8冠達成記念に振り返ってみるのこと
AWS認定の8冠を達成することができたので時間類を振り返ってみる記事です。
受験の順番
先日デザインが変わったデジタルバッジ。英語版サイトが先行していましたが、日本語版のサイトも反映されましたね。難易度の順番に下から上に見ていけばよかった今までの図の方が、より分かりやすかった気もします。
掛かったデータをまとめてみるのこと
資格の名前 | 合格年/月 | 点数 | 学習期間 | 学習時間 |
---|---|---|---|---|
ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA) |
2019/9 | 836点 | 3.5ヶ月 | 80H |
デベロッパー - アソシエイト(DVA) |
2019/12 | 845点 | 2ヶ月弱 | 65~70H |
SysOps アドミニストレーター - アソシエイト(SOA) |
2020/3 | 801点 | 2か月+α | 70~80H |
DevOpsエンジニア - プロフェッショナル(DOP) |
2021/10 | 902点 | 5週間 | 80~90H |
セキュリティ - 専門知識(SCS) | 2021/11 | 875点 | 3週間 | 40~50H |
データベース - 専門知識(DBS) | 2021/12 | 804点 | 3.5週間 | 45~55H |
ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SAP) |
2022/3 | 785点 | 8週間 | 110~120H |
クラウドプラクティショナー(CLF) | 2002/3 | 882点 | 1週間 | 10H |
学習期間はネットの合格エントリを収集したり準備したりスケジューリングしたり、英語版Udemyの模試講座を訳したりと直接の学習でない時間も総合したものとなっています。またSOA資格のように途中で仕事の都合などしばらく中断したケースもありました。SAP資格の8週間は体調不良で一時的にダウンしていた期間を抜いています。
学習時間は日々アプリのStudyplusの記録で積み上げたものです。それなりに正確な値のはずですが、移動時間とか仕事の合間のちょっとした学習など隙間時間が抜けていると思われるので、バッファを適宜追加した値となっています。
SAAはSAA-C01、SOAもSOA-C01の改定される前の資格です。
学習時間の大きいほうの値を合計すると、ちょうどAWS認定にかけた全体の総合計は555時間となりました。
考察、雑感などしてみるよ
★アソシエイトレベルの3資格はかかった時間もだいたい70~80Hの幅に収まり、資格の難易度も同じぐらいに調整されているだと推測できます。
SAA/DVA/SOAのどれが獲りやすいかはその方のスキルセットによるでしょう。僕の場合はめっさ開発屋なので、『デベロッパー - アソシエイト』(DVA)が一番時間がかからず、学習も順調で、点数も高かったです。
★ネットでCLFと並んで最も多いであろう『ソリューションアーキテクト - アソシエイト』(SAA)の合格エントリに書いたりしてある学習時間の中央値が、だいたい40~50Hあたりと思われます。何かの機会に僕の会社で見た社内の資格啓蒙の資料でもSAAの目安が40Hぐらいだったような。
僕の場合はどれも倍ぐらい掛かっており、ずいぶんのろまな進み方をしています。理由は以下です。
- 初めてのクラウド入門だったのでいろいろ試行錯誤したり迷走しながら進んだ
- 最初は通勤電車の中で1日30分、土日は除くスモールスタートから始めたりした
- まだ子供が小さく2歳、手もかかるのであまり学習に時間をかけられなかった。1日最大1H、月30Hぐらいが目標だった
今思い返しても最初のSAA突破に3.5ヶ月は掛かりすぎですね...このへんでだいぶAWS認定という分野の様子が分かり、その経験が後で活かされることになります。
★受験再開までの空白期間は実務ではAWSは触れなかったのですが、マイクロサービスを学んだり、サーバーレスアーキテクチャを学んだり、会社のハッカソンイベントで簡単なAWSサービスを作ったり、書籍やWeb上の情報摂取は続けたり。約1.5年ぶりにAWS認定の学習を再開しましたが、あまり知識は抜け落ちていませんでした。
★そして2021年後半の怒涛の連続突破へ。だいぶこれまでの経験が活きて学習期間、学習時間とも圧縮できています。
- 実務で触れていなくてもAWSの知識が基礎から大分積み上がっていた
