この記事は、CodeIgniter Advent Calendar 2015の1日目です。最初ということで、CodeIgniterについて大まかな説明をしていきます。
CodeIgniterとは
CodeIgniterは、MVC構造を取るPHP製のWebアプリケーションフレームワークです。2006年に初版が出て、2015年にはバージョン3.0が出るなど、現在も開発が続いています。
メリット
CodeIgniterは他のフレームワークと比べて、以下の特徴があります。
- コード量が少ない(どこでどんな処理をしているのかの見通しもいい)
- 動作が速い(これまた、レイヤーの薄さがあっての効果です)
デメリット
一方で、CodeIgniterは軽量な構造や古い時代から受け継ぐものもあって、他のフレームワークより機能的に不足している部分も見られます。
- 名前空間を切らず、クラスがトップレベルにある
- モデル・ライブラリなどは使った時点でのオートロードができず、事前にロードしておく必要がある
- データベースアクセス機能が基本構造のみ(ORMがない)
ただ、3.0ではComposerに対応しているので、Composerで入れて、外部ライブラリはComposer管理下に置く、ということはできます。そういう手法で不足を補うのもありです。
ライセンス問題(解決済み)
CodeIgniter 3.0を開発している時に、もともとの開発元だったEllislab社が、ライセンスをOSL/AFLというマイナーなものに変えるという話が出てコミュニティが大混乱に陥る、ということがありました。その後、Ellislab社はコードを手放し、ブリティッシュコロンビア工科大学に移管された後にライセンスがMITライセンスへと変更されたバージョン3.0がリリースされ、ライセンス問題は完全に収束しました。
次回は、@bj1024さんです。それでは、お楽しみに。