元記事
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https://derivative.ca/community-post/2021-official-update/63810
新オペレータ
FreeD CHOP
カメラの位置やズーム、フォーカスなどの情報を創出するプロトコルで、リアルのカメラとバーチャルカメラを同期させることができます
Lens Distort TOP
リアルのカメラでは撮影した画像はレンズにより歪みます。Lend Distort TOPではレンズ固有の特性から画像を歪曲させることができます。
これによりリアルカメラと3Dレンダリングした画像を適切に合成できるようになります。
Ken Murayama - Left no lens correction, right corrected with Lens Distort TOP
Phaser CHOP
キーフレームアニメーションを用いずに、画像のブレンド、パーティクルのモーフィング、UIの移動などを行うことができます。
TouchDesigner Summit in 2019, David Braun
Sprinke SOP
入力されたSOPの表面や内部に点をばら撒いたりすることができます。
Point Transform TOP
ポイントクラウドデータの移動、回転、拡大縮小などをより簡単にすることができるTOP。
Spectrum TOP
GPU上で画像のフーリエ変換を行い、出力するTOPです。
JSON DAT
JSONテキストをパースするためだけにPyhonを書く必要がなくなりました!
Streaming & Video
m3u8ファイルを指すURLで、Video Sream In TOPで HLS/DASH入力のサポートなどの多くのオプションが追加されました。
今回サポートされたSRTは、低遅延で高品質なもので、H264だけでなく、H.265/HEVCエンコーディングオプションも用意されています。
またSRTはフレームごとにメタデータを含むことができ、ビデオと同期したCHOP/DATデータの送受信が容易になります。これにより、NDIに加えて、多くにメディアサーバのワークフローで使用できるメタデータを埋め込むことができます。
また、これらのストリームからTouchDesignerに入ってくるオーディオが、AudioStream CHOPの 'Audio Sync Offset'パラメータで同期できるようになりました。
NDI|Hx入力のハードウェアデコーディング、AJA 8K SDIハードウェアのフルサポートなどもあります。
MovieFileOut TOPに NotchLCコーデックが追加されました。
Skeleton Tracking
Kinect
Kinectに骨格検出用のオプションが2つ追加されました。
wrnchAL CHOP
追加されたwrnchAL CHOPは TouchDesigner上の画像ソースからGPUを用いて、複数ターゲットのスケルトンと顔のトラッキングを低レイテンシ高フレームレートで行うことができます。
Real Sense
Real SenseのSDKがアップデートされ全てのモデルで動作するCubemosトラッキングが追加されました。
RealSense skeleton tracking by Cubemos
wrnchAL, RealSense Cubemosトラッキングともにサードパーティのサービスであり、別途ライセンス購入が必要となります。どちらも無料トライアルがあるので気になる方はまずそれから試してみてください。
Device Support
OpenVR
OpenVR CHOPのアップデートにより、任意のSteamVRコントローラバインディングから値を埋めたCHOPチャンネルを作成できるようになりました。
またVave Indexヘッドセット、ValveIndexコントローラ、ハンドスケルトンとフィンガーカールのトラッキングのサポートが追加されました。
Real Sense
Real Sense TOP でD455, SR305,LiDAR 515がサポートされました。
マルチスレッドフレーム処理やフィルタリング処理の制御と動作の改善など、パフォーマンスの最適化が追加されています。
Flir Cameras
最新のSDKにアップデートされ、画像のビット深度調整、カメラオプションの制御、マニュアルキャプチャのトリガー、プリセットの読み込みなどのサポートが追加されました。
ZED TOP
Stereolabs ZED2カメラがサポート
OpenCV and Extending TouchDesigner with Code
OpenCV
OpenCV 4.5ツールキットがプリインストールされており、全てのCUDAモジュールとopencv_contribモジュールが含まれており、このモジュールを使用するとデフォルトに含まれていない機能にアクセスできます。例えば、Aruco Marker Detection,3D Object Recognition,Pose Estimation,Custom Calibration Patterns,Structured Light,様々な CUDA アクセラレーションライブラリなどがあります。
OpenCV ball tracking by @minoge1001
OpenCV ArUco AR-marker detection in TouchDesigner by Scott Allen
Python
Script TOPに、バイト配列に格納された圧縮データを読み込むためのloadbytearray()、CUDAから直接データを読み込むための、copyCUDAMemory()、copyNumpyArray()を扱うための新しいオプションなど、多くの新しい機能が追加されており、OpenCV での作業がより快適に行うことができるようになりました。
Script OPsのカスタムパラメータの作成がより簡単になりました。
Custom Parametersのラベル、ページ名、デフォルト値がユニコードがサポートされました。
Web Connectivity
Web Server DAT
Web Server DATでパスワード保護された証明書で動作するようになったこと、起動時のエラー報告の改善、より大きなフレームの受信、コールバックなどが改善されました。
Web Render TOP
マイクとカメラにアクセスが可能になりました。
また、ユーザが指定したキャッシュディレクトリのオプションが追加され、Chromium CEF SDK が更新されました。
Text Rendering
Slug Library の追加が行われました。
これは、解像度に依存しない高品質なテキストのためのダイナミックGPUフォントレンダリングおよびレイアウトエンジンです。これにより、業界標準のタイポグラフィツールのデザインを TouchDesignerで忠実に再現できるように成りました。
また全てのユニコード文字が対応しており、小さなサイズから大きなサイズまで完全にスケーラブルで、シャープなアウトラインをもち、どの解像度でもアーティファクトを持つため、フォントが美しく表示できます。Scalableという表示オプションが利用できるようになりました。
フォントファイルの読み込みが改善され、読み込むと全てのフォントウェイトを使用できるようになりました。
3D Viewer Camera Controls
ナビゲーションモードが4つ追加されました。
シンプルな中央ビューポート、カーソルベースのピボット、オブジェクトベースのピボット、カメラ視点からのナビゲーションです。
他のツールに慣れている人は自分に合ったモードを探してみてください。
またジオメトリアウトラインシェードによりオブジェクトの選択を確認することが容易になりました。
Floating Licences
この新しいフローティングライセンスオプションではインターネットに接続されたコンピュータであれば1つのアカウントからライセンスプールにアクセスができます。
TouchDesignerを開くとライセンスプールからキーを取得し、閉じるとキーがプールに戻ります。
オフィス、自宅、展示施設など複数の場所を行き来して作業する場合などに毎回ドングルの持ち運びやKey Disableなどを行うことなく作業ができます。
ショップからFloating Licenceを購入できます。
Floating Cloud Licensesを使う by @motoishmz
最後に
ここで紹介できていないもののたくさんあるので、くわしくは リリースノート をご覧ください。
最新の機能を利用するために、BACKWARD COMPATIBILITYの変更とSDK/APIのアップグレードの確認をお勧めします。
更新とかそこら辺してないと起動出来ないバグがあるっぽいです
https://twitter.com/1null1/status/1360101483908239360?s=21
オペレータスニペットに新しいサンプルが追加されているのもチェックしてみてください。
Help->Operator Snippetsから開いて、Newボタンを押すと追加された新しいスニペットをひらくことができます。
Operator Snippetsのサンプルを作ってTouchDesignerに名を刻む by @chimanaco
以上ほぼ翻訳記事になりましたが、質問意見などはコメントやSNSでください。
それにいても事例の日本率がめちゃくちゃ高い!良い!