はじめに
Kubernetesにコントリビュートするには、CNCFのCLA(Contributor License Agreement)に同意し、サインする必要があります。
これを行わなければPull Requestを出しても、CIプロセスの中でマージされません(cncf-cla: no
ラベルがつきます)
公式の手順はこちらになりますので、まずはこちらを確認してください。
https://github.com/kubernetes/community/blob/master/CLA.md
CLAはLinux Foundationのサイト経由で実施するため、 Linux Foundation IDとGithubアカウントを連携する必要があります。
サインするCLAは、以下のようなドキュメントです。
https://github.com/cncf/cla/blob/master/individual-cla.pdf
慣れない英語文書へのサインで、自分も手探りで実施しました。
初めての人は少し戸惑うと思いますので、参考になるように自分が実施した際の内容を書き留めたいと思います。
今回は個人(indivisual)としてサインする方法を説明します。
Linux Foundation IDを作成する。
CKA(Certified Kubernetes Administrator)などの試験を受ける際に作成済み方は飛ばしてください。
以下のリンクからLinux Foundation IDを作成します。
https://identity.linuxfoundation.org/
初めてLinux Foundation IDを作成する人は、登録の段階でGithub認証で作成しておくと楽です。
Linux Foundation IDをGithubアカウントと連携する。
マイページのSocial Network Login
タブでGithub認証を有効か確認してください。
メールアドレスを確認する。
次にLinux Foundation IDのメールアドレスが、GithubアカウントのPrimary email address
と一致しているかを確認します。
Githubでは複数のメールアドレスを登録することができますが、Linux Foundation IDのメールアドレスは必ずPrimary email address
と一致していなければ、Pull Requestを行った際にエラーとなるので注意が必要です。
CLAにサインする。
以下のURLにアクセスし、Sign up to contribute to this project as an individual
を選択します。
https://identity.linuxfoundation.org/projects/cncf
画面に従って進めると、電子署名サービスのHelloSignというところから、CLAにサインするページのリンクがメールで送られてきます。
Review & Sign
のリンク先のページで、住所など必要事項を入力し、サインを完了します。
基本的には画面の指示に従って行えば大丈夫だったと記憶していますが、覚えている限りで以下の点にちょっと戸惑いました。他にも戸惑ったことがあれば、是非コメントください。
-
Title
という欄には、企業で登録する際は通常役職を記載するようです。今回は個人でのサインだったので何を記載すべきかわからず、自分はとりあえず「Contributor」と記載しました。何を書くべきかご存知でしたら教えてください。。 -
Mailing Addresses
はメールアドレスではなく、自分の住所を記載します。
サインが完了すると、以下のようなメールが来ます。自分がサインした内容が添付されていますので、内容が問題なければOKです。
以上でCLAは完了です。
Linux Foundation IDのアカウントページにアクセスすると、Project membershipとGroupが追加されています。
Pull Requestを送る。
これで、PRしたときにCIロボがcncf-cla: yes
ラベルをつけてくれれば成功です!
トラブルシューティング
自分はこれですんなりできたのですが、うまく行かない時は改めて公式のドキュメントやトラブルシューティングを参考にしてください。