前提
この投稿には、技術的なことは一切書いてありません。ご了承ください。
タイトルにあるように、どのような過程を経てエンジニアに就職することができたか、その歩みが書いてあります。
概要
私は神学大学院を卒業し、27歳の時にキリスト教の牧師(見習い)として教会で働き始めました。その後、2年間働き、自分の未熟さから29歳でその職を辞め、エンジニアに就職しました。
30歳にして全くの未経験からエンジニアに転職した経験を振り返ります。
この投稿を通して、30歳前後でもエンジニアとして人生を歩むことができることを紹介します。
2015年
12月末
自分の未熟さから牧師(見習い)を辞めます。
2016年
1月
2016年は無職としてスタート(笑)
特に次の就職先が決まっているわけではありませんでした。ただ貯金があったので、それをうまく活用すれば、仕事をせずともある程度生活はできる状態でした。
大学卒業以来、このように全くの自由な時間が出来たのは久しぶりだったため、まずは北海道に旅行しました。
職業の選定
ある意味、人生の再出発であったため、どのような方向性に進むべきか職業の選定を行いました。
まずは大型書店に行き、大学生以来の就職活動コーナーを見ました。
もう一度、業界分析・職種を調査し、その中でIT業界がやはり成長産業であることを知ります。
また、自分の今の生活を振り返ってもスマートフォンが身近にあり、FacebookやYoutubeのようにアプリ1個で世界を変えてしまう現状を目の当たりにしていました。
1月中に職業の選定を行い、自分の結論としてはIT分野に進み、アプリ開発ができるようになろうと決めました。
2月
開発用Macの購入
幸い、私にはエンジニアの友人がいたので、どのようにアプリを開発すれば良いか相談しました。
まずは開発用のPCが必要ということで、友人に相談した末にMacbookProを購入しました。
自分が購入したのは、MacbookPro 2015(13インチ)です。
モデルはこちら
今振り返ってみると、これを購入したのは正解でした。今、この投稿を書いているPCも、この時に購入したMacbookProです。
もしこれから開発用PCを購入しようと検討しようと考えている方は、MacbookProをオススメします。
Javaの学習開始
アプリ開発をすると決めたものの、アプリもアンドロイドとiOSがあるので、どちらから作るべきか迷いました。
友人に相談したところ、アンドロイドアプリの方が審査が通りやすいとのことだったので、こちらから開発することにしました。
ただいきなり開発はできないので、まずはJavaを勉強することから始めます。Javaの本を買い、毎日プログラミングの勉強しました。
勉強に使用した書籍はこちらです。
明解Java 入門編
スッキリわかるJava入門 第2版
3月
アンドロイドアプリの開発スタート
Javaの勉強を終え、いよいよアンドロイドアプリの開発をスタートします。
最初は右も左も全くわからない状態でした。
どうやって開発すれば良いか調べた結果、ドットインストールにたどり着きます。
ドットインストールは、初心者でもわかりやすいように動画でアプリ開発の方法を教えてくれる学習サイトです。
まずはこのドットインストールをやりながらアプリ開発の勉強しました。
ドットインストール
ちなみに、アプリ開発のために本を2,3冊買いましたが全く役に立ちませんでした(泣)
4月
アンドロイドアプリ開発の日々
この時点で自分の開発したいアプリを決め、その開発をスタートさせます。
とりあえず、ドットインストールで学習したことやネットで検索したことを活用しながら手探りで開発しました。
わからないことがあれば、エンジニアの友人に聞き、少しずつ前進しました。
5月
アンドロイドアプリの完成
ひたらす手探りでアプリを開発しました。
そして、5月末にようやく初めてのアプリが完成します。
こちらが自分の作ったアプリです。
キリスト教会マップ(アンドロイド版)
このアプリは、日本全国のキリスト教会をGoogleマップで表示して検索できるようにしたシンプルなものです。
機能的に難易度は低いですが、プログラミング経験が全くない状態から約4ヶ月でアプリが完成しました。
自分が開発したアプリがGoogleストアに掲載され、インストールできるようになった時は、めちゃくちゃ嬉しかったですね。
自宅で開発する限界を感じる
2月からずっと自宅でプログラミングをしていましたが、やはり自宅という環境は自分にとって良くなく、大体2時間くらいやると疲れてYoutubeなどを見始めるようになってしまいました(笑)
この時から環境を変えなければと、シェアオフィスを探します。
6月
