📝 概要
2025年1月31日、UiPathのクラウド環境において Orchestrator Cloud(cloud.uipath.com)への接続遅延 が発生(高レイテンシー)し、一部のユーザーが影響を受けました。本記事では、障害の概要、影響範囲、復旧状況、今後の対策についてまとめます。
🛠 障害の概要
- 発生日時:2025年1月31日 05:12 UTC(日本時間 14:12)
- 復旧完了:2025年1月31日 05:52 UTC(日本時間 14:52)
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影響地域:
- インド(India)、シンガポール(Singapore)、日本(Japan)
-
影響範囲:
- Orchestrator Cloud(cloud.uipath.com)へのアクセスが遅延
- Studio、Assistant、Robotのクラウド連携機能が影響を受ける
- ジョブ実行、ログ取得、パブリッシュ処理の遅延
- APIリクエストのレスポンスが不安定になる
🔍 障害の詳細
「断続的な高レイテンシー」とは?
今回の障害では、クラウドサービスへのリクエスト処理が通常よりも遅くなったり、一時的に接続が途切れたりする現象(高レイテンシー) が発生しました。
影響を受けたユーザーでは以下のような問題が発生していた可能性があります:
- Orchestratorへのログインに時間がかかる、または接続できない
- ジョブの実行開始が遅れる、またはタイムアウトする
- ログの取得やパブリッシュの処理が異常に遅くなる
- APIを利用した連携機能が一部失敗する
✅ 対応と復旧状況
時刻(UTC) | 対応状況 |
---|---|
05:12 | 障害を検知、影響範囲を調査開始 |
05:44 | 問題の原因を特定し、修正作業を開始 |
05:52 | シンガポール、日本は完全復旧、インド地域の復旧作業継続 |
06:30 | すべての地域でサービスが完全復旧 |
現在、すべての地域で正常稼働が確認されています。
💡 今後の対策と開発者へのアドバイス
クラウド依存のシステム開発では、突発的な障害に備えた運用設計が重要です。
特にRPA開発では、以下のような対応を検討することで、障害発生時の影響を最小限に抑えることができます。
✅ 開発者向けの対策ポイント
-
Orchestrator Cloudのステータスを定期的に確認
→ UiPathの公式ステータスページ(status.uipath.com)で、障害情報を随時チェック -
ジョブ実行スケジュールに余裕を持たせる
→ クラウドサービスの一時的な遅延を考慮し、処理のリトライ設定や待機時間を適切に調整 -
クラウド環境とオンプレミス環境を使い分ける
→ 重要なプロセスは、ローカル実行のバックアップフロー を用意することで、クラウド依存を減らす -
APIリクエストのタイムアウト処理を適切に設定
→ レスポンス遅延に備え、APIリクエストのタイムアウト値を適切に設定 -
障害時の影響を最小限にする通知フローを確立
→ 影響を受けるチームがすぐに対応できるよう、社内で障害発生時の通知ルールを明確にする
📢 コメント募集中!
- 今回の障害で影響を受けましたか?
- Orchestrator Cloudへの依存についてどう思いますか?
- 障害対策として有効な方法 について意見を共有したい方は、ぜひコメントでお知らせください!📢✨
🔗 関連情報
💡 クラウドサービスを利用する開発では、障害に備えた運用設計が欠かせません。
今回のような影響を最小限に抑えるためにも、適切な対応策を検討しておきましょう!