- 子供が2年前ほどは手がかからなくなり、週末含め1日2H目標の学習が可能に。月50-60Hぐらい行けるように
★アソシエイトレベルを突破するとどちらにせよ知識が溜まっていくので、プロフェッショナルレベル~専門知識の受験になると、AWS実務経験なしというハンデは薄まってくるのを体感としては感じました。
★専門分野の『セキュリティ - 専門知識』(SCS)と『データベース - 専門知識』(DBS)は期間、時間とも大体同じで、専門知識の資格も難易度は同じぐらいに調整されているのが推測されます。
★いっぽうプロフェッショナルレベルは難易度は同じではなく、最難関の『ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SAP)』の方が一般的には難しいですね。僕の場合スキルセットが開発寄りでDeveloper、DevOps Engineerに一番近いというのもありますが、上の数字からもそれが出ています。
★ここからAWS認定全体の大まかな難易度の順位は
SAP>ANS>DOP>ANSを除く専門知識の資格群>アソシエイトレベル群
というのはだいたい正しいのが推察されます。
ただ『高度なネットワーキング - 専門知識』(ANS)の合格者の声を軽く見て回ると、実は
SAP>DOP>ANSを含んだ専門知識の資格群>アソシエイトレベル群
なのではないかとも見えてきます。いつか『高度なネットワーキング- 専門知識』(ANS)を受けた時に確かめたいと思います。
それにプロフェッショナルレベル~専門知識を受けるぐらいの方になると、その方の得意分野にかなり左右されてきます。この全体の難易度の順位は個人差があると思います。
★なお専門知識の資格群で、まだ商業本が出ていない資格については以下のようによく言われています。
- 『データアナリティクス - 専門知識』(DAS):『データベース - 専門知識』(DBS)といくらかは似通っている
- 『機械学習 - 専門知識)』(MLS):ここだけ毛色がだいぶ違い、SageMakerなど他にないサービスが出題。機械学習自体を知らないと厳しい
- 『SAP on AWS - 専門知識』(PAS):2022/4月ついに開始。不明。各所の
人柱勇敢なる挑戦者の合格報告が待たれます!
★上の一覧表で最後に合格したCLFが1週間10Hとなっていますが、これはSAP合格の1週間後にスッと余裕で獲ったためです。もしもCLFが一番最初だったら、数10Hかかっていたでしょう。
また今にして思うと、最初にCLFを獲ってそこで入門していれば、SAA挑戦でいろいろ試行錯誤して3.5ヶ月80Hもかかったのはもっと短縮できたのではないかなあと思います。
★仕事の方でも会社のコミュニティでこういう合格記録の話題が出て見て回ったりしたのですが、もっと時間がかけられる若い世代の人だと、時間を一気にかけてさらに短期間・短時間でドドドっと合格に届いたりしています。
やっぱり独身一人暮らし/あるいは独身親などと同居...ぐらいの世代の方が、配偶者や子供がいる世代よりは時間のアドバンテージはありますね。まあこのへんは、挑戦する方の状況やライフスタイルに合わせてスケジューリングしていけばよいでしょう。
まとめ:自分のペースでやるといいよ(結局それかよ)
インターネッツに情報が氾濫し、イキったりマウントする輩も時にはいる今の世の中ですが、こういう資格取得にかかった時間は人と比べてもあまり意味がないでしょう。千里の道も一歩から、継続は力なりです。これからAWS認定にチャレンジする方は人のことは気にせず、自分のペースで進まれると良いかと思います。
おすすめは自分の過去の受験歴と比べて相対見積もりに使うことですね。前回これぐらいだったからそろそろAWS公式模試に進もう、本番試験を受けるのはもうちょっと先にしよう...などという目安に使うと良いかと思います。
それではこれからAWS認定やGCPの資格などに挑戦する皆さんに、雲海のご加護のありますように......(`・ω・́)ゝビシッ
おまけ
手前味噌ですがアウトプットのメインに使っているはてなブログの方に、日本語で読めるAWS認定の対策本リスト記事を載せています。
たまにQiitaで各種AWS認定について書かれた方の記事からリンクされていたりします (もちろんOKです!)
商業本で認定対策本をこれから買われるならどうぞ!
なおこの記事もブログ記事からの一部転載です。他にも様々な記事を載せているので、こちらもどうぞお立ち寄りくださいませ。