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Vue.js、AWS Amplifyおよびboto3でサンプルアプリを作ってみる(第一回:Vue.jsセットアップ編)

Last updated at Posted at 2020-08-06

フロントエンド初学者です。
Vue.jsの勉強のためにインストールからアプリ公開まで一通りやってみたので、手順とハマリどころをメモ。

やりたいこと

  • Vue.jsをフロントエンドにしたデータカタログアプリ(のサンプル)を作る
  • せっかくなのでAWS Amplifyも使ってみる
  • バックエンドはPython 3 + boto3※で作る
  • Amazon API Gateway、AWS Lambda、AWS Glueでサーバーレスにやる(EC2やEC2的なものには最後まで触らないで済ませる)

※ AWSのPython用SDK。

完成品イメージ

スクリーンショット 2020-05-08 00.28.01.png

道具の選定

それぞれのパーツについて、使う道具を選んでいく。

  • フロントエンド
    • とっつきやすそうという理由でVue.jsをチョイス。
    • UIパーツはElement UI
  • バックエンド
    • 多少土地鑑があるという理由でPython。2系は死んでしまったので3系で。
    • フロントエンドから直接AWSサービスを叩く2 Tierではなく、API GatewayとLambdaを挟んだ3 Tierで構成。色んな言語に手を出すと構文がごっちゃになりがちなので、ロジックはPythonとboto3に一本化する。
    • AWS Web公開四点セット(Route 53、CloufFront、S3、Certificate Manager)はあえて使わず、AWS Amplifyに任せてみる。
    • AWS CICD四点セット(CodeCommit、CodeBuild、CodeDeploy、CodePipeline)も使わず、これもAmplifyで簡素化(厳密にはCodeCommitだけは使用)。
  • 開発環境
    • Cloud9も考えたが、あえて手元のMacを汚す覚悟で以下に決定。
      • MacOS Catalina
      • Visual Studio Code
      • Python 3.8
        • aliaspythonpython3にリンク
        • pipも同様にpip3にリンク
      • AWS Amplify

Step by Step

1. 作業フォルダを作成してgit clone

一番最初にやること。
なおclone元はCodeCommitレポジトリ(以下はレポジトリ名をmy-amplify-appとした例)。
実際にはレポジトリの作成やgit認証等諸々の前フリがあるが、本筋から外れるのでここでは省略。

% mkdir ~/SPA
% cd ~/SPA
% git clone https://git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com/v1/repos/my-amplify-app

2. Vue.jsのインストール

公式を参考に、手元のMacにVue.jsとVue CLI 3(@vue/cli)をインストール。

% brew upgrade npm
% npm install -g @vue/cli

インストール手順やVue CLIの概念理解はこのあたりを参考にさせていただきました(感謝)。

https://qiita.com/y-tsutsu/items/67f71fc8430a199a3efd
https://qiita.com/Junpei_Takagi/items/603d44f7885bd6519de2
https://qiita.com/teraco/items/74a6104d3e201c4f654e

3. プロジェクトの作成

Vue.jsと@vue/cliをインストールできたらプロジェクト(frontend)を作成。最新のお作法に従って、vue initではなくvue createを使う。
vue routerもこの時にインストール(npm install vue-routerで後からインストールもできる)。vuexは大規模開発用らしいのでスキップ。

% cd my-amplify-app
% vue create frontend

プロジェクトを作成したらプロジェクトフォルダ直下に移動。

% cd frontend

本来は以降ここで作業、となるはずだったが、Amplifyでやる前にCodeBuildでも一通りパイプラインを試してみようと思い立ち、結果ハマる。
詳細は省くが、CodeBuildで使用するビルド設定ファイルbuildspec.ymlがレポジトリ直下にpackage.jsonを要求したため、何をどうしてもビルドエラーに。。。最終的に、プロジェクトフォルダ配下の全ファイルをレポジトリ直下(~/SPA/my-amplify-app/)に移動することで無理矢理動かした。
他のやり方もあるかも知れないが、ここでこれ以上時間を使いたくなかったため、以後レポジトリ直下=プロジェクトフォルダとすることに決定。

% mv ./* ../
% cd ..
% rmdir frontend

vue routerについては、以下も参考にさせていただきました(感謝)。

https://qiita.com/567000/items/d6a7c694a370dc92e774
https://qiita.com/hshota28/items/765cf903f055754f7557

4. Element UIのインストール

いい感じのUIを作れるようになるフレームワーク、Element UIをインストール。
package.jsonのあるプロジェクトフォルダ直下(ここではレポジトリ直下)で作業する。

