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AWS上に作成する仮想ネットワーク

Last updated at Posted at 2022-08-28

Amazon VPCとは

Webサーバーやデータベースサーバーなど、各種サーバーは、ネットワークにつながってなければ、意味を成さない。
そこで、AWSで提供されているリソースを仮想ネットワークに置くのが、AmazonVPC
Amazon VPC(Virtual Private Cloud)はAWSアカウント専用の仮想ネットワークでAWSで提供されているリソースのみを置くことができる
EC2やRDSの場合、作成時にVPCを選択しなければならない。

VPCの構成

VPCの中にサーバーを置くことでネットワークに所属することになる。
しかし、VPCはそのままでは閉じたネットワークなので、VPC自体をさらにインターネットや社内LANに繋げる必要がある。

VPCの機能

VPCではネットワークやサブネットの範囲、ルートテーブルやネットワークゲートウェイの設定など、仮想ネットワーキング環境を設定できる。
VPCの主な機能

項目 内容
CIDRブロック サブネットのこと。ネットワークを分ける範囲。VPC作成時にネットワークの範囲をCIDRで決め、それをさらに小さいサブネットに分けて使う
サブネットマスク ネットワークの大きさを計算する値。CIDRはサブネットマスクの表記方法の一つ。
アベイラビリティゾーン サブネットを配置する物理的な場所
インターネットゲートウェイ インターネットへの出入り口。VPCをインターネットに接続しないときは使わない
ルーティング データをどこの場所に送るかを決めるところ。ルーティングでインターネットゲートウェイとのデータ送受信を設定しておかないと、VPCからインターネットへは繋がらない。ルーターと同機能を担う。
ルートテーブル ルーティングに関する設定が書かれたテーブル。
セキュリティグループ AWSで提供されている仮想ファイアーウォール。設定はインスタンス単位で行う。
ネットワークACL AWSで提供される仮想ファイアーウォール。設定はサブネット単位で行う。

VPCのネットワークの特色とルートテーブル

VPCネットワークはクラウドであるため、一般的なネットワークとは少し異なる。
**VPCには物理的なルーターがなく、ルーターの役割をするソフトウェアがルーティングを行っている。ルーティングが設定されたルートテーブル(設定書のようなもの)**を使って行われる。
物理的なサーバーであればLANケーブルやWi-Fiでルーターとホストを繋ぐが、クラウドではルートテーブルで行う
その他のVPCネットワークの特徴

  • ソフトウェアがルーティングを行っている。ルーターはIPアドレスを持たない。
  • 1つのルートテーブルに対し、複数のサブネットを設定できる
  • インターネットゲートウェイは1つのVPCに対し、1つのみ置くことができ、IPアドレスを持たない
  • サブネット間通信はルーターなしで直接通信できる。
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