中小規模の工場でのenebularの使われ方
enebularは生産現場でもよく使われます。以下の優先順位で対応することが多いです(個人的見解且つ中小規模)
- 既存の生産管理システムからアラートを飛ばしたい
- ハカリやノギスを直接システム連携して人によるキーパンチを減らしたい
- OT側のプロトコルとIT側のプロトコルを変換したい
- 既存の生産設備の周辺にセンサーを設置して稼働状況を監視したい
- 既存の生産設備から直接クラウドにデータを送りたい
生産現場を良く知らないうちは優先順位が全く逆だと思っていましたが、実際は既存設備やシステムを現状維持したままで改善していく「レトロフィット」の方が求められます。
現場は今困っているところから改善してほしい
生産現場ってITの人に言われなくても以前から「自動化」に取り組んでいました。そんな生産現場の人に足元の課題を聞くと生産管理システムの愚痴が多いです。
- 既存の生産管理システムがWindowsのデスクトップアプリ
- メールアラートからリンクを踏んで必要な処理をする画面を開くというようなWebでは当たり前の体験がない
- アラートがないので何か監視が必要なデータは毎回アプリケーション画面を開いて確認する
- アラートがないのでプロセス遷移は作業指示書などの紙を発行して次の担当に渡す
- 重量や寸法を測って用紙に記入してシステムに手入力する
...
これってUXの問題ですよね...
現場が最も困っているところから改善すると話を聞いてくれる
現場の全員が困っていることから改善すると話を聞いてくれるようになります。
これまで遭遇したセンターピンは大概 enebular ですぐに解決するようなものばかりでした。課題を聞いて1週間くらいで「こんな感じですかね?」とプロトタイプ見せるとメッチャ喜ばれます。
ちょっとニーズを汲み取り違っていたとしてもプロトタイプがあれば何がどう違うのか具体的に議論できるので課題に対して前向きになれます。
そう、人は実際に見たり触れたりすることで初めて実感が湧くんですよね。
そうすると enebular や我々のことを認めていただき、アレもコレも改善事項が噴出してきて優先順位の議論を始めたりします。非常に前向きに。
まさに「センターピン理論」です。
DXって技術の問題よりも「組織や人が変化を受け入れられるかどうか」の問題の方が遥かに大きいと思います。
実際どうやったの?
この記事ではここまでですが今後以下について詳しく書いていきたいと思います!
- 既存の生産管理システムからアラートを飛ばしたい
- ハカリやノギスを直接システム連携して人によるキーパンチを減らしたい
- OT側のプロトコルとIT側のプロトコルを変換したい
- 既存の生産設備の周辺にセンサーを設置して稼働状況を監視したい
- 既存の生産設備から直接クラウドにデータを送りたい