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git cloneできない時の調べ方と対策 〜AWS CodeCommit/Mac OSの場合〜

Last updated at Posted at 2018-12-20

はじめに

先日、AWSのCodeCommitを使っていてgit clone(with HTTPS)できずにはまった。クローンするURLは正しいことは何度も確認した。しかし、cloneしてもnot foundと表示される。何が起きているのか調査し、対策してみました。

git cloneできない時の調べ方

ログを詳細表示する

git clone https://hogehogeだけでは、詳細が表示されずに何が起きているのかわからない。しかし、GIT_CURL_VERBOSE=1をつけて実行すると詳細が表示されます。:smile:

% GIT_CURL_VERBOSE=1 git clone https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com/hogehoge/
* Couldn't find host git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com in the .netrc file; using defaults
*   Trying 52.119.218.16...
* TCP_NODELAY set
* Connected to git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com (nn.nn.nn.nn) port 443 (#0)
* ALPN, offering http/1.1
* Cipher selection: ALL:!EXPORT:!EXPORT40:!EXPORT56:!aNULL:!LOW:!RC4:@STRENGTH
* successfully set certificate verify locations:
*   CAfile: /etc/ssl/cert.pem
  CApath: none
* SSL connection using TLSv1.2 / ECDHE-RSA-AES128-SHA
* ALPN, server did not agree to a protocol
* Server certificate:
(以下省略)

とっても長いログが表示されます。困った時には、このログをよーく見ましょう。
今回のケースは、ログの後半で、なにやら見覚えのあるユーザー名が表示されていた。

* Server auth using Basic with user '*********(マスクしてます)'

別プロジェクトでAWS CodeCommitを使っていたユーザー名だ。今回は入力もしていないのに、どこから呼ばれているのかわからん。そこで、git configを調べてみた。

credential.helper=osxkeychainって何よ

git configで調べてみたが、user.name の設定はしていない。認証まわりで関係のありそうなconfigはこれくらだ。

credential.helper=osxkeychain

設定した覚えが無い(おそらく過去に設定して忘れたと思われる:scream:)。そこで、Googles先生に聞いてみた。

様々な投稿がありましたけど、help.github.comには上記ページがあった。Mac OSのキーチェーンというものを使って、パスワードをキャッシュしていると。。。やはり設定した記憶が無い。:weary:

いつどこで設定したのはおいておき、[アプリケーション]-[ユーティリティ]-[キーチェーンアクセス]を開いてみました。100個以上の設定があり、その中で見つけました。:raised_hands:

スクリーンショット 2018-12-17 17.23.06.png

これだ、これ。(上のショットで、アカウントはAWS CodeCommitのアカウントが表示されていたので、削除してあります)
そこで、これを右クリックで削除メニューが表示されたので、削除してみて再度、git cloneしてみました。

$ git clone https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com/v1/repos/hogehoge
Cloning into 'Test-codestar'...
Username for 'https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com':

username を聞いてきてくれました。:joy:

調べ方のまとめ

どこで認証情報を設定されているのかわからない時の調べ方。

  • GIT_CURL_VERBOSE=1 git clone https://hogehogeで表示されるメッセージをよく見る。
  • credential.helper=osxkeychainを設定している場合
    • [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[キーチェンアクセス]を開いて、git cloneするホストと同じ名前がないか調べてみる
  • configにuser.nameを設定していないか調べてみる。systemとglobal共に調べましょう。
    • git config --global --list
    • git config --system --list
  • ホームディレクトリに.netrc ファイルを設定していないか調べてみる
    • more ~/.netrc

同一ホストで複数アカウントを使っている時の対策

usernameを聞かれるようになったはいいが、gitリポジトリを切り替える時に、毎回、[キーチェーンアクセス]を開いて削除するのは面倒だ。そこで調べてみた。

対策1. git configの設定でURLを指定する

いろいろと試してみたところ、gitconfigにURLを指定すればよいことがわかりました。同一FQDNでusernameを切り替えたい場合はgitconfigには以下のように設定します。

~/.gitconfig
[credential "リポジトリAのClone URL"]
        UseHttpPath = true
        helper = osxkeychain
[credential "リポジトリBのClone URL"]
        UseHttpPath = true
        helper = osxkeychain
[credential]
        helper = osxkeychain

これで、それぞれのリポジトリにcloneすると、なんとできます!!!
gitconfigでは、URLまで指定すれば、参照して欲しいkeychainを見れくれるようだ。

対策2. AWSのアクセスキーを払い出されている場合

AWSのドキュメントをよくよく見て見ると、”Git 認証情報と AWS CodeCommit への HTTPS 接続のトラブルシューティング”のページがあった。この中で、AWS CLIの認証情報ヘルパーというものを使用できることがわかった。これを使うと、AWS CodeCommit の HTTPS Git 認証情報が不要で、AWSアクセスキーだけでアクセスできることがわかった。これを使って設定してみると、同一FQDNでもうまいこと認証できました。
CodeCommitを使っている場合は、こっちが正統派だと思う。

[credential "https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com/v1/repos/hoge1"]
        helper = !aws codecommit credential-helper $@ --profile hoge1
        UseHttpPath = true
[credential "https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com/v1/repos/hoge2"]
        helper = !aws codecommit credential-helper $@ --profile hoge2
        UseHttpPath = true
[credential]
        helper = osxkeychain

profile hoge1profile hoge2は異なるAWSアカウントです。aws configureでそれぞれのprofileを設定済の状態です。
アクセスキーを払い出されている場合はこっちのほうがよいでしょう。これを使うと、アクセスキーがkeychainに保存されています。

対策3. 対策1も2も駄目な場合

最後に、ちょっと面倒な対策です。
コマンドラインからkeychainに保存されたusernameとパスワードを削除することができます。
ここを見ると、コマンドラインからeraseしている。git credential-osxkeychain eraseは標準入力を待っているようなので、echoしてみた。

echo -e "host=git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com\nprotocol=https\n\n" | git credential-osxkeychain erase

お、これで削除できた!これを毎回コピペするのも面倒なので、aliasしておきました。

~/.bash_profile
alias git-aws-passwd-reset='echo -e "host=git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com\nprotocol=https\n\n" | git credential-osxkeychain erase'

これで、git-aws-passwd-reset と入力するだけで、キャッシュされている認証情報を削除できます。面倒な人はaliasしておきましょう。認証情報を削除しているので、その度にusenameとパスワードを聞かれます。

最後に

AWSの複数アカウントでそれぞれCodeCommitを使用している場合だったけど、github.comにおいてもアカウントを切り替えたい場合(そんな人がいますでしょうか?)があるなら使える設定だと思います。
特殊な環境下の話でしたが、困った時にご参考いただければ幸いです。:bow:

環境情報

  • git version 2.10.1
  • macOS バージョン 10.13.6
  • aws-cli/1.16.20 Python/3.6.2 Darwin/17.7.0 botocore/1.12.61

:christmas_tree: FORK Advent Calendar 2018
:arrow_left: 19日目 前の日の記事のタイトル @numatch00

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