SAP HANA,express edition とは?
インメモリーデータベース(DB)を核にしたミドルウエア「SAP HANA」の無償版で、2016年より提供が開始された。
特徴
・試用期限なし(ただし利用容量に制限あり)
・認定HW不要、ユーザ自身のPCで動かせるほか、AWSとAzure上でも構築可能
・SCN経由のサポート、事前設定済みチュートリアル等も包含
・32GB以上必要になったら、開発オブジェクトを引き継いで有償版SAP HANAへ移行可能
構築手順
- SAP HANA, express edition インストールファイルの取得
- VMソフトのインストール
- SAP HANA, express editionのインストール
1. SAP HANA, express edition インストールファイルの取得
・下記のダウンロードサイトにアクセス
https://www.sap.com/cmp/td/sap-hana-express-edition.html
・「Register for your free version」をクリック
・「Please acknowledge that...」にチェックを入れ、「Submit」をクリック
・「Linux DM」「Windows DM」「Platform-independent DM」のなかから、ダウンロードするファイルを選択(今回は**「Windows DM」**を選択)
JRE 8のインストール
・「Accept License Agreement」をクリック後、下記のダウンロードサイトより、構築環境に合わせてダウンロードするファイルを選択
2. VMソフトのインストール
・今回は「VMware Workstation Player」を使用しました。
・別記事の「1. VMware Workstation Playerのダウンロード、インストール」の手順を参考に、VMwareをインストールするところまでを行ってください。
3. SAP HANA, express editionのインストール
・VMWareのフォルダ配下に任意の名前のフォルダを作成しておく
(今回はデフォルト設定のままインストールしているため、ドキュメント配下に「Virtual Machines」というフォルダが存在します。これがVMのフォルダです。ここに「SAP_HANA」というフォルダを作成しました。)
・先ほどダウンロードしたSAP HANA,express editionのexeファイル(HXEDownloadManager_win.exe)を起動
・「Save directory」に先ほど作成したフォルダを選択
・以下の通りにチェックをいれてダウンロード
【補足】
・Server only – hxe.ovaをダウンロード; 基本的なサーバのみのパッケージ
・Server + applications – hxexsa.ovaをダウンロード; 基本のサーバに加え アプリケーションサーバと Web IDEのパッケージ
・Text analysis files for additional languages – 英語とドイツ語以外のテキスト分析機能用に必要なファイル(英語とドイツ語用のテキスト分析用のファイルは上記の2つのパッケージに含まれます)
・フォルダ内にダウンロードされた「hxexsa.ova」を開く
・今回は仮想マシンの名前もフォルダと同名にして、インポートボタンをクリック
・ログイン画面が表示されます。アカウントは以下の通り
ログイン: hxeadm
初期パスワード: HXEHana1
・初期パスワード変更のプロンプトが表示されるので、「current (UNIX) password:」に先ほどの「HXEHana1」を、「New password」に新しく設定するパスワードを入力(8文字以上)
・SAP HANAが起動される。HANAのDatabase master Passwordを設定するよう指示されるので、ここでも8文字以上のパスワードを設定する
おわりに
以上で、SAP HANA,express editionの構築は完了です。
以降は、コマンドラインから若しくはHANA Studioを通して操作することが出来ます。
詳細は参考サイトをご参照ください。