数年間X11(Xorg)を使い続けてきましたが、Ubuntu自体がWaylandへ軸足を移しつつあることもあり、思い切ってメイン環境をWaylandに切り替えてみました。
この記事は、「Waylandにして半月ほど使ってみた体験メモ」です。
Waylandで変わったもの
| X11で使えていたもの | Waylandでは…… |
|---|---|
| xdotool | 代替なし。ウィンドウ位置の設定をしていただけなので、専用のgnome extension(Active Window Layout)を作成した |
| xkill | 使えなくなるとは。htopとgnome-system-monitorを使う |
| xmodmap | 代替なし。これは諦めました(関連「Ubuntu + Apple フルキーボードにおいて、xmodmap で「テンキーのカンマ」を入力できるようにする」)。xremapで普通のカンマを入力しています |
| xremap | featureをgnomeに変更して再設定で使える |
| Zoomの画面共有 | 画面共有すると100%落ちる。Google ChromeのPWAなら画面共有できる |
| Slackの画面共有 | 画面共有すると100%落ちる。Google ChromeのPWAなら画面共有できる |
| Copyq | ちょっと頑張ってみたんだけど、クリップボードからの選択時の貼付など、わりと核にあたる部分がうまく動かなかったため、gnome extensionのClipboard Historyにした |
なんというか、Google ChromeのPWAが強すぎる……。
Waylandで変わったもの (2)
キレイになった気がする?
GUIのウィンドウが落とす影がチラついたり、ムラがあったのが軽減された気がします。あくまで気のせいかも。
早くなった気がする
これはぼくにおいては確実に早くなったのです。ぼくの環境では、X11のときには、ログインしてデスクトップが描画されてからだいたい1分30秒から2分間は操作が出来ませんでした。Terminal等、アプリケーションは起動しないし、デスクトップ操作も出来ない。
でも、Waylandはそうではありませんでした。ログインしてデスクトップが描画されると、同時に操作できます。Terminalもスコっと起動できます。どうも早いのは、起動後の操作開始だけではない気がします。普段のアプリケーション起動でも、ローディングインジケータを見る頻度がぐっと減った気がするのです。
安定したかも?
そもそもUbuntu自体が落ちることはあまりないのですが、Waylandを半月ほど使っていて、トラブルらしいトラブルは一度だけでした。
Google Chromeのウィンドウが操作を受け付けなくなったのですが、X11時代にときどき見ていた「画面全体が灰色になって、目がバツのPCの画像」が表示される状態にはならず、terminalから操作して復旧できました。
Ubuntuで普段遣いしているもの
他OSでも使うようなものに限って一部抜粋します。Dockerなど、「Ubuntuで動くのが当たり前」なものは省きます。
- Thunderbird
- 1Password
- Google Chrome
- Vivaldi
- Firefox
- Chromium Browser
- Slack(PWA 併用。ハドルの画面共有以外はアプリケーションのほうが UI がいい)
- Zoom(PWA)
- LibreOffice
- Mozc(Fcitx 5。Wayland環境でも問題なく日本語入力できています。Waylandに切り替えたときに、Input Method Panelを入れろとOSから言われ、そのまま入れています)
- Emacs(動くのは当たり前ですが書かずにはいられない)
まとめ
というわけで、なんとかWaylandで行けそうという感触を掴み始めている感じです。