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@johnnystg(stg johnny)

【MIDI/音ゲー】Linux Mint 20.3 cinnamon/Ubuntu Studio 20.04をインストールしたらすぐやること

Last updated at Posted at 2022-02-24

LinuxなPCでWindowsアプリ「Synthesia」やAndroid/iPadアプリ「Chordana Play」といった音ゲーを遊ぼうと思ったらLinux Mintとは別にMIDIを扱うためのUbuntu Studioを用意したほうが良さそうです。

短く言うと

コマンドをコピーしやすいようにしてあるので、できるだけターミナルを使って簡単に初期設定します。※ターミナルにペーストするときは「Ctrl」+「Shift」+「v」

Ubuntu StudioにはFluidSynthがインストールされています。TiMidity++もインストールして併用します。

Ubuntu StudioにSynthesiaをインストールして
「WineHQ(Synthesia)」→「TiMidity++」→「PulseAudio」→「ALSA」→発音
となるように設定します。

はじめに

LinuxなPCで音ゲーを遊ぼうと思ったら、SMF(標準MIDIファイル)を鳴らす設定がとてもたいへんでした。それは「MIDI-WineHQ WiKi」によると以下の理由によります。Linuxの初期設定では MIDI音源を鳴らすのは外部デバイス に設定されていて 「外部デバイスが接続されていないシリアルポートにMIDIデータを送信するため、音楽は聞こえません。1」

そのため外部デバイスに頼らず、ソフトウェアシーケンサーを使用//MIDI音源と他音源の併用//内部スピーカーを鳴らすようにするとサウンドシステムがとても複雑になります。初心者ではMIDI音を鳴らすだけでも一苦労です。
そこで、「普段使いのLinux Mint」と「SMFを扱うUbuntu Studio」を併用してubuntuで音ゲーを遊べるように過不足なく設定します。

なお、設定がうまくいくまで繰り返し再インストールすることを想定しています。

今回の環境

  • NEC LaVie LS350/A
    • ハードウェアシンセサイザーを持たない
  • MIDIキーボード（Ubuntu Studio のみで使用）
    • AKAI PROFESSIONAL MPK Mini mr2
    • CASIO LK-S250
  • USB接続のマウス

以下のOSを併用

  • Linux Mint 20.3 Cinnamon
  • Ubuntu Studio 20.04.3 LTS Focal Fossa

PC内部サウンドシステム

  • ALSA
  • PulseAudio
  • JACK（Ubuntu Studio でのみ使用）
  • ソフトウェアシンセサイザー（Ubuntu Studio でのみ使用）
    • FluidSynth（インストール済）
    • TiMidity++（新規インストール）

その他(サーバーは別にあり、クライアントPCとして使用する)

  • sambaサーバ/VNCサーバの母艦が別に存在する
  • OSのインストール時にネットワークに接続して「アップデートと他のソフトウェア」を全てダウンロード/インストールしておく

※インストール済アプリの確認方法

Terminal
apt list --installed | grep app_name
Terminal
snap list
Terminal
flatpak list

共通

ホームディレクトリを日本語から英語に変更します：

Terminal
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

「設定」>>「マウスとタッチパッド」でポインティングデバイスをOFFにします(操作はマウスでするので不要だから)。

クライアントPCとして使うのでファイアウォールを例外なしで起動します。

※Linux Mintでは「ようこそ」画面でも設定できる。

「Ubuntu ファイアウォールの設定と確認の仕方（初心者向け）」 によれば、

ファイアウォールを使用可能にします：

Terminal
sudo ufw enable

以下、参考

Terminal
## ファイアウォールのステータスを確認する
$ sudo ufw status

## ファイアウォールを使用しない
$ sudo ufw disable

## SSHポートの使用を許可する
$ sudo ufw allow 22

## SSHポートの使用許可を破棄する
$ sudo ufw delete allow 22

リポジトリの参照先を近場に変更します。

※Linux Mintでは「welcomeスクリーン」>>「アップデートマネージャー」でも設定できます。

「Ubuntuの高速化～リポジトリ参照先の変更」 によれば、

$ cat コマンドでリストを表示します：

Terminal
cat /etc/apt/sources.list | sed -e "/^#/d" -e "/^$/d"

deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal main restricted
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal-updates main restricted
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal universe
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal-updates universe
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal multiverse
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal-updates multiverse
deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ focal-backports main restricted universe multiverse
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu/ focal-security main restricted
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu/ focal-security universe
deb http://security.ubuntu.com/ubuntu/ focal-security multiverse

