こんにちは!😊
前回の記事では、「ヒト」を管理する人事管理について解説しましたね。
今回は、SAPシステムを導入する際のステップについて解説していきます。
SAPって何か、もう覚えているかな? 🤔
SAPは、 会社の業務を効率化してくれるすごいシステム のことだったよね!
SAPのような 大規模なシステム を導入するには、 綿密な計画 📝と 段階的なプロセス が必要になります。
この計画やプロセスを 間違えてしまう と、
- システムが 完成しない 😱
- システムが 使いにくい 😥
- システムが 動かない 😨
なんてことになってしまうかもしれないんだ。
そうならないように、 SAP導入 には、 ウォーターフォール方式 という方法がよく使われているよ。
ウォーターフォール方式って何かというと、 滝 🏞️のように、 上から下へ と 順番に 作業を進めていく方法なんだ。
この記事では、この ウォーターフォール方式 を、 7つのフェーズ (段階) に分けて、 分かりやすく丁寧に 解説していくね!
それぞれのフェーズで どんな作業をするのか 🤔、 どんなことに注意すればいいのか ⚠️を、 具体例 を交えながら説明していくので、 SAP初心者🔰 の方も安心して読んでね!
対象読者
- SAP初心者🔰
- システム導入に興味がある方
- プロジェクトマネジメントに興味がある方
記事の目的
- 会社の業務でSAPを学ぶことになったのですが、教科書を読むだけでは全く頭に入らないのでアウトプットの場としてQiitaに投稿します💪
- 前回の記事に引き続き、私と同じようにこれからSAPを学ぶ全くの初心者🔰向けに書きます。
- 前回の記事はこちら→ 【超初心者向け🔰】「ヒト」を管理する人事管理 🧑💼👩💼 - SAPのHCMモジュールで人材を最大限に活かそう!✨
記事の構成
- SAP導入フロー🏞️
- 要件定義フェーズ🤔
- 設計フェーズ✏️📐
- 実装フェーズ💻👨💻
- テストフェーズ🧪✅
- 移行フェーズ🔄
- 運用保守フェーズ⚙️🔧
1. SAP導入フロー🏞️
SAPのような 大規模なシステム導入 では、 ウォーターフォール方式 が一般的に採用されています。
ウォーターフォール方式とは、 滝 🏞️のように、 上流から下流へ と 順番に フェーズを進めていく開発手法のことです。
SAPプロジェクトのスケジュールは、以下の 7つのフェーズ で構成されています。
- 要件定義: どんなシステムを作るのかを決める 🤔
- 設計: システムの設計図を作る ✏️📐
- 実装: プログラムを作る 💻👨💻
- テスト: システムが正しく動くかテストする 🧪✅
- 移行: 新しいシステムに切り替える 🔄
- 運用: システムを動かし続ける ⚙️
- 保守: システムを改善したり、問題を解決したりする 🔧
2. 要件定義フェーズ 🤔
要件定義フェーズでは、 「どんなシステムを作るのか」 を決める、 とっても重要な フェーズなんだ。
このフェーズで 失敗 してしまうと、 後から 「やっぱり違うシステムが良かった…」😥なんてことになってしまうかもしれないんだ。
だから、 時間をかけて 、 しっかりと 要件を定義することが重要だよ!
