前記事:【PBCS】EPM Automate(EPM自動化)について(その1)
3. replayコマンド
SMartViewで操作を覚えさせて、同じ動作を(複数回)行ったときのパフォーマンスを検証できる機能
・当コマンドを使用することで、SmartViewの負荷がリプレイされる
⇒高負荷でのパフォーマンス・テストが可能。システムテスト等に有効。
例)高負荷のテスト環境でユーザー操作をテスト後、
本番環境移行後もサービスが問題なく実行されるかどうかを確認する
【前提】
・SmartViewがインストールされていること
・EPM Automateがインストールされていること
・Fiddlerがインストールされていること(Fiddlerを使ってHARファイルが作成出来る必要がある)
https://www.telerik.com/download/fiddler
【実行の流れ - 目次】
①環境準備
②HARファイルの作成
③リプレイファイルの作成
④replayコマンドの実行
【実行の流れ】
①環境準備
1.replayコマンドを実行するマシンに次のツールがインストールされていることを確認する(導入方法は【前提】を参照)
・EPM Automate
・SmartView
・Fiddler
2.Fiddlerのオプション設定を行う
・Fiddlerを開く
※ポップアップが出た場合はNo
・Tool > Option > HTTPSを開く
・Decrypt HTTPS trafficをチェック
・Trust the Fiddler Root certificate?⇒ Noを押下
・OKを押下してオプションを閉じる
②HARファイルの作成
1.SmartViewから任意のPBCS環境にログインする
2.Fiddlerを開く
3.記憶させるSmartView操作を行う
例)Webフォームを開く⇒データ入力⇒データ送信
※証明書に関するポップアップが表示されることがあるので、その場合は「はい」をクリック
4.File > Export Sessions > All Sessionsをクリック
5.「Select Export Format」で、エクスポート形式として「HTTPArchive v1.1」を選択して「Next」をクリック
6.任意の場所にHARファイルを保存する
③リプレイファイルの作成
1.新規Excelを開き、以下の要領で環境情報を入力する
列A:ユーザ名
列B:パスワード
列C:実行するHARファイル
※複数環境 または 複数ユーザーを使用する場合は複数行にして入力
2.CSV形式でファイルを保存
3.テキストエディタで開きなおし、「UTF-8」で上書き保存する
④replayコマンドの実行
1.コマンドプロンプトを開く
2.epmautomateでログイン
-- epmautomate login [ユーザ名] [パスワード] [PBCS URL] [ドメイン名]
3.replayコマンドを実行
-- epmautomate replay "リプレイファイル" trace=true[> "出力ログパス"(ログを残す場合)]
4. データ・ロード・ルール(FDMEE)の実行
epmautomate rundatarule 【データ・ロード・ルール名】 【開始期間】 【終了期間】 【インポート・モード】 【エクスポート・モード】 【取込ファイル名】
【コマンド例】
epmautomate rundatarule DLR_Actual 202704 202706 REPLACE STORE_DATA 202704_ActualData.csv
※【データ・ロード・ルール名】 【開始期間】 【終了期間】 は、
FDMEEで事前に定義したものを使用します。(詳細はFDMEEの項参照)
※インポートモード、エクスポートモードの設定値は、EPMマニュアルを参照
※取込ファイル名はパスを含めない(マニュアルでは含めて表記されているが、実際そうすると取込エラーになった)
5. 受信/送信ボックスのファイル確認
・取込ファイルは事前にPBCS環境にアップロードされている必要があります。(EPMAutomateで実行可能)
・取込を確認するために、以下のコマンドでファイルの存在を確かめます。
epmautomate listfiles
6. ビジネス・ルールの起動
epmautomate runbusinessrule 【ビジネス・ルール名】 【置換変数に渡す値】
【コマンド例】
epmautomate runbusinessrule BR001_○○処理 P_Years=FY27 P_Period=M02