションほど得なはずだと思って測ったら、2ターン目にキャッシュへ乗るかどうかが安定しませんでした。
同じ手順で 初回 → 継続 を12回。継続のヒット率だけを並べる。
Fable 5.1 99.6 39.4 39.5 99.6 39.4 99.6
41.1 41.1 41.2 41.1 39.5 99.6 ← 4回 / 8回に割れる
Opus 5 99.9 99.7 99.6 99.7 99.6 99.9 99.7 ← 7回とも乗る
Sonnet 5 99.9 99.9 99.9 99.9 99.9 ← 5回とも乗る
検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.258 / 測定は 2026-09-02 時点
価格表の脚注に書いてあった
Cache hits and refreshes on Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1 are priced at 0.025x the base input price. All other models use the standard 0.1x multiplier.
(Fable 5.1 と Mythos 5.1 のキャッシュヒットは基本入力価格の0.025倍。他のモデルはすべて標準の0.1倍)
| モデル | 入力 | 1時間書込 | キャッシュ読み | 出力 |
|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | $10 | $20 | $0.25 | $50 |
| Fable 5 | $10 | $20 | $1.00 | $50 |
| Opus 5 | $5 | $10 | $0.50 | $25 |
| Sonnet 5 | $2 | $4 | $0.20 | $10 |
Fable 5 の $1.00 から $0.25。発表の「75%減」はこのことでした。 ただし出力は $50/M で Opus の2倍のままです。
測り方
--output-format json でキャッシュのトークン数を取り、初回 → 継続を回します。
claude -p "hi" --model claude-fable-5-1 --output-format json
claude -p "hi again" --resume <セッションID> --model claude-fable-5-1 --output-format json
うまくいけば、2回目は会話をほぼ全部キャッシュから読みます。
割れ方
Fable 5.1 を連続6回まわしたときの、2ターン目の中身です。
| 試行 | read | create | ヒット率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 82,375 | 363 | 99.6% |
| 2 | 32,610 | 50,072 | 39.4% |
| 3 | 32,612 | 50,020 | 39.5% |
| 4 | 82,375 | 334 | 99.6% |
| 5 | 32,611 | 50,059 | 39.4% |
| 6 | 82,377 | 355 | 99.6% |
中間がありません。 乗るか、5万トークン書き直すかのどちらかです。
連続6回の中で3対3に割れているので、時間帯の偏りではありません。 今日12回まわして、乗ったのが4回、外したのが8回でした。
同じ枠で Opus と Sonnet も測りましたが、Opus 7回・Sonnet 5回とも99%台に乗りました。 割れたのは Fable だけです。
待っても直らなかった
キャッシュが読めるようになるまでの時間差かと思い、1ターン目の後に45秒空けて測りました。
間を空けない → 99.6%
45秒空ける → 39.5%
逆に落ちました。 待ち時間の問題ではなさそうです。
外したターンに何を払うか
書き直す約 50,059 トークンを価格表で換算します。1時間キャッシュの書き込みは Fable 5.1 が $20/M です。
外したとき 50,059 tok × $20/M = $1.00
乗ったとき 341 tok × $20/M = $0.007
1ターンで約1ドルの差が出ます。
一方、乗ってしまえば1ターンあたりの読み込みは安くなります。
Fable 5.1 82,719 tok × $0.25/M = $0.021
Opus 5 81,799 tok × $0.50/M = $0.041
約半額です。 乗れば安く、外すと高い。その当たり外れが実行ごとに変わります。
私はサブスクなので実際には請求されません。 API の定価で換算した値です。
前の版で間違えたこと
この記事は一度書き直しています。最初は「キャッシュに乗るまで2ターンかかる。3回とも再現した」と書きました。
その3回が、たまたま全部低いほうに当たっただけでした。 回し直すと3回に1回は99.6%が出ます。3回の一致は、二値に割れるものの再現性の根拠になりません。
もう1つ直しました。最初の版では Opus の初回ヒット率を0%、Fable を35.9% と並べ、差があるように見せていました。これは実行順の産物です。 その時点で Opus をまだ動かしていなかっただけで、今日測り直すと Opus も初回は 28,415 読んで 34.9% でした。モデルの差ではありません。
原因は分かりません
二値に割れるので、当たり外れのある何かが絡んでいそうですが、外から確かめる方法がありません。「割れる」という事実までしか言えません。
Fable 5.1 は公開の翌日です。しばらくして測り直す価値はあります。
まとめ
- Fable 5.1 のキャッシュ読みは $0.25/M。入力が2倍の Opus 5($0.50/M)より安い
- 公式脚注に「Fable 5.1 と Mythos 5.1 だけ 0.025倍、他は全部 0.1倍」とある
- ただし2ターン目に乗るかどうかが安定しない。12回中8回外した
- 中間がない。 99.6% か 約40% のどちらか。連続6回でも3対3に割れた
- Opus 7回・Sonnet 5回は全部乗った。 割れたのは Fable だけ
- 45秒待っても直らない。 むしろ落ちた
- 外したターンは約 50,000 トークンを書き直す。定価換算で 約$1.00
- 原因は分からない。 公開翌日の測定なので、時間をおいて測り直したい
「キャッシュ読みが4分の1」は本当でした。乗ればの話です。
参考
- Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1 — 公式発表
- Pricing — 0.025倍の脚注と全モデルの価格表
- How Claude Code uses prompt caching — キャッシュの仕組み
※ 引用は原文と日本語訳を併記しています。訳は読みやすさを優先しているので、正確な表現は原典をご確認ください。
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