具体例
例えば、ケーキ屋さん🎂 が、SAPを導入して お店をもっと効率的に 運営したい! と考えたとします。
この時、要件定義フェーズでは、
- どんな ケーキ を販売するのか?🍰
- どんな 材料 を使うのか?🍓🍫
- どんな お客様 が来るのか?👨👩👧👦
- どんな 機能 が必要なのか? (在庫管理、売上管理、顧客管理など) 🤔
などを、 具体的に 決めていきます。
これらの 要件 (必要なこと) を 明確に することで、 後から 「やっぱりチョコレートケーキ🍫も販売したかった…」「顧客の誕生日🎂を記録する機能が欲しかった…」なんてことにならずに済むんだ。
主なタスク内容
-
プロトタイピング: 試作品を作って、使い勝手を確認します。
- 例えば、ケーキ屋さんのシステムで、注文画面の試作品を作って、店員さんに使ってもらうことで、使いやすいかどうかを確認します。
-
FIT&GAP分析: SAPの標準機能で、どの程度要件を満たせるのかを分析します。
- 例えば、SAPの標準機能で、ケーキのレシピを管理できるか、顧客の誕生日を記録できるかなどを調べます。
-
環境構築: 開発やテストを行うための環境を構築します。
- 例えば、SAPシステムをインストールするためのサーバーを用意したり、ネットワークを設定したりします。
-
アドオン開発の要件定義: SAPの標準機能で足りない部分を、アドオン (追加機能) で開発する場合、その要件を定義します。
- 例えば、SAPの標準機能では、ケーキの配送管理ができない場合、アドオンで配送管理機能を開発します。
-
移行方針の作成: 既存システムからSAPへデータを移行する場合、その方針を作成します。
- 例えば、ケーキ屋さんが、以前使っていたシステムから顧客情報をSAPに移行する場合、どのようにデータを移行するかを計画します。
- 非機能要件の確定: 性能 (処理速度)、セキュリティ、可用性 (システムが止まらないようにすること) など、システムに求められる 非機能要件 を確定します。
3. 設計フェーズ ✏️📐
設計フェーズでは、要件定義フェーズで決めた 「どんなシステムを作るのか」 をもとに、 システムの設計図 を作っていくフェーズだよ。
この設計図が 分かりにくい と、 後から システムを作る人が困ってしまうので、 丁寧に 、 分かりやすく 設計することが重要だよ!
具体例
ケーキ屋さんのシステムの例で言うと、設計フェーズでは、
-
画面設計: どんな画面で操作するのか? 🤔
- 例えば、注文画面、在庫管理画面、売上管理画面など、どんな画面を作るのかを設計します。
-
帳票設計: どんな帳票 (レポート) を出力するのか? 📄
- 例えば、売上日報、在庫一覧表など、どんな帳票を作るのかを設計します。
-
データ設計: どんなデータをどのように保存するのか? 🗄️
- 例えば、ケーキの名前や価格、材料、在庫数などを、どのようにデータベースに保存するのかを設計します。
-
処理設計: どんな処理をどのように行うのか? 🔄
- 例えば、注文を受けたら、在庫を減らして、出荷指示を出す、といった処理の流れを設計します。
などを、 具体的に 設計していきます。
これらの設計内容は、 後続のフェーズ (実装、テストなど) の ベース となるため、 業務ユーザー (実際にシステムを使う人) と しっかりと合意 を取っておくことが重要です。
主なタスク
- カスタマイズ設計: SAPの標準機能を、顧客の要件に合わせてカスタマイズ (変更) する場合、その設計を行います。
- アドオン基本設計: SAPの標準機能で足りない部分を、アドオン (追加機能) で開発する場合、その基本設計を行います。
- 移行計画及び移行設計: 既存システムからSAPへデータを移行する場合、その計画と設計を行います。
- テスト計画の立案: システムが正しく動くかを確認するためのテスト計画を立案します。
- 教育計画の立案: ユーザーにSAPの使い方を教育するための計画を立案します。
- キーユーザー教育: 各部門の代表者である キーユーザー に対して、SAPの使い方を教育します。
- エンドユーザー教育: システムを利用する エンドユーザー に対して、SAPの使い方を教育します。
4. 実装フェーズ 💻👨💻
実装フェーズでは、設計フェーズで作った 設計図 をもとに、 実際にシステムを作る フェーズだよ。
プログラマー 👨💻が、 プログラミング言語 を使って、 システムの機能 を作っていくんだ。
具体例
ケーキ屋さんのシステムの例で言うと、実装フェーズでは、
- プログラム開発: 注文を受け付けるプログラム、在庫を管理するプログラム、売上を計算するプログラムなど、 様々なプログラム を作ります。
- データ登録: ケーキの名前や価格、材料などの マスタデータ を、SAPシステムに登録します。
などを、 具体的に 行っていきます。
主なタスク
- 詳細設計: プログラムを開発するための詳細な設計を行います。
- 開発: プログラムを開発します。
-
権限設計設定: ユーザーに、適切な権限を設定します。
- 例えば、店長はすべての機能を使えるように、店員さんは注文入力だけできるように、といった権限を設定します。
-
運用設計: システムを運用するためのルールや手順を設計します。
- 例えば、毎日閉店後に売上データをバックアップする、といったルールを決めたりします。
5. テストフェーズ 🧪✅
テストフェーズでは、実装フェーズで作った システムが正しく動くか を確認するフェーズだよ。
バグ (プログラムのミス) がないか、 しっかりと テストすることが重要だよ!
