Ubuntu18.04でdump1090-faをインストールするときにつまづいたのでメモしておく。

インストール時の環境

OS: Ubuntu18.04
CPU: Intel Core2 Duo
メモリ: 4GB

前提

RTL-SDRのセットアップが終わっている。

必要なパッケージのインストール

ターミナルを起動して以下のコマンドを入力して実行する。

$ sudo apt install git lighttpd debhelper librtlsdr-dev pkg-config dh-systemd libncurses5-dev libbladerf-dev libusb-1.0-0-dev
$ sudo apt install librtlsdr-dev libbladerf-dev dh-systemd libncurses5-dev
$ sudo apt install libhackrf-dev liblimesuite-dev

dump1090-fa4.0からはLimeSuiteも必要らしいのでここを見ながらインストールした。
以下のコマンドを入力するとインストールできる

$ sudo add-apt-repository -y ppa:myriadrf/drivers
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install limesuite liblimesuite-dev limesuite-udev limesuite-images
$ sudo apt-get install soapysdr-tools soapysdr-module-lms7

dump1090-faのダウンロード

必要なパッケージのインストールが完了したら以下のコマンドを入力してdump1090-faのソースコードをダウンロードする。

$ git clone https://github.com/flightaware/dump1090 dump1090-fa

dump1090-faのビルド

以下のコマンドを入力して.deb形式でビルドする。deb形式でビルドするとインストールがかなり楽(deb形式でビルドしないときのインストール方法はわかりませんが…)。

$ cd dump1090-fa
$ dpkg-buildpackage -b --no-sign

エラーが発生したとき

ぼくの環境では以下のようなエラーが出た。

Error: No dependency information found for /usr/local/lib/librtlsdr.so.0 (used by debian/dump1090-fa/usr/bin/dump1090-fa)

これはdebian/rulesを編集し、末尾に以下を追加すると解決する。(ここに書いてあった)

override_dh_shlibdeps: 
        dh_shlibdeps --dpkg-shlibdeps-params=--ignore-missing-info

この2行目の先頭の空白部分はスペースでなくタブで入力しないとエラーになるので注意。
編集後、再度ビルドすると問題なくビルドされる。

dump1090-faのインストール

以下のコマンドを入力してインストールする。

$ cd ..
$ sudo dpkg -i dump1090-fa_4.0_amd64.deb

インストールする.debファイルはdump1090-fa_[バージョン番号]_amd64.debとなっているものを選択する。
末尾のamd64のところは使用してるPCないしraspiのアーキテクチャが違えば変わります。

dump1090-faの起動

以下のコマンドを入力してdump1090-faを起動する

$ sudo systemctl enable dump1090-fa.service
$ sudo service dump1090-fa start

ここまできたらブラウザを立ち上げ、localhost:8080にアクセスするとdump1090-faが動いているのが確認できるはず。

参考文献

・RaspberryPiでADS-Bを受信してFlightrader24にフィードしてみた｜cope｜note
・Lime Suite - Myriad-RF Wiki
・Dump1090 mutability 1-15 on Mint linux - Flightradar24 Forum