バージョニング
バージョニングとは、オブジェクトの複数バージョンを保存する機能。
バケット単位で設定し、バージョニング機能を有効にすると、誤ってファイルを変更した場合や削除も復元できる。
バージョニング無効(デフォルト)、バージョニング有効、バージョニング停止の3つの状態のいずれかに設定できる。
- 以前のバージョンに戻す方法
保存されている過去のバージョンを同じバケットにコピーする - 1つ前のバージョンに戻す方法
最新バージョンを削除する
ライフサイクルポリシー
ライフサイクルポリシーとは、
オブジェクト群に対して、定期的に行うアクションを設定できる機能。
S3では、ライフサイクルポリシー(ライフサイクルのルール)を設定できる。
ライフサイクルポリシーに設定できる主なアクション
アクション | 内容 |
---|---|
Transition | オブジェクトを別のストレージに移行 |
Expiration | 有効期限が来たオブジェクトを削除。オブジェクトがバージョニングされているときは、最新のバージョンのみが対象。バージョンが複数あり、削除マーカーがついてるときは、実行しない。 |
Noncurrent Version Transition | オブジェクトを現在のストレージクラスに残しておく時間を指定 |
Noncurrent Version Expiration | 過去のオブジェクトバージョンを削除する前に、残しておく時間を指定 |
Abort Incomplete Multipart Upload | マルチパートアップロードの進行を許可する最大時間を指定 |
Expired Object Delete Marker | 期限切れオブジェクト削除マーカーを削除 |
クロスリージョンレプリケーション(CRR)
レプリケーションとは、レプリカ(複製)を作ること。
クロスリージョンレプリケーションとは、異なるリージョンに作成したバケットに、オブジェクトを非同期でコピーすること。コピー先のバケットは、コピー元のバケットの持ち主と同じである必要はない。ただし、レプリケート作業を行うためのIAMロールは必要。
また、使用する双方のバケットはバージョニングが有効である必要がある。
同じリージョンのバケット同士はレプリケーション設定できない。
クロスリージョンレプリケーションによって、海外にもバックアップを取ることができる。