$ sed コマンドでsources.listを書き換えます(.bakファイルも生成)：

Terminal
sudo sed -i.bak -r 's!deb \S+!deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt!' /etc/apt/sources.list

$ cat コマンドで再度リストを表示します：

Terminal
cat /etc/apt/sources.list | sed -e "/^#/d" -e "/^$/d"

deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal main restricted
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-updates main restricted
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal universe
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-updates universe
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal multiverse
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-updates multiverse
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-backports main restricted universe multiverse
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-security main restricted
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-security universe
deb mirror://mirrors.ubuntu.com/mirrors.txt focal-security multiverse

Terminal
sudo apt update
Terminal
sudo apt upgrade

※エラーが出て、sources.listをもとに戻したい場合は、$ mv コマンドで：

Terminal
sudo mv -f /etc/apt/sources.list{.bak,}

「ドック」のようなPlankをインストールします：

Terminal
sudo apt update
Terminal
sudo apt install plank

Linux Mint：「設定」>>「自動開始させるアプリ」
Ubuntu Studio：「設定」>>「セッションと起動」>>「自動開始アプリケーション」

で、plankコマンドを登録します。

PulseEffectsをインストールします。

※必要ならイコライザーのプラグインを予めインストール：

$ | sudo apt install lsp-plugins-lv2

PulseEffectsをインストールします：

Terminal
sudo apt install pulseeffects

Remmina(安定版)をインストールします：

Remminaをインストールします：

Terminal
sudo apt install remmina

バージョンを確認します：

Terminal
remmina --version

Remminaを起動して、「Remminaメインメニュー」>>「設定」>>「アプレット」>>「ユーザーのログイン時に起動してトレイに格納する」

ブラウザを併用したいのでカジュアル用途の「ungoogled-chromium」を追加インストールします。

リポジトリキーについて不要なファイルが残ります。

「How to install ungoogled-chromiun on Ubuntu 20.04」によれば、

不要なchromiumを削除します （新規インストールなのでおそらく不要）：

Terminal
sudo apt-get autoremove --purge chromium

リポジトリキーのやり取りをして、インストールします：

echo 'deb http://download.opensuse.org/repositories/home:/ungoogled_chromium/Ubuntu_Focal/ /' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/home:ungoogled_chromium.list

sudo wget -nv https://download.opensuse.org/repositories/home:ungoogled_chromium/Ubuntu_Focal/Release.key -O "/etc/apt/trusted.gpg.d/home:ungoogled_chromium.asc"

sudo apt update

sudo apt install ungoogled-chromium

「add-apt-repositoryの問題がapt-keyで解決出来ない時のTips」を参考に不要なファイルを削除しておきます：

Terminal
file /etc/apt/trusted.gpg.d/* | grep old

sudo rm -i /etc/apt/trusted.gpg.d/home:ungoogled_chromium.asc

既存のブラウザとchromiumの設定も忘れずに。

Firefoxのゴシック体フォントを「Droid sans fallback」→「Noto Sans CJK JP」に変更します。

OSのフォント設定については、「Ubuntu font tester」を参考にして現在使われているフォントを確認します。

また、「Brows Fonts-Google Fonts」と比較して好みのものに変更してもよいでしょう。

※sans＝サンセリフ≒ゴシック体
※serif=セリフ≒明朝体

モリサワ BIZ UD フォントをインストールします。

モリサワ BIZ UD フォントが2022/04/01 google font で公開になりました。 リンク先からモリサワBIZフォントのzipファイルをダウンロードしておきます。

