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DatadogAdvent Calendar 2021

Day 22

Vector by Datadogって知ってる?

Last updated at Posted at 2021-12-22

こんにちは!Datadog JapanでSales Engineerをしているitakafuです。

Datadog Advent Calendar 2021も22日目となり残り少なくなってきました。この記事ではちょっと趣向を変えて、半分ネタ的な話を書いていきたいと思います!

Vector とは?

タイトルのとおりですが、Vector by Datadog (以下Vector)を皆様ご存知でしょうか。VectorはもともとTimber.ioにより開発されていましたがDatadogにより買収され、現在はVector by Datadogとして継続して開発が進められているAgent/Aggregatorとなります。

実はしれっとDatadogのドキュメント中にもページがあったりします。

Aggregating Multiple Agents Using Vector
https://docs.datadoghq.com/agent/vector_aggregation/

何ができるの?

Vectorは様々なデータを集約、加工、また様々なツールへとそのデータを連携することが可能な、daemonやsidecarとしてデプロイできるAgent/Aggregatorです。
vector_sources_trans_sinks

上記の図にあるように、

Sources (データソース)
Transfroms (加工)
Sinks(データ連携先)

と、シンプルに設定することが可能です。

例えばSourceにFluentを設定し、SinksへAWS S3とDatadog Logsを設定すると、FluentからのログをVectorへ集約し、AWS S3とDatadog Logsへ同時に連携することが可能となります。

またSinksへ2つの異なるDatadog Organizationを設定する、なんてことも可能ですので「このデータ、こっちとあっちのOrganizationにも送りたいんだよなぁ」なんてことも可能となります。

以下は、実際に1つのログをAとBという2つのOrganizationに送信し、Bに送信する際にはTransformsで「sender:なんちゃか」というタグを付与した例です。

Organization A:
org_a

Organization B:
org_b

また1つのログをDatadog LogsとAWS CloudWatch Logsの両方へログを送ってみる、なんてこともやってみました。

Datadog Logs:
datadog_logs

AWS CloudWatch Logs:
cw_log

と、なかなか色々な想像が膨らんできて夢が広がりますね!!!

まとめ

by Datadogという形で、Datadog自身Observabilityプラットフォームを提供する身ではありますが、Datadogだけでは無く「Observability」という意味で様々なデータを集約し、様々なプラットフォームへと連携できるようなものになっています。まさに「Take control of your observability data」です。

どなたでも試せるようになっていますので、ぜひご興味あるかたは覗いてみてください!

注意点

Vectorは現在絶賛開発中ですので、例えば Datadog Agent -> VecotrというようなDatadog AgentをSourceとする場合、現状ログのみ対応(Metricsは現状非対応)や、Vector自身SourceとしてのTraceのサポートは絶賛開発中、など、まだいくつか制限があります。

VectorのドキュメントやGithubのほうでにてそれぞれ設定可能なSourceの対応状況、Sinksの対応状況、またTransformsの書き方などなど確認可能ですのでぜひご参照ください。

おまけ

VectorはRustで実装されていて、実は --enable-datadog-tracingというオプションが存在します。これは、APMが有効となっているDatadog Agentが動作している環境で、このオプションを付与してVectorを起動すると、Datadog APMにてVector自身の動作のTracingが確認することができます。

vector_apm

「Datadog APMってRust対応してなかったような…」と思ったそこのあなた、正解です。Datadog APM自身はRustに対応していません。どうなってるのかな、と気になった方は、VectorのRepositoryに自身のTracingのRFCなんかもありますので探してみると面白いかもしれません :wink:

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