note だけに投稿していたことに気づいた
Claude Code に /write-article というカスタムスキルを作っていて、記事の下書きをAIに書かせている。
しばらく使っていて気づいたのが、出力先がずっと note だったこと。ハウツー記事も、デバッグ記録も、ツール紹介も、全部 note に流れていた。
Qiita や Zenn を使っているエンジニアが、note をメインに読むことはあまりない。技術的な内容を書くなら、届けたい人が集まっている場所に出すべきだった。単純なことなのに、スキルが note に固定されていたせいで気づくのが遅れた。
Qiita と Zenn にも出すことにした
プラットフォームによって届きやすい読者が違う。整理するとこうなる。
それぞれ向いている題材がある。Qiita に書いてもいいものを note に出し続けていたのは、動線がおかしかった。
スキルを拡張した
Claude Code のカスタムスキルは、~/.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md というファイルに自然言語の指示を書くだけで定義できます。コードは一切書きません。条件分岐も、出力先の切り替えも、フォーマットの指定も、すべて Markdown の日本語で書く構造です。
/write-article もこの仕組みで動いていて、実体は約700行の Markdown ファイルです。「note 書いて」「Qiita で書いて」といった自然な日本語を受け取り、どのモードで何を出力するかを自律で判断します。
asset-skills リポジトリについて
スキルのリポジトリはここに公開しています。
asset-skills は複数のカスタムスキルをまとめたリポジトリです。現在こんな構成になっています。
asset-skills/
├── SKILLS.md ← スキル索引(一覧・呼び出し方)
└── skills/
├── write-article/
│ └── skill.md ← 記事執筆スキル(今回の話題)
├── release/
│ └── SKILL.md ← タグ駆動リリース管理
├── github-actions/
│ └── SKILL.md ← GitHub Actions ワークフロー整備
├── npm-publish/
│ └── SKILL.md ← npm パッケージ公開
├── make-icon/
│ └── SKILL.md ← アイコン・favicon 生成
├── review-sheet/
│ └── SKILL.md ← 協議資料 HTML 生成
├── repo-consistency/
│ └── SKILL.md ← README・ライセンス整合チェック
├── slash-commands-update/
│ └── SKILL.md ← slash コマンド鮮度管理
└── portfolio-works/
└── SKILL.md ← ポートフォリオ管理
SKILLS.md がカタログになっていて、どのスキルをどういう言葉で呼ぶか・どこに出力されるかが一覧できます。スキルを増やしたいときもここにフォルダを足すだけです。
自分の環境への導入方法
clone してジャンクション(Windows のシンボリックリンク相当)を1本張るだけです。
git clone https://github.com/ishizakahiroshi/asset-skills C:\dev\workshop
clone 先を ~/.claude/skills として参照させます。
New-Item -ItemType Junction `
-Path "$env:USERPROFILE\.claude\skills" `
-Target "C:\dev\workshop\skills"
Claude Code を再起動すれば、全プロジェクトで /write-article・/release・/make-icon などが使えるようになります。
この仕組みのポイントは、実体が C:\dev\workshop\skills\ にある点です。~/.claude/skills はそこへのジャンクションなので、git でスキルを更新すれば即座に全プロジェクトへ反映されます。スキル側のファイルを触る必要はありません。
今回追加した Qiita・Zenn モードの中身
既存の skill.md に節を追加しました。Qiita モードは3つの節で構成しています。
① 出力先とファイル命名
### 出力先・ファイル命名
- 出力先: `docs/qiita/<プロジェクト>/<YYYY-MM-DD>_<和文トピック>/<YYYYMMDD-slug>.md`
- slug 命名: `YYYYMMDD-topic-in-english`
note と同じ構成にしました。docs/qiita/<プロジェクト>/<YYYY-MM-DD>_<和文トピック>/ の形でフォルダを切り、md と画像を同居させます。
