はじめに
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)においてNVIDIA GPUのインスタンスを利用する際のイメージ選択について公式ドキュメントからでは読み取れない部分もありますので、ここでまとめたいと思います。
基本的には利用用途(グラフィックス処理または、コンピュート処理)により選択するイメージが変わります。
イメージの選択について
以下の表を参考にしてください。
OS別の利用用途によるOSイメージ選択
まずは、利用するOSから利用用途を選択し、どのOSイメージを使えば良いかを確認してください。
OS種類 | 利用用途 | 利用するOSイメージ | 追加作業 | 注意事項 |
---|---|---|---|---|
Windows Server | グラフィックス利用 | MarketplaceのNVIDIA RTX Virtual Workstation | ドライバ、ライセンス込みなので不要。 | 特定のverしかリリースされていない。 |
グラフィックス利用 | Platform Image | NVIDIAの有償vGPUライセンスの購入、ドライバ・ライセンスのインストール | 特殊なケース。基本的には上記のイメージの利用が推奨。 | |
コンピュート利用 | MarketplaceのNVIDIA RTX Virtual Workstation | ドライバ、ライセンス込みなので不要。 | 特定のverしかリリースされていない。 | |
コンピュート利用 | Platform Image | 適切なドライバをダウンロードしてインストールが必要 | WDDMモードでは利用不可。 | |
Oracle Linux | グラフィックス利用 | GPU Platform Image | ドライバインストール済みなので不要。 | |
コンピュート利用 | GPU Platform Image | ドライバインストール済みなので不要。 | ||
Ubuntu | グラフィックス利用 | Platform Image | 適切なドライバをダウンロードしてインストールが必要 | |
コンピュート利用 | Platform ImageまたはNGC Image | 適切なドライバをダウンロードしてインストールが必要 | ||
CentOS | グラフィックス利用 | CentOS の Platform Image | 適切なドライバをダウンロードしてインストールが必要 | |
コンピュート利用 | CentOS の Platform Image | 適切なドライバをダウンロードしてインストールが必要 |
- ドライバインストールはNVIDIA社の以下URLから適切なものをインストールしてください
- ドライバのダウンロード: https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
- ドライバとCUDA SDKのダウンロード: https://developer.nvidia.com/cuda-downloads
OSイメージとShapeの組み合わせ
利用するOSイメージが決まったら、そのOSイメージが利用したいShapeに対応しているか確認してください。
GPU Type | Shape | RTXvWS(Win2019/2022) | OL7/8 GPU | Ubuntu 22.04 | CentOS7/8 | Win2019/2022 STD | Win2019/2022 DC |
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V100 | VM.GPU3.1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✖️ |
VM.GPU3.2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✖️ | |
VM.GPU3.4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✖️ | |
BM.GPU3.8 | ✖️ | ○ | ○ | ○ | ✖️ | ✖️ | |
A100 | BM.GPU4.8 | ✖️ | ○ | ○ | ○ | ✖️ | ✖️ |
A10 | VM.GPU.A10.1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✖️ |
VM.GPU.A10.2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✖️ | |
BM.GPU.A10.4 | ✖️ | ○ | ○ | ○ | ✖️ | ○ |
- 2024年4月14日現在の最新イメージでの確認状況です
- Shapeの詳細なスペックについては https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Compute/References/computeshapes.htm をご確認ください
補足情報
Platform Image とは?
Marketplace Image とは?