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IoTデビュー!Raspberry Pi 5 をヘッドレスでセットアップしてみた

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Last updated at Posted at 2026-07-12

はじめに

こんにちは、mori (@morimori) です。

ずっとやってみたかった IoT。普段 AWS は触っているものの、デバイス側はさっぱりで、気になりつつもなかなか一歩を踏み出せずにいました。

そんな中、先日 JAWS-UG IoT専門支部 のハンズオンにお邪魔して、初めて Raspberry Pi を触ってきました。

これがとても楽しくて、「自分でもやってみよう」と早速買いに行きました。とはいえ何が必要かよくわかっていないので、まずは一式そろったスターターキットを購入。

…が、買ったはいいものの、なかなか起動できずに放置していました。そんな折、今週その 第2回 が開催されるとのこと。参加前に動かしておこうと、重い腰を上げました。きっかけって大事ですね。

というわけで本記事では、初めての Raspberry Pi 5OS を入れ、ネットワークにつなぎ、手元の PC から SSH でログインするところまでをやっていきます。今回は PC だけで初期設定を済ませる 「ヘッドレスセットアップ」 で進めます。

用意したもの

まずは一式そろえます。ラズパイ5 は電源まわりに少しクセがあるので、そこだけ注意です。

もの メモ
Raspberry Pi 5 本体 今回は 4GB モデル
microSD カード 32GB・A2 対応(キット付属)
USB-C 電源 キット付属。一般には公式 27W(5V/5A)推奨(後述)
公式ケース(ファン内蔵) ラズパイ5 は発熱するので冷却推奨
microSD カードリーダー PC に書き込む用
PC(Windows / Mac) Raspberry Pi Imager を動かす

スターターキットには HDMI ケーブルも入っていましたが、今回はヘッドレスなので使いません。

電源について。ラズパイ5 は起動時に 5V/5A を要求します。キット付属の電源はラズパイ5 対応なので安心ですが、別途用意するなら公式の 27W USB-C 電源が無難です。

用意したもの一式(本体・公式ケース・電源・HDMIケーブル・microSD)

OS を書き込む

スターターキットの microSD には、最初から起動できる状態で OS が書き込まれていました。キーボードがなかったので、今回はヘッドレスを採用しています。

1. Raspberry Pi Imager を入れる

公式の書き込みツール Raspberry Pi Imager を使います。

ダウンロードして PC にインストールし、microSD カードをカードリーダー経由で PC に挿します。

2. デバイス・OS・ストレージを選ぶ

Raspberry Pi Imager を起動すると、3 つのボタンが出ます。

  1. デバイスを選択: Raspberry Pi 5
  2. OS を選択: Raspberry Pi OS (64-bit)(推奨版)
  3. ストレージを選択: 挿した microSD カード

⚠️ ストレージの選択を間違えると、外付け HDD など別のドライブを丸ごと消してしまいます。容量と名前をよく確認してください。

3. 「OS のカスタマイズ」で SSH と Wi-Fi を仕込む

ここがヘッドレスセットアップの肝です。書き込み前に設定を仕込んでおけば、起動しただけで Wi-Fi につながり、SSH も有効になります。

「次へ」を押すと 「OS のカスタマイズを使いますか?」 と聞かれるので、「設定を編集する」 を選びます。設定は項目ごとにサイドメニューで分かれています(今回の Imager は v2.0.10)。上から順に設定していきます。

  • Hostname: mori-pi(好きな名前でOK。SSH でこの名前を使う)
  • Localisation: タイムゾーン Asia/Tokyo、キーボード jp
  • User: 任意のユーザー名・パスワード(今回は morimori
  • Wi-Fi: 接続したい SSID とパスワード、Wi-Fi countryJP
  • Remote access: SSH を有効化(パスワード認証でOK。公開鍵を使いたい人は「公開鍵認証のみ許可」でも可)

