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Litecoinについて調べてみた〜Bitcoinとの違い

Last updated at Posted at 2017-05-07

はじめに

LitecoinのSegWit Activationが間近に迫っています(Litecoin Segregated Witness Adoption Tracker)。そこで、今までなんとなく「Bitcoinより速いんだなー」くらいにしか知らなかったLitecoinについて調べてみました。

Litecoinとは

とりあえず、公式サイトのトップページのWHAT IS LITECOIN?という欄にはこう書いてあります:

Litecoin is a peer-to-peer Internet currency that enables instant, near-zero cost payments to anyone in the world. Litecoin is an open source, global payment network that is fully decentralized without any central authorities. Mathematics secures the network and empowers individuals to control their own finances. Litecoin features faster transaction confirmation times and improved storage efficiency than the leading math-based currency. With substantial industry support, trade volume and liquidity, Litecoin is a proven medium of commerce complementary to Bitcoin.

これだけを読むとLitecoinがビットコインと違うのは、"near-zero cost payments"、つまり送金コストがほぼゼロであるということらしいですね。そしてトランザクション承認時間をBitcoinよりも短く設定していると。これだけ読んでもわからないですので、色々調べてみましょう。まずは歴史的なことから。

Litecoinは誰がどういう目的でつくったのか?

Wikipedia様によると(他のサイトでも読んだことがある話なので嘘ではないです)、Litecoinは2011年10月7日に、元GoogleエンジニアであるCharlie LeeによってGithub上にリリースされました。

「Bitcoinが暗号通貨のゴールドならLitecoinはシルバーになろう」、という標語的なものがLitecoinあるらしい。つまりBitcoinは金(きん)のように、人々が保有したいと思い、それを持っている事自体がステータスみたいな感じ。Litecoinは銀のように、食器や硬貨などに「実際に使われる」という実用性に重きを置いている。こういう風に僕はこの標語を解釈しています。

実際にはLitecoinは実用的に使われてはいませんが(店舗で使えるのはほとんどBitcoinのみ)、もしLitecoinが実用的に使われるとしたらBitcoinより便利なんじゃないかなーと思います。というのも、先日Litecoinを初めてウォレットに移動してみたのですが、トランザクションを発行してから次にそのコインを使える(redeem)までの時間がなんと、1分30秒ほどでした。一方で、二日前にBitcoinをウォレットから取引所に送金しようとトランザクションを作成したのですが、未だに届いてません(笑) SegWit対応しないとBitcoinはホントに実用性を失ってしまうんではないかなーと思いました。

LitecoinとBitcoinの違い

調べたところに依ると、主な両者の違いは以下。

  • ブロック生成時間(Bitcoinは10分に1個、Litecoinは2.5分に1個)
  • ハッシュアルゴリズム
  • 発行量の上限
  • 半減期

1つずつ見てみましょう。

ブロック生成時間

BitcoinやLitecoinでは、トランザクションがいくつか合わさってブロックを成します。両者では1ブロックが作られる平均時間が異なり、Litecoinの方が高頻度でブロックが生成されます。Litecoin Developer曰く、これによって、Bitcoinよりも高速のトランザクション承認を行うことが可能だということです。しかし、それによる障害ももちろんあって、Orphaned Block(孤立ブロック)が生まれてしまう確率が高まります。

アルゴリズム

ハッシュ関数に使われるアルゴリズムの違いです。Bitcoinは SHA-256を採用している一方、Litecoinを始めとする多くのAltcoinはScryptというアルゴリズムを使っているそうです。SHA-256を使っているコインは並列処理でのハッシュ計算が有利なためGPUでのマイニング(ASICなど)に適しており、Scryptを採用しているコインは普通のパソコンのCPUでもマイニングがし易いです。SHA256についてのWikipediaはこちら

発行量の上限

Bitcoinは発行量が上限2100万BTCと決まっていますが、Litecoinは8400万LTC。

半減期

あとは半減期も異なります。Bitcoinは210,000ブロック毎。Litecoinは840,000ブロック毎。

Litecoinは将来どうなるか?

そんなのわかりません(笑) しかしここ1年で結構値上がりしてます。30倍くらい? でも気になったのが、LitecoinはWhitepaperなどが公開されておらず、開発も活発に行われているわけではなさそうです。「ビットコインが金ならライトコインは銀」との標語通り、Bitcoinに代わって主軸通貨となる、ということはないと思います。
今後も注目して情報を追っていきたいです。

参考リンク

最後に

以上の内容は1時間ほどでざっと調べたものです。何か間違いや疑問などがありましたらコメントでお知らせ下さい。

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