こんにちは、ゆめみ城田です。
今日は Emacs と peco を組み合わせた作業環境構築のことについて書きます。

やりたいこと

覚えきれない数の接続先を設定した.ssh/configからホスト名を選択するだけで、
Emacsを起動させ、選択したホストにtramp接続(ssh接続)して、接続先で sudo su - を行って Diredit を開いておく

上記をMacのローカル環境ターミナルから実現します。

前提となる環境

Mac環境
homebrew環境
Emacs環境
pecoのインストール

目次

1）pecoのセットアップ
2）Emacsのセットアップ
3）シェル環境のセットアップ

1）pecoのセットアップ

pecoはゆめみF氏の紹介で知り、普段のssh接続でもお世話になりっぱなしです。
導入はhomebrewコマンドで簡単にできます

brew install peco

参考：http://qiita.com/d6rkaiz/items/46e9c61c412c89e84c38

2）Emacsのセットアップ

Emacs設定画面にて下記を設定

(add-to-list 'tramp-default-proxies-alist
             '(nil "\\`root\\'" "/ssh:%h:"))
(add-to-list 'tramp-default-proxies-alist
             '("localhost" nil nil))
(add-to-list 'tramp-default-proxies-alist
             '((regexp-quote (system-name)) nil nil))

これで C+X C+F /sudo:hostname:/ で tramp接続後 sudo su - をしてくれるようになります

参考ページ：http://qiita.com/miyakou1982/items/d05e1ce07ad632c94720

3）シェル環境設定

vi ~/.bashrc などで下記aliasを設定

alias sudoemacs='emacs /sudo:$(grep -iE "^host[[:space:]]+[^*]" ~/.ssh/config|peco|awk "{print \$2}"):/'

今回はこのコマンドに sudoemacs という名前を付けました。

これにて、
Macローカル環境で sudoemacs と打つと、pecoが起動して下記のような画面になります。

QUERY>
Host server001.jp
Host server002.jp
Host server003.jp
Host test01.yumemi.jp
Host test02.yumemi.jp
Host test03.yumemi.jp

上記にて例えば yumemi と打つと、ホスト名に yumemi が入るホスト名だけ表示されますので、
今回は test01.yumemi.jp を選択してEnterするだけで

QUERY> yumemi
Host test01.yumemi.jp
Host test02.yumemi.jp
Host test03.yumemi.jp

Emacsが起動し test01.yumemi.jp にtramp接続後 sudo su - されました。

設定した背景

プロジェクトによっては、

自分専用の開発環境が無い
自分専用の開発環境をローカルに作成している時間がない

ということがあるかと思います。

そういった場合の共有開発環境でソースコードを触る際、
suして他のユーザになって、さらにEmacs派にとってvimで作業するのは
苦行以外の何者でもありません。

SublimeText や Atom、各IDEなどにもやり方はあると思いますが、
使い慣れたEmacsでこういったことをできるようにしておけば
フットワーク軽く作業できます。

以上です。