シェアオフィスを探す
シェアオフィスを探した結果、自宅近くに良い場所を見つけます。
ここに行った時に雰囲気の良さと料金の安さから即決して、利用を開始しました。
シェアオフィスで開発
自宅という環境を捨て、シェアオフィスで開発をスタートさせます。
シェアオフィスには、会社に出勤するように毎日朝9:00から18:00まで通いました。
iOSアプリの開発スタート
アンドロイドアプリは完成したので、今度はiOSアプリの開発を始めました。
おなじみのドットインストールで、iOSアプリの開発の基礎を勉強します。
7月
iOSアプリの完成
キリスト教会マップのiOS版アプリが完成しました。
キリスト教会マップ
アンドロイドアプリを開発した経験があったことから、iOSアプリは約1ヶ月と、かなり早く開発が終わりました。
シェアオフィスという環境に移ったことも大きな力になり、集中して開発できました。
独学の限界を感じる
この段階で、私は独学の限界を感じます。
いくらエンジニアの友人がいるといっても、いつでも直接聞けるわけではないし、聞くこともLINEが多かったので、なかなかコミュニケーションが難しかったです。
なので、私はプログラミングに関して、「わからないことがあれば、すぐに聞けて開発できる」環境があれば良いなと感じていました。
そんな自分の思いを知ってか、ちょうどFacebook広告にTECH::CAMPが流れて来ました(笑)
内容を見てみると、「教室で学ぶ」「いつでも質問即回答」という学習方法で、これまで自分が独学で感じていた学習の限界に、ちょうどマッチするものでした。
学習内容も、Ruby, Ruby on Rails, HTML, CSS, Git, MySQLなどWebアプリケーションに特化しており、自分が開発してきたスマホアプリで学習できなかったものでした。
また、7月の時点で無職7ヶ月目に突入しており、このままではいけないと最短で学習する必要性も感じていました。
TECH::CAMPを受講
このような経緯を踏まえて、いくつかプログラミング学習サービスについて調査しました。
それでもやっぱりTECH::CAMPが自分に一番合ってそうだなと感じ、体験会に行きました。
体験会に行った時に、人が溢れていてサービスにすごく勢いを感じ、これは良さそうだなとその日に受講を決心しました。
TECH::CAMPにWebアプリケーションの1ヶ月コースで申し込みます。
8月
TECH::CAMPでプログラミング学習
TECH::CAMPでは受講開始の2週間前からカリキュラムを進めることができます。(但し、質問はできません)
そこでTECH::CAMPでの目標として、オリジナルアプリを完成させることにしました。
なので、カリキュラムは最短で終わらせて、あとはオリジナルアプリの作成に専念しようと思い、実際に受講が始まるまでにカリキュラムは約70%を終了させました。
実際に受講が開始してからは、約1週間で残り30%のカリキュラムを完了しました。
それから、約2週間でオリジナルアプリを完成させました。
こちらがRuby on Railsで開発したWebアプリです。
キリスト教会マップ(Webアプリ版)
TECH::CAMPの感想
TECH::CAMPはすぐに質問できることが魅力なのですが、実際はカリキュラムがめっちゃ良すぎて、あんまり質問することはありませんでした(笑)
ですが、要所要所わからないことは質問して乗り越えることができたので、詰まることなくスピード感がある学習となりました。
1ヶ月という短い期間の間にHTML, CSS, Ruby, Ruby on RailsなどWebアプリ開発の基礎を勉強できたことは非常に良かったです。
また、メンターと呼ばれる講師の方々は優秀ですし、今後エンジニアとしてどのようにキャリア形成をすれば良いか相談できたことも良かったです。
9月
エンジニアとしての方向性を決定
これまでアンドロイドアプリ、iOSアプリ、Webアプリと一通りの開発経験から今後どの分野のエンジニアになるべきか考えました。
アンドロイドアプリとiOSアプリは、閉じた環境であり、それぞれのデバイスにしか対応できません。
一方、Ruby on Railsで開発したWebアプリはパソコンとスマートフォンの両方からアクセスできます。
それを考えた時に、Ruby on Railsを習得した方がすべてのデバイスに対応できるので良いと結論付けました。
そして、エンジニアになるべく就職活動を始めました。
Find job!を使って就職活動を始めたのですが、1社目に応募した株式会社サイトビジットの選考がそのままトントン拍子に進みます。
そして、なんとWebエンジニアとして採用して頂きました!!
