完全に駄文です。申し訳ない。
バスケで足の前十字靭帯(ACL)を損傷してしまい、ACL 再建手術で数週間入院となってしまいました。
とはいえ、根っからの仕事好きの私。病院でも仕事は出来るだろうと準備をして臨みました。
本項がこれから入院する方々の指針になってもらえればうれしいです。
#既に業務ツールやプロセスはオフィス出社を必要としない:
- 一番使う日頃の業務チャット:Mattermost
これは、OSS のSlack みたいなやつです。 - メール、グループウェア、CRM、MA、メーリング、会計、経費、請求書も全部クラウドで、それぞれをAPI でマスター+ワークフロー連携(詳しくはQiita のCData タグを見てほしい)
- 製品系・Website 系もすべてクラウド上のVM からアクセス可能
- タイムカードはLINE BOT で「出社」「退社」と打てば打刻
LINEメッセージをkintoneに記録するMicrosoftFlowを用いたサーバーレスアプリケーションの作成 - 会社は年棒製の裁量労働。
- セールスは元々メールベースが主体でf2f は少ない。そもそもセールスはインバウンド主体。
これで働き方改革の9割がたは終わりです。リモートワーク前提に仕事を組んでくださいね。
では、面白くないので、ベッドで寝てても仕事ができる道具をそろえるという働き方改革の実験をやってみた。結果を先に言うと、失敗でした。ごろ寝仕事セットは不要です。
#ミッション概要
- なぜ?:仕事は好きだが、体のメンテも大事。エンジニア・ビジネスマンがいつでも入院してしかるべき体のメンテができる労働環境のモデルケースとなる。世界のエンジニア・ビジネスマンの為のプロジェクトなんだ!ということで「一日8時間もしくはそれ以上疲れずにベッドでPC 仕事ができること」を目標にした
- ドメイン:部屋は個室にした。21:00 消灯および打鍵音の迷惑は無理。仙台の病院の個室料金は数千円/日程度と安い
- ケース設定:手術箇所は右膝。数週間入院というから数週間ベッドにいると想定
- 「一日8時間もしくはそれ以上疲れずにベッドでPC 仕事ができること」を目標にした
- やること・やらないこと:ほんの数週間なので費用はある程度抑えたいので全部で50,000 円以内を予算に。
- 技術的な解決策:すでに業務システムにはアクセスできるので解決済み、残るは物理的なツールだけ。
- トレードオフ:1番重要なのは安全性。重いモノとかが患部に落ちたりはこまる。次が予算かな。最悪PC お腹に載せて仕事するし。
###Yogibo Support https://yogibo.jp/?pid=82217790:
ゲームチェアの座椅子版にするか悩んだが、病院のベッドには昇降機能が付いていること、また術後にゲームチェアを持ち上げる身体能力がないという懸念があり、上半身をベッドのリクライニングよりもグッと起こせる+PC を打つ際に「ひじ掛け」となるYogibo Support を選択。とにかくこの形を保持する設計が素晴らしい。しかもU 字なのでひじ掛けが最高。主さも布+スチロールなので数キロ程度。しかも落ちてきてもケガしない。色は緑を選択。青とか赤とか病院むきじゃないですよね。
###ゴロ寝デスク KKaMM ノートパソコンスタンド パソコンデスク PCスタンド 折りたたみ式 アルミ製 (48cm):
病室据え付けのご飯を食べるためのテーブルでは起き上がっての長時間の作業が苦しく、寝ながらPC が使えるデスクを。3000円未満で天板アルミ製、足はプラスチック。関節が左右に3個ずつでしかもしっかりとノッチが付いているので左右非対称になる恐れもない。上の板にはPC が落ちないようにストッパーが付いているので結構安心だ。しかも病院ベッドにもおさまりが良い。マウス台もなかなかうれしい。yogibo との組み合わせは最高だ。この程度なら落ちてきても平気だろう。しかも寝ながら映画鑑賞にも使えそうだ。
###トラックボール付きのマウス LOGICOOL ワイヤレストラックボール M570t :
ゴロ寝デスク決定後にマウス台の小ささから通常のマウスでは厳しい、かつノートPC のトラックパッドでは手が疲れると思い、購入。しばらくトラックボールに慣れるのに時間がかかったが、数日で慣れる。これは退院後も使いたい。
###複数デバイス操作のキーボード K380 MULTI-DEVICE BLUETOOTH KEYBOARD:
もしデスクがいずい場合を想定し、手元に軽量のキーボードを購入。左右に分離するタイプのキーボードも悪くないが、価格が15,000 円オーバーなため、断念。PC と携帯が動かせればよいと思い購入。結果としてごろ寝デスクが使いやすかったため、初日に箱に戻された。
###スマートスピーカー:
Alexa は持ってきた。メインはリマインダや仕事の予定確認。病院の予定(回診、リハビリ、仕事のテレカンなど)を集中管理でき、かつ音声だから動かなくてよいので、便利。スマートスピーカーは介護事業には本当に向いている。
###コーヒーセット:
ちゃんとコーヒー豆を挽くミルとドリッパーを持ってきた。そう、仕事にコーヒーは欠かせないのだ。
これで合計約23,000 円と、当初予算の半分で機材がそろった。
#導入に至らなかったモノ
- Hololens などのAR/VR デバイス。キーボートやデスクという問題を解決する手段としては最高で、多くの方に勧められたが、数週間の入院に購入するには価格が高すぎ。
- セカンドモニタ。病室のテレビにモニタアームが付いているため、27インチサイズのセカンドモニタを設置しようと試みるも、設置中に看護師に見つかり、禁止。
- 回しっぱなしカメラについては、同僚から「不要。そもそも今まで全員オフィスにそろっていることもまれだし」という反応で断念。
#結果と考察
結論:座れないくらい調子が悪い人は、仕事をしてはいけない。だからゴロ寝仕事セットは不要。
嬉しかったのは入院当日(手術前日)で、術後は正直麻酔もあるし、熱もでるから仕事どころではない。なるべく軽量化したデスクなどでも持ち上げる気力なし。コーヒーをなんて無理です。結局術後2日はPC に向かわず。。。
そして、3日目から痛みも引いたのだが、もう車いすで移動できるようになってしまい、普通のデスクで仕事ができるようになってしまいました。「数週間入院というから数週間ベッドにいるケースに合わせて」という前提が間違っていたことになります。経験のないことを断片的な情報で数週間ベッドから動けないという前提を自分で導き出したことが敗因です。これは「ごろ寝仕事したい」という手段が目的と化したプロジェクトとして終わりました。予算を抑えたのがせめてもの救いでした。