4. 書き込む

設定を保存したら 「はい」→「続ける」 で書き込みが始まります。書き込み+検証で数分かかるので待ちます。完了したら microSD を PC から抜きます。

Raspberry Pi Imager で microSD に書き込み中の画面

組み立てて起動する

1. microSD を挿して配線

  • 書き込んだ microSD をラズパイ5 の裏側のスロットに挿す
  • (ケース・クーラーを使う場合はここで組み立て)
  • 最後に電源を挿す

2. 電源を挿す

電源を挿すと自動で起動します。私の場合も、挿しただけであっさり起動しました。

起動すると LED が点灯します。初回起動は設定の展開などでしばらく(1〜2分)かかるので、慌てず待ちます。この間にラズパイは仕込んでおいた Wi-Fi に自動接続します。

なお Raspberry Pi 5 からは電源ボタンが付きました。挿しても起動しないときや、電源を抜かずに再起動・シャットダウンしたいときは、このボタンが使えます。

SSH でつなぐ

いよいよ本題。手元の PC から SSH でログインします。PC とラズパイを同じ Wi-Fi ネットワークにつないでおいてください。Windows なら PowerShell の ssh コマンド、または Tera Term などのターミナルソフトが使えます(今回は Tera Term で接続しました)。

Imager でホスト名を mori-pi、ユーザー名を morimori にした場合、次のコマンドでつながります(.local は mDNS による名前解決)。

ssh morimori@mori-pi.local

初回は以下のようなフィンガープリント確認が出ます。yes と入力します。

The authenticity of host 'mori-pi.local (...)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:...
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes

設定したパスワードを入力して、プロンプトが morimori@mori-pi:~ $ に変われば接続成功です。

Tera Term で SSH ログインに成功した画面

.local でつながらないときは

mori-pi.local で名前解決できない環境もあります(mDNS 無効など)。その場合は IP アドレスを直接指定します。

  • ルーターの管理画面で DHCP のクライアント一覧から mori-pi の IP を探す
  • わかった IP(例: 192.168.0.107)で接続する
ssh morimori@192.168.0.107

つながったら最初にやること

無事ログインできたら、パッケージを最新化しておきます。

sudo apt update && sudo apt full-upgrade -y

ついでに、いまの状態を確認してみましょう。IP アドレス・カーネル/アーキテクチャ・CPU 温度あたりを見てみます。

morimori@mori-pi:~ $ hostname -I
192.168.0.107 2400:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx
morimori@mori-pi:~ $ uname -a
Linux mori-pi 6.18.34+rpt-rpi-2712 #1 SMP PREEMPT Debian 1:6.18.34-1+rpt1 (2026-06-09) aarch64 GNU/Linux
morimori@mori-pi:~ $ vcgencmd measure_temp
temp=47.2'C

hostname -I の 1 つ目が LAN 内の IPv4(SSH で使ったアドレス)、2 つ目はグローバル IPv6 です(ここでは伏せています)。uname -aaarch64 から、64bit 版の Raspberry Pi OS(Debian ベース)が動いているとわかります。

vcgencmd measure_temp はラズパイ独自コマンドで、CPU 温度を返します。47℃前後と、ファン内蔵ケースのおかげでアイドル時は十分に低く安定しています。この温度が返ってくると「あ、これラズパイなんだな」と実感がわきますね。

まとめ

  • Raspberry Pi 5 を買って、OS 書き込み → ネットワーク接続 → SSH ログインまでをやりました
  • Raspberry Pi Imager の「OS のカスタマイズ」で Wi-Fi と SSH を先に仕込めば、モニターもキーボードも不要なヘッドレスセットアップが可能
  • 電源は 公式 27W(5V/5A) が無難(スターターキット付属の電源でもOK)
  • SSH は ssh ユーザー名@ホスト名.local。ダメなら IP 直指定

はじめてのラズパイ、思っていたよりずっとスムーズにネットワークまでたどり着けました。ここまで来れば、あとは普通の Linux サーバと同じように遊べます。

久しぶりに物理のデバイスを触って、正直テンション高めでした。新しいこと・やったことのないことに挑戦するのは、やっぱり刺激的で楽しいですね。前回のハンズオンでやった AWS IoT Core への連携を自分でも組んでみたいし、センサーをつないだり、カメラを扱ったりもしてみたい。やりたいことがどんどん出てきます。

同じく「ラズパイ気になってるけど手を出せていない」という方の背中を押せたら幸いです。まずは一台、触ってみるのがおすすめです。

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