【Linux】フォントの追加 を参考にして、

$ ls コマンドでインストール済のフォントを確認します：

Terminal
ls /usr/share/fonts/

システム全体でBIZフォントを使います。$ unzipコマンドで所定のディレクトリに展開します：

Terminal
sudo unzip ~/Downloads/BIZ_UDGothic.zip -d /usr/local/share/fonts/
Terminal
sudo unzip ~/Downloads/BIZ_UDPGothic.zip -d /usr/local/share/fonts/
Terminal
sudo unzip ~/Downloads/BIZ_UDMincho.zip -d /usr/local/share/fonts/
Terminal
sudo unzip ~/Downloads/BIZ_UDPMincho.zip -d /usr/local/share/fonts/

$ ls コマンドでフォントファイル（ttfファイル）が展開されたことを確認します：

Terminal
ls /usr/local/share/fonts/

BIZUDGothic-Bold.ttf BIZUDPGothic-Bold.ttf OFL.txt
BIZUDGothic-Regular.ttf BIZUDPGothic-Regular.ttf
BIZUDMincho-Regular.ttf BIZUDPMincho-Regular.ttf

$ rm コマンドでzipファイルを削除します：

Terminal
rm -i ~/Downloads/BIZ_UD*.zip

OSを動作したままディスプレイをスタンバイ（消灯）にできるようにします。

$ xset コマンドでディスプレイをスタンバイ（消灯）にします：

Terminal
xset dpms force standby

デスクトップエントリにするには以下の手順となります：

Terminal
vi ~/display_standby.desktop
Terminal
#!/usr/bin/env xdg-open

[Desktop Entry]
Name=display_standby
Exec=xset dpms force standby
Comment=OSを起動したまま消灯します
Terminal=false
Icon=cs-power
Type=Application
Categories=Utility;
Terminal
chmod 755 ~/display_standby.desktop
Terminal
mv ~/display_standby.desktop ~/Desktop/

※デスクトップで右クリック→「＋ここに新しいランチャーを作成」でも作れます。

$ mv コマンドでアイコンをデスクトップからランチャーに移動します：

Terminal
mv ~/Desktop/display_standby.desktop ~/.local/share/applications/

デスクトップアイコンを非表示にする(動作確認中)

Terminal
gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons false

再度表示するには

gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons true

Linux Mint 20.3 のみ

サウンド関係はPulseAudioに自動で設定してもらうので、手動では行いません。

スナップ操作の効果音をオフにします。

「設定」>>「サウンド」>>「サウンド」>>「ウィンドウのタイル表示/スナップ操作」>>tile.ogaをオフ

VLC media playerをインストールします。

ffmpegをインストールします。

ffmpegをインストールします：

Terminal
sudo apt install ffmpeg

※参考：動画ファイルから音声ファイルを抽出には以下の手順で行います：

Terminal
ffmpeg -i movie_file_name

# 前略
  Duration: 00:03:55.24, start: 0.000000, bitrate: 129 kb/s
    Stream #0:0(und): Audio: aac (LC) (mp4a / 0x6134706D), 44100 Hz, stereo, fltp, 127 kb/s (default)
# 後略

Audio:　でファイル形式を確認して、

Terminal
ffmpeg -i 「動画ファイル名」 -vn -acodec copy 「音声ファイル名」

Visual Studio Codeをインストールします。

「Download Visual Studio Code」からcode_*.debファイルをダウンロードしたのち、インストールします：

Terminal
sudo apt install ~/Downloads/code_version_name.deb

（非推奨）snapdをインストールします。

Linux Mint 20.x : Snap アプリをインストールできるようにするを熟読して、Linux Mint で snapd が使えない理由を理解した上で snapd をインストールします：

Terminal
sudo rm /etc/apt/preferences.d/nosnap.pref
Terminal
sudo apt update
Terminal
sudo apt install snapd

Ubuntu Studio 20.04 のみ

サウンド関係は手動で設定します。MIDIについてはFluidSynthとTiMidity++を併用します。

youtube-dl をインストールします。

「最新のyoutube-dlコマンドをインストールするには？」 に従い以下の手順でインストールします：

Terminal
sudo apt remove -y youtube-dl
Terminal
sudo ln -s /usr/bin/python3 /usr/local/bin/python
Terminal
sudo wget https://yt-dl.org/downloads/latest/youtube-dl -O /usr/local/bin/youtube-dl
Terminal
sudo chmod a+rx /usr/local/bin/youtube-dl
Terminal
hash -r
Terminal
sudo youtube-dl -U

