今のところハイレゾ音源などは持っていなし、とりあえずPCから簡単に扱えるミジューックシステムがあれば良いと思い先の構成でミュージックサーバーをつくってみました。RD-VH7PCはlinuxのコマンドラインからUSB経由で各種操作ができるのでリモコンいらず。コマンドライン常用者の僕にはとても便利です。
なお、volumioの本家は、http://volumio.org/。また使い方は、"volumioの使い方"などを見てください。
今回は、Raspberry Pi + Volumioにつながっている先の、USB-DACとアンプをコマンドラインから操作するための設定を中心に解説したいと思います。
Volumioのインストール
- ApplePi-BakerをDLする。
- Raspberry pi用のVolumioのイメージをDLする。
- ApplePi-Bakerを使って、Raspberry piを起動するためのSDカードを作成する。
詳しい操作方法の解説が必要な人は、ここら辺を参考にSDを作るといいと思う。
Raspbery Pi を起動
- RD-VH7PCとRaspberry piをUSBケーブルで接続する。
- Raspberry piにLanケーブルを接続する。
- RD-VH7PCの電源を入れる。
- Raspberry piを起動する。
Raspberry piの起動が完了すれば、同一ネットワークからはIPアドレスをサーチしなくても、ブラウザーにhttp:volumio.local/を入力することでミュジックサーバにアクセスできる。(僕は、手元にあったLanScanでIPを検索しちゃいました。)
以後、固定のIPアドレスにおしておくと何かと便利なので、Menu
--> Network
からIPアドレスを固定で設定しておく。詳細は、ここらへんかな〜。
RD-VH7PCをRaspberry Piからコントロールできるようにする。
RD_VH7PCの操作には、次のリンクにあるVH7PC control softwareを使います。そして、volumioで上で簡単にコンパイルできます〜。
sshでvolumioにアクセスするための基礎知識として:
- ID: root
- Password: volumio
ここからは、sshでvolumioが動作しているRaspberry piにアクセスして作業を進めます。
まずは、コンパイルができる環境を整えます。
apt-get update
apt-get install build-essential libusb-dev
VH7PC control softwareのソースをDLし解凍します。
wget http://www.gotom.jp/~gotom/software/vh7pc/vh7pc-0.6.tar.gz
tar zxf vh7pc-0.6.tar.gz
cd vh7pc-0.6
makeを実行すると、vh7pcというコマンドラインツールがコンパイルされているはずです。
make
どこからでも実行できるようにしたので、/usr/local/binあたりにコピーることにします。(パスが通ってるところならどこでこいいと思います)
cp ~/vh7pc-0.6/vh7pc /usr/local/bin/
sshの認証を簡単にする
sshでパスワードを入力しなくても認証されるように、自分のMacのsshの公開用認証キーを、Raspberry piに書いておく。
Macの場合、id_rsa.pubをRaspberry piに転送し、authorized_keysに追記する。
id_rsa.pubを転送する。
scp .ssh/id_rsa.pub root@[volumioのraspiのIPアドレス]:
Raspberry piにsshでアクセスした後、認証キーを設定する。
mkdir .ssh
cat id_rsa.pub >> .ssh/authorized_keys
これで、sshでraspberry piにアクセスしてもパスワードの入力を求めらことはなくなったと思います。
手元のPCからRaspberry pi経由で操作ができるようにする。
自分のMacで実行パスが設定されているディレクトリにコマンド名と同じ名前のshellスクリプトファイルを設置しておくことにします。以下のshell scriptをvh7pcの名前で、実行権限を付与し自分のMacに設置します。
#! /bin/sh
ssh root@[volumioのraspiのIPアドレス] vh7pc $*
Raspberry piが起動している状態で、Shell scriptを使ってRD−VH7PCの状況を確認してみます。
$ vh7pc status
Power: Off
Volume: 50 (Mute: Off)
Tone: unknown
Current Input Mode: PC-USB
Mode specific information: None
細かい操作コマンドは、ヘルプで確認してください。
$ vh7pc -h
vh7pc - Kenwood VH7PC control program, version 0.6
Copyright (C) 2006 GOTO Masanori <gotom@sanori.org>, GPL.
Usage: vh7pc [options] [command]
Omitting command shows the current status
Options:
-i Interactive mode
-v Show additional verbose messages
-h Show help
-r <retry> USB retry max timeout (sec) default=5
-w <time> USB retry wait time (ms) default=0
Control Commands:
help Show help
status Show currnet status (default)
on Power on
off Power off
vol <val> Set volume. val=0..50, up, down
mute Toggle mute
nb Toggle N.B./Tone mode. nbmode=nb1, nb2, tone
cd [cdop] CD operation: play, pause, stop, repeat, prev, next, eject,
random, ff, fb, 1..155
md [mdop] MD operation: play, stop, pause, record, ote, sk_next, sk_prev
ff, fb, alle, tracke, divide, combine, repeat, random, eject
1..155
tuner [op] Tuner operation: band, stereo, next, prev, 1..40
tape [tapeop] Tape operation: fwd, rev, fb, ff, stop, continue, sts
sel <mode> Change input: cd, tuner, md, tape, pc
device Search device and report it
今後の課題
VolumioのUIを変更し、RD-VH7PCの電源のON/OFFボタンをつけるのも有りかな〜とは思いますが、そこは、PHPの得意な読者のエンジニアに任せたいと思います。