注意喚起が、ヨーロッパ向けの夏時間終了のタイミングに間に合わず、申し訳ありません。
StatusPageのDatadogのページにも出ていますが、Daylight Saving Time終了に向け、v5.5.2以前のDatdog Agentを使っているユーザー向けに注意喚起が出ています。
Datadog Agent v5.5.2が2105年10月30日にリリースされていますので、それ以前にDatadog Agentをインストールし、以降Agentの更新をしていないユーザーは、次のステップに従って影響度合いの確認と必要に応じて対処の作業をすることをお勧めします。
夏時間終了の影響が出た場合に想定される症状
- 夏時間終了の切り替えに関わる時間帯(1時間分)のデータが届いていないことになります。
- グラフに、その時間帯のデータが表示されなくなります。
- データが存在しないことにより、誤ったアラートが発生する可能性があります。
自分の環境が夏時間終了の影響を受けるかどうかを判定するために
影響が出ない環境:
下記の条件に合致している環境では、夏時間終了に伴うデータのキャップが発生することは有りません。
- サーバーのtime-zoneにUTCを設定している。
- サーバーに設定しているtime-zoneには、夏時間がない。
- サーバーにインストールしているDatadog Agentがv5.2.2か、それより新しい。
Linuxの場合の確認方法:
- コンソールより
Date
コマンド実行してください。"Sat Oct 29 22:00:56 UTC 2016"や"Sat Oct 29 22:00:56 JST 2016"の場合は、影響を受けることはありません。もしも"Sat Oct 29 18:09:09 EDT 2016"のように、夏時間になっている場合は、影響を受けルことになります。 -
/etc/init.d/datadog-agent info
を実行し、Datadog Agentのバージョンを確認する。
Windows:
- タスクバーの時間帯を確認する。
- Startupメニューより、Datadog Agent Managerを実行し、
Logs and Status
-->Agent Status
を実行し、Datadog Agentのバージョンを確認する。
夏時間終了の影響を受ける環境の場合の対応方法
以下の2つ方法で、グラフのギャップと誤ったアラートの発生を防ぐことができます。
- Datadog Agentをv5.5.2か、それより新しいバージョンに更新する。(2016/10/29日現在の最新バージョン
v5.9.1
へ更新することをお勧めします。) - DST終了直後に、Datadog Agentが再起動するようにサーバーに設定するか、手動で再起動の作業をする。
注) 尚、上記の作業をしなかったとしても、Datadog Agent自体は、メトリクスデーターを送信し続けます。影響を受ける環境であっても、起こりうる症状を理解した上で、判断をすることをお勧めします。