こんにちは！😊

前回の記事では、モノを「売る」販売ロジスティクスについて解説しましたね。

今回は、SAPの 会計領域 、特に 「カネ💰」を管理する ための機能について解説していきます。

企業にとって、 お金の流れを把握し、適切に管理する ことは、 ビジネスの成功 に欠かせません。

SAPの会計管理機能は、 財務会計 と 管理会計 の2つの側面から、企業の 健全な経営 をサポートします。

この記事では、 SAPの会計管理機能 を、 初心者の方にも分かりやすく 、そして 具体例をたくさん 交えながら解説していきますね！

対象読者

SAP初心者🔰
会計に興味がある方
会社のお金の流れを知りたい方💰

記事の目的

会社の業務でSAPを学ぶことになったのですが、教科書を読むだけでは全く頭に入らないのでアウトプットの場としてQiitaに投稿します💪
前回の記事に引き続き、私と同じようにこれからSAPを学ぶ全くの初心者🔰向けに書きます。
前回の記事はこちら→ 【超初心者向け🔰】モノを「売る」販売ロジスティクス🛍️ - 顧客満足度を向上させるSDモジュールとLEモジュールを分かりやすく解説！

記事の構成

会計領域の全体構成
財務会計（FIモジュール）
管理会計（COモジュール）
統合明細テーブル「ユニバーサルジャーナル」

1. 会計領域の全体構成

SAPの会計領域は、以下のモジュールで構成されています。

財務会計 (FIモジュール)
管理会計 (COモジュール)
財務・資金管理
経営管理

この中で、 特に重要なのは、財務会計と管理会計の2つ です。

財務会計 は、 会社の外部 (株主や銀行など) に向けて、 会社の財政状態を報告するための会計 です。

管理会計 は、 会社の内部 で、 経営判断 のために使われる会計です。

2. 財務会計（FIモジュール） 📊💰

FIモジュールは、 企業の財務状況を外部に報告するための会計情報 を管理するモジュールです。

会社の お金の流れを記録 📝 し、 財務諸表 (貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書) を作成することで、 会社の経営状態を分析 📊 したり、 投資家や金融機関 🏦に 財務状況を報告 📑 したりすることができます。

FIモジュールは、 企業の会計処理を効率化 🚀 し、 正確な財務報告 を作成するために 必要不可欠 なモジュールです。

2.1 FIモジュールの機能

FIモジュールには、様々な機能がありますが、主な機能は以下の通りです。

総勘定元帳: 企業の すべての取引 を記録する基幹となる機能です。
- 例えば、商品を売った、仕入先から商品を買った、従業員に給料を支払った💰、などの取引をすべて記録します。
- 総勘定元帳には、 取引が発生した日付 📅、金額 💰、 取引の内容 📝などの情報が記録されます。
- 伝票入力機能: 取引を記録するための伝票を入力する機能です。
  - 伝票には、取引の内容を 分かりやすく 記録するための 勘定科目 (現金、売上、仕入など) が使われます。
- 決算処理機能: 会計期間の終わりに、 決算処理 を行う機能です。
  - 決算処理では、 1年間の取引をまとめ て、 財務諸表 を作成します。
- 財務レポート機能: 貸借対照表や損益計算書などの 財務諸表 を作成する機能です。
  - 財務諸表は、 会社の財政状態 を 分かりやすく 示すためのものです。
債権管理: お客様からもらうお金 (売掛金) を管理する機能です。
- 例えば、お客様に商品を販売したとき、 請求書 🧾を発行したり、入金 💰を管理したりします。
- 請求書発行 や 入金消込 などの機能があります。
債務管理: 仕入先などに支払うお金 (買掛金) を管理する機能です。
- 例えば、仕入先から商品を購入したとき、 支払処理 を行ったり、 支払計画 を立てたりします。
- 支払処理 や 支払計画 などの機能があります。
固定資産管理: 建物や設備 などの 固定資産 を管理する機能です。
- 減価償却 (固定資産の価値が時間とともに減少していくこと) の計算や 資産の売却・廃棄 などの処理を行うことができます。
資産管理: 現金や 銀行口座 の情報を管理する機能です。
- 資金繰り (お金のやりくり) を管理したり、 資金調達 (お金を借りる) の計画を立てたりすることができます。

2.2 FIモジュールで使用する組織構造

会社コード: 会社を識別するためのコードです。
事業領域: 事業を分類するための単位です。
セグメント: 事業をさらに細かく分類するための単位です。
利益センタ: 利益を管理するための単位です。
原価センタ: コストを管理するための単位です。

2.3 FIモジュールで使用するマスタ

勘定コードマスタ: 会計科目 (現金、売上、仕入など) を管理するためのマスタデータです。
銀行マスタ: 銀行口座の情報を管理するためのマスタデータです。
BPマスタ: 取引先 (顧客や仕入先など) の情報を管理するためのマスタデータです。

3. 管理会計（COモジュール） 📈📊

COモジュールは、 企業内部の経営管理 を目的とした会計情報 (原価、収益など) を管理するモジュールです。

企業の収益性 を分析したり、 コストを管理 したり、 予算管理 を行ったりすることができます。

COモジュールは、 企業の経営活動を効率化 🚀 し、 利益を最大化 するために 必要不可欠 なモジュールです。

3.1 COモジュールの機能

COモジュールには、様々な機能がありますが、主な機能は以下の通りです。

製品原価管理: 製品を製造するのにかかった原価 (材料費、人件費、経費など) を管理する機能です。
- 例えば、1台の自動車🚗を製造するのに、いくらかかったのかを計算することができます。
- 原価計算: 製品原価を計算する機能です。
- 原価分析: 原価構成を分析する機能です。
間接費管理: 間接費 (製造部門に直接関係のない費用、例えば、管理部門の費用) を管理する機能です。
- 間接費配賦: 間接費を各部門に配賦 (割り当てる) する機能です。
収益性分析: 製品やサービス、顧客、販売チャネルなどの 収益性 を分析する機能です。
- 例えば、どの製品が最も利益を上げているのか、どの顧客が最も収益性が高いのかを分析することができます。
- 収益性レポート: 収益性分析の結果をレポートとして出力する機能です。

3.2 COモジュールで使用する組織構造

分析対象: 収益性分析の対象 (製品、顧客など) を設定します。
管理領域: 管理会計の範囲を設定します。
原価センタ: コストを管理するための単位です。

3.3 COモジュールで使用するマスタ

原価要素マスタ: 原価の種類 (材料費、人件費など) を管理するためのマスタデータです。
活動タイプマスタ: 活動 (作業) の種類を管理するためのマスタデータです。

4. 統合明細テーブル「ユニバーサルジャーナル」

SAP S/4HANAでは、 ユニバーサルジャーナル と呼ばれる 統合明細テーブル が導入されました。

これは、 FIモジュール と COモジュール のデータを 1つのテーブルに統合 したもので、 リアルタイム でデータが更新されます。

これにより、 財務会計 と 管理会計 の 情報連携 が強化され、 企業は常に最新の情報を基に、迅速かつ正確な意思決定 を行うことができるようになりました。

まとめ

今回は、「カネ💰」を管理するSAPの会計管理機能について解説しました。

SAPのFIモジュールとCOモジュールは、企業の財務状況を正確に把握し、経営活動を効率化するために欠かせないツールです。

この記事が、少しでもSAPを学ぶ人の役に立てれば嬉しいです😊。

もっと詳しく知りたい人は…

SAPの公式ウェブサイトを見てみよう！👀
- https://www.sap.com/japan/index.html
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