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Pimaxのことをザラザラ書く

Last updated at Posted at 2019-07-08

PiVR Partyというイベントに行ってきました

Pimaxが日本で行うイベント、ということでしたが、
Twitterでひっそりと告知、申し込んだら英語でメールが届き、
それに返事をすると参加できるという中々ハードルの高いイベントです。

会場も事務室の一室という、想像しているものとぜんぜん違うイベントではありましたが、
現状のPimax製品を全部試せたり、今後の展開とか聞けたので個人的には満足度が高いです。

Pimaxについて

VR機器の中で珍しい水平150度(※)という視野角を実現したハードです。
一般的なVR機は110度程度です。
正直、110度もあれば困ることはない視野ではないですし、
その分グラフィックボードへの負担も増えるので、完全にオーバースペックです。

また、8kというモデルは4kモニタを2つ贅沢に使ったもので、
おそらく今民生用で手に入る中では、最高の解像度をもったVR機器だと思います。

※公式では200度と書いているものの、水平の180度超えているとは思えない
 おそらく水平150度+垂直50度で200度ではないかと予想

種類に関して

現在は5k plus, 5k XR, 8kが販売されており、8kxに関しては開発中です。

Pimax 5k plus Pimax 5k XR Pimax 8k Pimax 8k X(開発中)
解像度 2560×1440×2 2560×1440×2 3840x2160×2 3840x2160×2
画面 液晶(RGBストライプ) 有機EL(ペンタイル) 液晶(ペンタイル) 有機EL(RGBストライプ)
価格 699ドル 899ドル 899ドル (不明)
リフレッシュレート 90Hz 85Hz 80Hz (不明)
備考 若干の遅延あり 内部解像度は2560×1440

3つを試した結果、最もおすすめできるなと思ったのが5k plusです。
値段が安い上に、他の2つが上位互換ではない、というのが主な理由です。
ちなみに、Amazonでも買えます。

5k XRの利点は有機ELを採用しているため、黒がはっきりしています。
しかし、MTP=15msとなっていて、1フレーム程度の遅延があるようです。
はっきりと遅延している感じはしないが違和感は残る、という感覚を持ちました。

8kの利点は、4kパネル2枚という圧倒的解像度なのですが、
実は内部的には2.5kのデータであり、それを拡大して表示しています。
そして、リフレッシュレートも80Hzと最も低い値になっています。
これはDisplayPortの速度が8k出ないのが原因っぽいですが、
くっきり見えるわけではないので、なんのための4kの解像度なのか、という気がします。

加えて、5k XR,8kに共通するのがペンタイル配置です。
使うサブピクセルを従来の2/3に減らした配置なのですが、
明るさにムラがあるので、明るいシーンだと黒い模様が若干ながら見えてしまいます。

そういうことで、5k XR,8kは試作品、という印象を強く受けます。
有機ELを使いつつ、内部解像度も4kで、RGBストライプ配置だと最強と思うのですが、
それを目指したのが開発中の8k Xです。

元々DisplayPortが2本使う予定でしたが、1本になったようです。
DisplayPort 2.0に対応するのかなと思います。
1本になるってわかってたら8kxバックしたのに…

オプションパーツについて

Pimaxの注目点としては、オプションパーツの充実もあります。
初期の頃の動画で、本体も試作品時代ですがこんな動画があります。
動画

コントローラ

image.png

コントローラはトラックパッドとジョイスティックの2バージョンがあるそうです。
Oculus Touchからメニューボタンをなくして、薬指、小指にも接触センサーを持つ、
Valve Index Controllerっぽい挙動みたいです。
10月頃という話でした。(また遅れるんだろうなぁ…)

デラックスオーディオストラップ

ヘッドホンがついているRiftのようなストラップが開発中だそうです。
PSVRのようなハチマキの位置で固定するタイプっぽいのも良さそうです。
7月にはできると聞いてますが、まぁ予定通りにできるのかはさておき…

ハンドトラッキング

手の形、LeapMotionを取り付けることができます。
ただ、LeapMotion社は買収されたため、買収先の会社と改めて交渉をやり直しているそうです。
対応ソフトさえ増えてくれば、コントローラを持たなくてもいいので便利そうですが、
取り付け位置から考えると、バンザイみたいなことをすると取ってくれなさそう…。

無線ユニット

技適がどうにかならないと日本では出せないということだそうです。
ただ、技適もいろいろ変わるみたいなので、出ると嬉しいですね。
動画で見るモジュールはやたら小型なのですが、バッテリーは別につけるっぽいです。

視線トラッキング

Vive Pro Eyeに搭載された、今どこを見ているのかを取得するモジュールです。
Kickstarterで投資した人にはストレッチゴールとして、無料でついてくるのですが、
今のところはそちらは守られる方針と聞きました。

無料でつけられるってことは、意外に安価なのかもしれません。
実際、こういうモジュールはソフト側の対応も必要なので、
大勢が持ってくれることのほうがメリットが大きいんですよね。

まとめ

以前にも書きましたが、今の所ヘッドセットだけしか出てないので
VIVEから買い替えという形でないとほとんどのコンテンツが遊べません。

しかし、最近はソフトウェアのアップデートも頻繁に行っていてどんどん良くなっています。
コントローラセットが発売されれば、おすすめの一つにはなるんじゃないかと思ってます。

#ただ、思った以上にValve Indexのヘッドセット側も出来が良さそうなので、これが本命になるかも…

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