どの言語を学ぶべきか?「モダン言語 vs エルダー言語」という視点
プログラミング言語を選ぶとき、よく以下のような軸が語られます。
- AOTコンパイル / JITコンパイル / インタプリタ
- 動的型付け / 静的型付け
- 関数型 / OOP / 手続き型 / マルチパラダイム
しかし、自分はもうひとつ重要な軸があると考えています。
それが 「モダンな言語かどうか」 です。
この記事では、モダン言語と比較的古い言語(ここでは「エルダー言語」と呼びます)のメリット・デメリットを整理します。
モダン言語のメリット
1. 過去の問題を踏まえて設計されている
新しい言語は、基本的に既存言語の課題を解決するために作られています。
例えば:
- メモリ安全性
- 継承の複雑さ
- 参照透過性の欠如
といった問題に対して、モダン言語はより洗練された解決策を提供しています。
つまり、
エルダー言語で踏みがちな「罠」を回避しやすい
というのが大きな強みです。
2. 文法が現代的で読みやすい
モダン言語は、可読性や保守性を強く意識して設計されています。
- 過度に冗長でもなく
- 過度に省略的でもない
バランスの取れた文法になっていることが多いです。
これは今後さらに重要になります。
なぜなら、
AIが生成したコードを人間がレビューする時代になるから
です。
古い文法は、このレビューコストを上げる要因になり得ます。
3. エコシステムが整っている
モダン言語は開発体験も重視されています。
例えば:
- パッケージマネージャ
- ビルドツール
- フォーマッタ
- Linter
などが最初から統合されているケースが多いです。
一方でC++で本格的に開発しようとするとコンパイラいれて、ビルダー入れて、パッケージマネージャ入れて、それを適切に環境設定して、、、といっためんどい作業が待っています。
こうした面倒をモダン言語は回避しやすいために
環境構築で詰まりにくい
という初心者にとって非常に大きなメリットがあります。
モダン言語のデメリット(=エルダー言語のメリット)
1. 実務案件が少ないことがある
モダン言語は比較的新しいため、
- 保守案件が少ない
- 導入事例が少ない
という傾向があります。
特に金融や大規模システムでは、
「前例があること」が非常に重要
とされるため、既存のエルダー言語が使われ続けます。
2. 情報量・コミュニティの差
長く使われてきた言語ほど:
- 日本語の情報が豊富
- トラブルシューティングの蓄積がある
という強みがあります。
これは開発効率に直結します。
3. 巨大システムは簡単に置き換えられない
OSや基幹システムなどは、長年エルダー言語で書かれています。
これらをすべて新しい言語で書き直すのは現実的ではありません。
したがって、
エルダー言語は今後も長く使われ続ける
というのは間違いありません。
まとめ?
モダン言語かどうかという軸があることがお判りいただけたでしょうか?読者をおたすけできれば幸いですが、、、実はこれまでの内容は一部嘘が混じっており、、エルダー言語が置き換えられてる大きな領域があるのです。
「エルダー言語は置き換えられない」は半分正しいが半分誤り
確かに完全な置き換えは難しいです。
しかし現在、
- OSの一部
- セキュリティクリティカルな領域
では、エルダー言語からモダン言語への移行が進んでいます。
特に注目されているのが Rust です。
Rustは:
- メモリ安全性を持ち
- Cとの相互運用が可能
という特徴を持ち、既存資産と共存しながら導入できます。
これはかなり強力です。
AI時代との相性
さらに考えると、
- AI処理 → GPU(CUDAなど)
- アプリケーション → 安全な言語でラップ
という構成が現実的になります。
このとき、
低レベルと高安全性を両立できる言語
の価値は非常に高くなります。
なのでRustを勉強しましょう!!
結論:学習ロードマップの一例
とはいえ、いきなりRustは難易度が高いです。
個人的には以下の流れが現実的だと思います:
Python → Go → C/C++ → Rust
- Python:基礎と抽象化に慣れる
- Go:モダンな設計と実務感
- C/C++:低レベル理解
- Rust:安全性と統合
おわりに
モダンかどうかの軸の提示という形で読者に貢献できればうれしく、
この記事が、言語選択の一助になれば幸いです。