Google Apps Scriptとは
Google Apps Script（通称GAS）は、Googleが提供しているプログラミング言語です。
GASを使うことで、Gmail、Google Spread Sheet、Googleカレンダー、Google Drive、Google翻訳などのGoogleが提供する数々のアプリケーションをプログラムを記述することで操作できます。
GASでは各アプリケーションを単体で動作させることもできますし、アプリケーション同士をつないで動作させることもできます。GASは、アプリケーションを操作する以外にも、HTML/CSSを使って独自のWebアプリを構築したり、API経由で外部のサービスと連携させる機能も提供されています。
**GASはJavaScriptをベースとしています。**JavaScriptはブラウザ上で動作する標準のスクリプト言語として使われる以外にも、サーバ内やWindows上での実行環境で動作する言語としても知られています。JavaScriptを学べるという点は、GASの大きな魅力のうちのひとつです。
GASの特徴として、徹底したクラウド志向があげられます。以下は、すべてGoogleのクラウドサーバ上にあります。GASではブラウザ上で編集、デバッグなどの操作を行い、その実行もクラウドサーバ上でされます。
- 記述したスクリプトファイル
- スクリプトを編集および実行するためのプログラム環境
- 操作対象となるGoogleのアプリケーションやサーバ上のデータ
クラウド上にあることの最大の利点は、開発環境の準備が一切不要という点です。サーバも、スクリプトを動作させるアプリケーションも、エディタもすべてGoogleが用意してくれているので、ブラウザにアクセスするだけで、すぐにスクリプトを書き始めることができます。
また、サーバ上で動作するので、ローカルPCやブラウザが立ち上がっていなくても、スクリプトを実行することができます。**「トリガー」**と呼ばれる機能を使うことで、特定の時間にスケジュールを実行させたり、他のユーザの操作を受けて実行させることが可能です。