具体例
ケーキ屋さんのシステムの例で言うと、テストフェーズでは、
-
単体テスト: 1つ1つのプログラムが正しく動くかを確認します。
- 例えば、注文を受け付けるプログラムが、正しく注文情報を受け取れるか、在庫を減らせるかなどをテストします。
-
結合テスト: 複数のプログラムを組み合わせて、正しく動くかを確認します。
- 例えば、注文を受け付けるプログラムと在庫を管理するプログラムを連携させて、注文を受けたら在庫が正しく減るかなどをテストします。
-
総合テスト: システム全体が正しく動くかを確認します。
- 例えば、注文から出荷、請求まで、一連の流れを通してテストします。
-
受け入れテスト: ユーザーが実際にシステムを使って、業務が問題なく行えるかを確認します。
- 例えば、店員さんに実際にシステムを使ってもらい、注文入力や在庫管理ができるかを確認します。
などを、 具体的に 行っていきます。
主なタスク内容
- 単体テストの実施
- 結合テストの実施
- 総合テストの実施
- 移行リハーサルの実施: データ移行が問題なく行えるかを確認します。
- キーユーザー教育の実施
- システムテストの実施
6. 移行フェーズ 🔄
移行フェーズでは、 新しいSAPシステム に 切り替える フェーズだよ。
データ を新しいシステムに移したり、 ユーザー に新しいシステムの使い方を教えたりするんだ。
具体例
ケーキ屋さんのシステムの例で言うと、移行フェーズでは、
- データ移行: 既存システムから、顧客情報や商品情報などのデータをSAP S/4HANAに移行します。
- システム切り替え: 既存システムを停止し、SAP S/4HANAを稼働開始します。
- ユーザー教育: 店員さんに、SAP S/4HANAの使い方を教えます。
などを、 具体的に 行っていきます。
主なタスク
- 本番環境の構築: 実際にシステムを運用するための環境を構築します。
- エンドユーザー教育の実施
- データ移行
- システム移行
7. 運用保守フェーズ ⚙️🔧
運用保守フェーズでは、 SAPシステムを安定稼働 させるためのフェーズだよ。
システムを監視 したり、 障害 (システムのエラー) が発生したら 対応 したり、 ユーザー からの 問い合わせ に対応したりするんだ。
具体例
ケーキ屋さんのシステムの例で言うと、運用保守フェーズでは、
-
システム監視: システムが正常に動作しているかを監視します。
- 例えば、システムの負荷やエラーの発生状況などを監視します。
-
障害対応: システムに障害が発生した場合、原因を調査し、復旧作業を行います。
- 例えば、システムが停止した場合、原因を調査して、システムを再起動したり、データを復旧したりします。
-
問い合わせ対応: ユーザーからの問い合わせに対応します。
- 例えば、店員さんから「注文の入力ができない」といった問い合わせがあった場合、原因を調査して対応します。
- バージョンアップ: SAP S/4HANAの新しいバージョンがリリースされたら、バージョンアップを行います。
- 改善: ユーザーからの要望や、システムの利用状況を分析して、システムを改善していきます。
などを、 具体的に 行っていきます。
主なタスク
- インシデント対応: システムの軽微な問題に対応します。
- 障害対応: システムの重大な問題に対応します。
- 保守対応: システムの定期的なメンテナンスやバージョンアップを行います。
まとめ
今回は、SAP導入のステップについて、ウォーターフォール方式の7つのフェーズに沿って解説しました。
SAP導入は、複雑で時間のかかるプロセスですが、各フェーズをしっかりと進めることで、成功に導くことができます。
この記事が、少しでもSAP導入プロジェクトに携わる方の参考になれば嬉しいです😊。
もっと詳しく知りたい人は…
- SAPの公式ウェブサイトを見てみよう!👀
- SAP関連書籍を読んでみよう!📖
- 図解即戦力 SAP S/4HANAの導入と運用がこれ1冊でしっかりわかる教科書