WebAppManager をインストールします（Linux Mint で便利だから）。

「LinuxMintのWebAppManagerをUbuntu20.04にインストールする方法」 によれば、

Linux MintのRepositoryの「Index of /pool/main/w/webapp-manager/」 から「webapp-manager_*_all.deb」をダウンロードしてインストールします：

Terminal
sudo apt install ~/Downloads/webapp-manager_*_all.deb

削除するときは：

Terminal
sudo apt remove --auto-remove webapp-manager

※Linux Mintリポジトリを追加して「Web App Manager」の更新情報を受信→インストールの手順もありますが、今回は省略。

synapticパッケージマネージャーをインストールします(Linux Mintで便利だから)。

「synapticパッケージマネージャーのインストールについて」 に従い、以下のようにインストールします：

Terminal
sudo apt-get install synaptic apt-xapian-index
Terminal
sudo update-apt-xapian-index -vf

MP3Gainをインストールする

apt-get updateでエラーが出るようになります。

「Ubuntu 20.04 対応の PPA 一覧」を参考にして、以下のようにMP3Gainをインストールします：

Terminal
sudo add-apt-repository -n -y ppa:sicklylife/ppa
Terminal
sudo apt update
Terminal
sudo apt install mp3gain

「QtGain」をインストールします：

Terminal
sudo apt install qtgain

エラーが出るか確認します：

Terminal
sudo apt-get update

ttp://ppa.launchpad.net がなんちゃらで「N: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください。」と表示される場合は

「apt-get updateでエラーが出た（Ubuntu）」を参考にして、対処します。

「MuseScore 3」を起動しI/Oを「ALSAオーディオ」に変更します。

「編集」>>「環境設定」>>「I/O」>>「ALSAオーディオ」にチェック

AKAI PROFESSIONAL MPK mini を接続して動作するか確認します。

WineHQをインストールします(「Music Studio Producer」「Synthesia」を使いたいから)。

【WineHQ】Linux Mint 20.3とUbuntu Studio 20.04にターミナルでWineHQをインストール/日本語表示 に従います。

TiMidity++をインストールします(ログイン毎にデーモンモードで起動)。

【Linuxで音ゲーを実行#5】WineHQでMIDI出力アプリがフリーズ/音が出なかった に従います。

WindowsアプリMusic Studio ProducerをWineHQにてインストールします。

MuseScore 3 と Music Studio Producerを使うことでformat0形式SMF（標準MIDIファイル）のピアノ譜を作ることができます。クラウドでSMFを共有してAndoroidアプリChordana playで遊べるようにします。

WindowsアプリSynthesiaをWineHQにてインストールします。

【MIDI/音ゲー】Linux Mint/UbuntuのWineHQでWindowsアプリSynthesiaを起動する に従います。

Remmina(snap版)をインストール

※無理してsnap版を使う必要はないかも。以下、興味があれば。

Ubuntu Studioではsnap版を使えとうるさい。
Remminaの有無や最新のバージョンについて確認

Terminal
apt show remmina

Remminaをインストール

Terminal
sudo snap install remmina

「How to install Remmina」#snap を参考に、次に以下の5つの接続設定をする

Terminal
sudo snap connect remmina:audio-record :audio-record
Terminal
sudo snap connect remmina:avahi-observe :avahi-observe
Terminal
sudo snap connect remmina:cups-control :cups-control
Terminal
sudo snap connect remmina:mount-observe :mount-observe
Terminal
sudo snap connect remmina:password-manager-service :password-manager-service

バージョンの確認

Terminal
remmina --version

Remminaを起動して、「Remminaメインメニュー」→「設定」→「アプレット」→「ユーザーのログイン時に起動してトレイに格納する」

  1. It (presumably) sends bytes down the serial port where you have no HW connected, so you hear no music. ↩

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