② frontmatter テンプレート
Qiita は frontmatter でタグを管理します。毎回手で書かなくていいようにテンプレートを指示に入れています。
---
title: ""
tags:
- name: ""
private: false
---
生成された md にはこれが埋まった状態で出てくるので、タグを確認して投稿するだけです。
③ トーン調整ルール
note と Qiita では最適な書き方が違います。note は語り口を大事にした体験談が合う。Qiita は「どうやればいいか」を早く伝えることが大事です。
そのため Qiita モードにはこんな指示を入れました。
・手順・コマンドを冒頭に前出し(読者はまず答えを知りたい)
・タイトルはハウツー型(「〜した話」→「〜するときにやること」)
・太字・コードブロックを積極活用
・ツール紹介系ではフォルダ構成・GitHub URL・コマンド例を必ず含める
Zenn も同じ構造で、出力先 docs/zenn/<プロジェクト>/<YYYY-MM-DD>_<和文トピック>/・emoji・type・topics の frontmatter を指定しています。
Qiita CLI と GitHub 連携で自動投稿している
Qiita CLI(qiita pull / qiita publish コマンド)は、ローカルの md をそのまま投稿・同期できる公式 CLI ツールです。GitHub との連携機能もあって、専用リポジトリ(qiita-content)に push するだけで自動投稿できます。
実際に導入しました。スキルが docs/qiita/<プロジェクト>/<YYYY-MM-DD>_<和文トピック>/ に md を生成したあと、public/ にコピーして git push する。それだけで GitHub Actions が走って Qiita に自動投稿されます。
# .github/workflows/publish.yml(抜粋)
on:
push:
branches:
- main
steps:
- uses: increments/qiita-cli/actions/publish@v1
with:
qiita-token: ${{ secrets.QIITA_TOKEN }}
リポジトリに QIITA_TOKEN シークレットを登録しておくだけで動きます。qiita pull で既存記事を取り込んで同期する使い方もできます。
投稿ワークフロー
実際の流れはこうなっています。
/write-article qiita で書いて
↓ 生成
docs/qiita/<プロジェクト>/<YYYY-MM-DD>_<和文トピック>/YYYYMMDD-slug.md
↓ public/ にコピー
git push → GitHub Actions 起動
↓ 自動投稿
Qiita に記事が公開される
「コマンド1本で下書きが完成して、push するだけで投稿される」という状態です。
プラットフォームを指定しない場合は推薦が出ます(次の節)。
おまけ:内容を読んでプラットフォームを推薦するようにした
Qiita・Zenn・note の3択が増えたことで、毎回どこに出すか考えるのが少し面倒になった。
「AIが題材を読んで推薦してくれれば、確認だけで済む」と思い、プラットフォームを指定しない場合は1問だけ確認するようにした。
Qiita がおすすめです。設定手順・ハウツー系なので検索で拾われやすく、エンジニアに届きます。
これでいいですか? (Y/N)
Y で進む。N なら3択が出る。最悪でも2手で終わる。
推薦基準は skill.md に書いた。ハウツーなら Qiita、体験談なら note、設計判断なら Zenn、迷う場合は note(後から移植しやすいため)。
使ってみて
出力先が変わっただけで、使い方は同じ。「この話は Qiita に出したほうがいい」と気づいたときに qiita で書いて と添えるだけ。
推薦の精度は思ったより高くて、ほとんど合っていた。外れたのは今のところ数回。
複数プラットフォームに書く習慣がなかったのは、出すのが面倒だったからでもある。スキルが対応してから、Qiita に出す記事が増えた。動線を直すだけで変わることは意外とある。
※ ヘッダー画像は AI(画像生成)で作成しています。
書いた人: ishizakahiroshi
群馬の北部で、保護猫2匹と暮らす、在宅エンジニア(何でも屋)
https://ishizakahiroshi.github.io/
https://github.com/ishizakahiroshi
X(業務委託・各種相談はこちら):
https://x.com/ishizakahiroshi
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