DOSのdisabledelayedexpansionについて

Intro

普段ほぼMSDOSでバッチなんて書かないのですが
業務上必要になり久々に書いたときにはまったのメモ。

概要

DOSはなにも指定しないと変数をループやIFブロックなど条件式の外で
展開してしまいその評価結果が保持されてしまうようです。

この場合変数の遅延展開オプションが必要になります。
SET enabledelayedexpansion

また遅延展開する変数の記載は
%変数%ではなく!変数!で指定する必要があります。

そんなばかな。ひどいもんだ。

IFブロックの中で記載した処理結果を%ERRORLEVEL%をとって
判断するときとかもこれにあたるので注意が必要でした。

サンプル

だめなパターン

SET COUNT=0
FOR /F %%i IN ('DIR') DO SET /A COUNT=%COUNT%+1
ECHO %COUNT%

結果は1がたくさん。
FORをまわす前のCOUNT=0がセットされてしまい
固定化されるためです。

いいパターン

SET enabledelayedexpansion

SET COUNT=0
FOR /F %%i IN ('DIR') DO SET /A COUNT=!COUNT!+1
ECHO %COUNT%

想定どおり。

感想

DOSなんてこの世からなくなればいいと思います。