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AutoML Visionをためしてみた

Last updated at Posted at 2018-08-25

やってみた系の日本語の記事が少なかった(まだベータ版だから?)のと、Qiitaにもあまりなかったので、記事にまとめておきます。
AutoML Visionの開始から学習、予測を行うまでの内容になります。実際にpythonからAPIを叩く編はまた次の記事で書きます。

最初の準備

  • 適当なプロジェクト作成
  • AutoML側からプロジェクトにアクセスできるように権限周りを設定
    • Quick Startによると次のロールが必要
      • Cloud ML Engine 管理者(roles/ml.admin)
      • ストレージ管理者(roles/storage.admin)
  • Cloud Platform → 人工知能 → Vison を選択
  • プロジェクトを選択

詳しくは、公式のQuick Start

DataSetsの作成

DataSetsの作成方法は以下の2つがあります。

  • ローカルから画像、zipを直接アップロード
  • gcsからimport

今回は、gcsからimportする方法のみを試してみました。

  1. GCSにバケットを作り画像をアップロード

    • AutoMLを開始したプロジェクトと同じプロジェクトにバケットを作成
    • アップロードは、コマンドラインから Cloud Storage にアクセスできるgsutilを使うと楽
  2. アップロードしたイメージのURLとラベルを対応づけたcsvファイルを作成

    • 以下のようなフォーマットのCSVファイルを作る
    gs://プロジェクトID/ディレクトリ/画像ファイル,ラベル
    gs://プロジェクトID/ディレクトリ/画像ファイル,ラベル
    .
    .
    
    • ラベルを複数つけると、マルチラベルでのクラスタリングが可能
    • このときcsvのheaderとidは不要

    詳しくは以下 https://cloud.google.com/vision/automl/docs/prepare#csv

  3. 作成したcsvファイルを、画像をアップロードしたバケットにアップロード

  4. AutoML側から、CSV使ったデータセットの作成をすると、画像が読み込まれる

読み込まれた画像とラベルは、AutoMLの画面のImageタブから確認できます。

zipを使った場合は、こちらの方がやっておられました。
Cloud AutoML Visionを使ってみた(使ってみただけ)
ファイルの構造がそのままラベルになるのは楽で良いですね。

メモ

  • 1ラベルあたり1,000枚の画像を使うことが推奨
  • データセットは、トレーニング用に80%、検証用に10%、テスト用に10%を使用される
  • ラベルあたり、10枚の画像が最小(高度なモデルの場合は50枚?)
  • モデルをトレーニングするときは、次の画像形式がサポート
    • JPEG
    • PNG
    • WEBP
    • GIF
    • BMP
    • TIFF
    • ICO
  • 画像の最大ファイルサイズは30MB

学習

AutoMLの画面のTrainタブ→TRAIN NEW MODELをクリック
モデル名や学習にかける時間などを設定する。
1 compute hourを選択すると1時間の学習が無料で行える。

START TRAININGで学習開始
あとは、待機

価格は、

  • 1時間のトレーニングならば、毎月最大10個のモデルまで無料
  • その後の訓練時間は1時間あたり20ドル
  • 既存のモデルのトレーニングを再開すると、トレーニング費用は1時間あたり20ドル

学習結果

学習結果は、AutoMLの画面のEVALUATEタブから確認できる。
precision(精度)やrecall(再現度)などが確認できる。

予測

AutoMLの画面のPREDICTタブから確認できる。

画像をアップロードすると予測のテストが行える。
curlとpython用のコードも用意してくれてるのでコピペで動く。

メモ

  • 予測には、次の画像形式がサポート
    • JPEG
    • PNG
    • GIF
  • 最大ファイルサイズは1.5MB
  • 学習済みのモデルはエクスポートはできない模様
  • インポートも無理っぽい

価格は、

  • 1000枚まで無料/1月
  • それ以降は1000枚の画像につき3ドル/1月

価格まとめ

学習時

  • 1時間のトレーニングならば、毎月最大10個のモデルまで無料
  • その後の訓練時間は1時間あたり20ドル

予測時

  • 1000枚まで無料/1月
  • それ以降は1000枚の画像につき3ドル/1月

あと、GCS代

まとめ

  • 教師データさえ集めてくれば簡単にできる
  • こうすれば精度を上がるよ的なことも教えてくれるので、それに沿っていけば精度向上も簡単なのでは?
  • モデルの更新で料金が発生するので、予測するラベルやDataSetは慎重に選ばないと何度も学習しなおすことになって死にそう
  • 予測用のサーバー、コードを用意、維持する必要がないので、予測にかかる技術や価格のコストは低いと思った
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