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Pythonの基本⑥【タプル型のメソッド】

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タプルとは

Pythonのタプル(tuple)型は、複数の要素を順序付きで格納するためのデータ構造です。

タプルはリストとは異なり、イミュータブル(変更不可)な性質を持ちます。すなわち、要素の追加や削除はできません

この記事では、Pythonにおけるよく使われるタプル型の操作メソッドについて紹介します。

メソッド一覧

一覧とは言え、基本的に使用するメソッドは2つだけです。

count(): 指定した値と一致する要素の数を返します。

my_tuple = (1, 2, 2, 3, 3, 3)
count = my_tuple.count(3)
print(count)  # Output: 3

index(): 指定した値の最初の出現位置のインデックスを返します。

my_tuple = (1, 2, 3, 4, 5)
index = my_tuple.index(3)
print(index)  # Output: 2

タプル型の使い道

  1. データの保持
    タプルはイミュータブルなので、一度作成されたタプルは変更することができません。そのため、データを変更できないようにしたい場合に利用されます。例えば、プログラム内で定数として使用される値や、変更されては困る設定値などをタプルで保持することがあります。
# ユーザーの権限レベルに対する定数
PERMISSION_LEVELS = ('guest', 'user', 'admin')
  1. シーケンスのパッキングとアンパッキング
    タプルは複数の要素を1つの変数にパッキングすることができ、また、逆に複数の変数にアンパッキングすることもできます。これは関数の返り値や複数の値を同時に扱う場合に便利です。
# シーケンスのパッキング
coordinates = 10, 20, 30

# シーケンスのアンパッキング
x, y, z = coordinates
  1. データの保護
    タプルにデータを格納すると、そのデータが不用意に変更されることを防ぐことができます。特に大規模なプログラムや複数の関数やモジュールで共有されるデータに対して、データの不正な変更を防ぐために利用されます。
# 辞書のキーとして利用されるタプル
settings = {
    ('width', 'height'): (800, 600),
    ('background_color', 'text_color'): ('white', 'black')
}

以上のように、タプルはさまざまな場面で活用される便利なデータ構造です。特にデータの保持や変更を制限したい場合や、データを安全に保護したい場合にはタプルを使用することでプログラムの安全性や保守性を向上させることができます。

まとめ

今回はタプル型のメソッドや、タプル型の使い道について紹介しました。
少しでも役に立てば嬉しいです!

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