% vue add element

基本デフォルトで、ロケールのみjaに変更する。
ちなみに、vue routerを手動インストールする場合は、Element UIより前にやっておいた方が無難。逆だとApp.vueが上書きされてしまい都合が悪い。

5. 起動確認

npm run serve で起動確認。
万事うまく行っていれば、これでElement UIが有効になった状態でhttp://localhost:8080から開発用ページにアクセスできるはず。

% npm run serve

npm run serveはあくまで開発用なので、本番コードを生成するにはnpm run buildによるコンパイルが必要とのこと。そこで生成されたJavascriptコードがindex.htmlから呼び出されて動くわけだ。ふむふむ。
ということで、ついでにビルドの素振りもやっておく。この時点で何らかのエラーが出るようだと、CodeBuildかAmplifyかを問わずデプロイも失敗するので、やっておいて損はない。

% npm run build

6. ここまでのコミット

初期セットアップができたので、いったんコミットしておく。
一人作業なのでブランチは切らずにmasterへ。

git add .
git commit -m "Initialized"
git push -u origin master

7. vue routerとElement UIを構成し、画面遷移のベースを作成

vue routerとElement UIをインストールした時点で、src/main.jsが修正されている。
これと、src周辺のフォルダ構造に一部手を加え、動くようにしていく。
最初に、完成品はこちら。

src/main.js
import Vue from 'vue'
import App from './App.vue'

// vue router
import router from './router'

// Element UI
import './plugins/element.js'

new Vue({
  router,
  render: h => h(App)
}).$mount('#app')

まず、古いサイトではインポート元としてrouter.jsをポイントしていたりするが、現在(2020/5)はrouter/index.jsなのでimport router from ./routerとするのが正しい。うまく読み込めない場合はsrcからパスを確認すること。

vue routerを設定したら、あとはcomponentsなりviewsなりのフォルダをsrc配下に切って、ルート先のXXX.vueファイル群を置いていく。これにより、App.vueをいわばホームディレクトリとして、様々なページをスムーズに遷移させることが可能になる。router/index.jsは例えば以下のように書いていく。

router/index.js
import Vue from 'vue'
import VueRouter from 'vue-router'
import Home from '@/components/Home.vue'
import Dataset from '@/components/Dataset.vue'

...中略...

Vue.use(VueRouter)

const routes = [
  {
    path: '/',
    name: 'Home',
    component: Home
  },
  {
    path: '/dataset',
    name: 'Dataset',
    component: Dataset
  },

後略...

ちなみに各パスは相対パスで指定可能だが、@とするとsrcの代替とそこからの絶対パス指定もできる。以下は同値。

../src/components/Home.vue
@/components/Home.vue

あとはApp.vueでElement UIを組み合わせながら各ルート先を表示するためのUIコンポーネントを作っていく。
ここではel-menuを使っているが、他のElement UIコンポーネントも、使い方は難しくはない。公式のサンプルコードを参考に、あれこれ試してみると理解できる。

App.vue
<template>
  <div id="app">
    <div>
    <img alt="Vue Logo" src="@/assets/gluelogo.png/" width="60" height="60">
      <h1>Data Catalogue Explorer</h1>
      <el-menu :default-active="activeIndex" mode="horizontal" background-color="#545c64" text-color="#fff" active-text-color="#ffd04b" router>
        <el-menu-item index="home" :route="{ name:'Home' }">ホーム</el-menu-item>
        <el-menu-item index="dataset" :route="{ name:'Dataset' }">データセットの一覧を見る</el-menu-item>

...(中略)...

      </el-menu>
      <router-view />
    </div>
  </div>
</template>

<script>

export default {
  name: 'app',
  data () {
    return {
      activeIndex: this.$route.name
    }
  }
}
</script>

<style>
#app {
  font-family: 'Avenir', Helvetica, Arial, sans-serif;
  -webkit-font-smoothing: antialiased;
  -moz-osx-font-smoothing: grayscale;
  text-align: center;
  color: #2c3e50;
  margin-top: 60px;
}
</style>

このようにして、まずは画面構成を作っていく。適当なタイミングで動確(npm run serve)し、コミットしておくと効率がよい。

ある程度準備したら次はロジック作成とデプロイだが、長くなってきたので今回はここまで。

次回は、Amplifyをインストール・構成し、AWSのバックエンドリソースとCICDパイプラインを準備するところまで、その次ではaxiosをインストールしてAPI(API Gateway + Lambda)を呼び出し、Element UIのTableコンポーネントに投入して一応の完成を見るところまでをまとめたい。まとめられるといいな。

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