Zabbix Cloudを使ってみた!~SaaS版Zabbixを試す~
はじめに
ZabbixのSaaSバージョン「Zabbix Cloud」がリリースされたので、早速試してみました!インフラ監視に長けたZabbixですが、これまでオンプレミスやIaaS環境にデプロイする必要がありました。しかし、SaaS版のリリースにより、より簡単にZabbixの強力な監視機能を利用できるようになりました。今回は、Zabbix Cloudのセットアップから簡単な使い方までを紹介します。
1. Zabbix Cloudの登録
まず、Zabbix Cloudの公式サイト(Zabbix Cloud公式サイト)からアカウントを作成します。
- Zabbix Cloudのトップページから「Try Zabbix Cloud」をクリック。
- [Don't have an account?Sign up]をクリック。
- メールアドレスや必要な情報を入力し、アカウントを作成。
2. ダッシュボードにアクセス
アカウント作成後、Zabbix Cloudのダッシュボードにアクセスできます。ここでは、Zabbixサーバの作成や各種設定、アクセス制御などを行うことができます。
名前、スペック、保存場所、Storageを設定し、
わずか数分でZabbixServerの構築が完了。
接続元の制御を行うことができます。(こちらがあるため、安心しますね)
3. 監視対象の追加
Adminでログインする。(利用ガイドがないからデフォルトユーザはAdminであること)
Zabbix Cloudに最初の監視対象(ホスト)を追加します。今回はAWS上にあるサーバーを監視してみます。
- ダッシュボードの「ホスト」メニューから「ホストの追加」を選択。
- 監視対象のサーバにAgentを入れる
- 監視対象のサーバー情報を入力し、テンプレートを選択。
- 設定を保存して監視開始!
4. データの確認
ホストが追加されると、Zabbix Cloudは自動でデータを収集し始めます。グラフやトリガーを確認して、監視対象のパフォーマンスをチェックしてみましょう。
- 「モニタリング」タブから収集データをリアルタイムで確認可能。
5. アラート設定
Zabbixの特徴的な機能の一つである「アラート」。異常が発生した場合、メールやSlackなどで通知を受けることができます。
- 「設定」から「トリガー」を設定することも変わらない。
6. 感想
Zabbix Cloudを使ってみて感じたのは、やはりセットアップの手軽さと、Zabbixならではの豊富な監視機能です。SaaS化により、インフラ管理者にとって導入や運用のハードルがかなり下がったと感じます。また、UIも直感的で使いやすく、これからのプロジェクトで積極的に利用できそうです。
SaaSであるため、さまざまなインテグレーションも簡単に実現できます。例えば、自動監視サービス(BeeXPlus Managed Service Lite)と簡単に連携し、自前の監視サーバを持たずに、スマートな監視システムを迅速に構築することが可能です。こうしたアプローチは、特にSaaSを積極的に活用しているお客様にとって、有力な選択肢の一つとしてますます注目されています。
おわりに
今回は、Zabbix Cloudを試してみましたが、非常簡単にZabbixの監視機能を利用できることがわかりました。まだ試したことがない方は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか?
(5日トライアル可能です)
最後におまけTipsとして、毎週1時間のメンテナンス時間が必要ですので、その間システムが停止することも考慮する必要があります。したがって、適切な対策を検討することが重要です。
それでは次回、Proxyサーバを利用する場合とAgent以外の監視含むさらに詳しい設定やカスタマイズについても紹介していきます!