本当に嬉しかったですね。
この時、30歳。未経験にしてエンジニアとして採用して頂いたことを心から感謝します。
10月
エンジニアとして業務を開始
株式会社サイトビジットは、資格スクエアというオンライン学習講座をサービスとして提供しています。
資格スクエアは、Ruby on Railsで構築されており、その開発に携わるようになりました。
初日の業務は、環境構築です。色々な困難を乗り越えて開発環境が整いました。ちなみに、その日の業務は環境構築のみで終了(笑)
また社内は、Vim推奨だったため、初めてVimで開発するようになります。
他にもGit, Githubの使い方を教えて頂きました。
これまで1人で開発している時は、要所要所でGitを使う程度でした。また、Githubは仕組みがよくわからず、全く使っていませんでした。
業務の中でGit, Githubを学ぶことができるのは良いですね。
11月
開発の日々
毎日開発でき、めっちゃ楽しいです。
わからないことがあれが聞くこともできるので、就職してエンジニアとして働くことは非常に良いと思います。
一方、この時期はVimに苦戦していました。
毎日家に帰ったら、vimrcで設定を変えたり、プラグインを調べてカスタマイズしていました。
エンジニアとして初給料
エンジニアとして就職し、初めて給料を頂きました。
この時までずっと無職だったので、本当に嬉しかったですね。
お世話になった友人と一緒に食事に行き、ご馳走しました。
12月
業務の中で課題が見つかる
TECH::CAMPでRubyとRuby on Railsの基礎はできるようになっていましたが、HTML, CSS, JS関連(JavaScript, jQuery, CoffeeScript)はあまり学ばなかったので、業務で苦戦していました。
そこで何か良い学習方法はないかと探していたところ、社内のインターン生がプロゲートが良いと教えてくれたので、やってみました。
プロゲートで学習
実際にプロゲートをやってみたら、めちゃくちゃわかりやすかったです。
スライドで説明があるのですが、根本的な部分も抑えており、今まで曖昧な理解であった部分が、しっかりとわかりました。
プロゲートのおかげで苦手分野だったHTML, CSS, JS関連を克服します。
プロゲートの感想
自分が苦手としていたHTML, CSS, JS関連の学習が充実していて、内容も非常にわかりやすかったです。
また学習を進めていくと経験値がもらえて、どんどんレベルアップしていきます。自分が強くなっていくような気がして、私としてはモチベーション的に最高でした(笑)
さらにプロゲート環境構築の必要がなく、すべてWeb上で学習できるのが良かったですね。
月額980円と格安だったので、個人的にはかなり満足度が高い学習サービスだと感じています。
2017年
1月
レビューによる成長
Ruby on Railsの開発経験3年目の先輩がいて、その方から色々と教わりました。
書いたコードのレビューをしてもらうため、Rubyの正しい書き方やRuby on Railsでの機能設計方法などを学びました。
2月
Qiitaへの投稿開始
エンジニアに就職して約5ヶ月経ちました。
今まで得た知識が他の方に役立つようにと、Qiitaに投稿を始めます。
3月
現在(記事の投稿時点)
今までの経験を振り返り、この記事を投稿しました。
総括
長文にもかかわらず、この記事を読んで頂き、心から感謝します。
キリスト教の牧師(見習い)からエンジニアに転職するまでの私の経歴を紹介しました。
この投稿が読んで頂いた方の役に立つことを願っています。
今後も皆さんに有益な情報を提供していきます。
ちなみに、この経歴をもとに初心者の方がどのようなプログラミング学習をすれば良いか投稿しています。参考にしてください。