突然秋がやってきた感じですね。
プログラミング
JavaScript
要約:
Node.js v22.21.0(LTS)は、2025年10月20日にリリースされた安定版です。本バージョンではCLIに「--use-env-proxy」オプションの追加、fetchで環境変数によるHTTPプロキシ対応、HTTPサーバーのアップグレード制御用「shouldUpgradeCallback」追加、http/https.requestとAgentでの組み込みプロキシ対応、--max-old-space-sizeで割合指定対応など、プロキシやメモリ管理に関する複数の機能改善が行われました。他にも各種コミットによりセキュリティやビルド・ドキュメント等の細かな修正も含まれています。
Go言語
要約:
go-meridianはGo言語向けの、型安全なタイムゾーン管理ライブラリです。time.Timeのタイムゾーン情報が型内で保持されず、誤った取り扱いが起こる問題を解決します。Meridianではタイムゾーンを型に直接エンコードし、異なるタイムゾーン同士の混同をコンパイル時に防止します。14種類の主要タイムゾーンに対応し、カスタム追加も可能。APIは直観的で、UTC型や東部標準型などゾーンごとに異なる型・関数を提供し、タイムゾーン変換も型安全に行えます。CI/CD自動テストやリント、カバレッジ計測も整備済みで、拡張性にも優れています。
Web
要約:
本資料は、フロントエンド開発におけるブラウザ組み込みAIの活用について解説したものです。クライアントサイドAIの利点や、Google Chrome 138で導入されたブラウザ組み込みAI APIについて紹介。AIにはローカル実行型、クラウド連携型など複数の種類があり、Webの標準化動向(Web Machine Learning WGやWebNN API等)にも言及しています。また、Chrome上で動作するGemini Nanoとその利用要件、JavaScript APIからの呼び出し、さらに要約や翻訳、言語判定といったAPIの例も取り上げ、AI活用の実践的なシナリオを紹介しています。
感想:
自分の中にフロントエンドから直接LLMを呼び出すという感覚が無かった残念な人なので参考になりました。
エージェンティックコーディング・仕様駆動開発
要約:
- Claude Codeの概要: Anthropic社が開発したCLI(コマンドラインインターフェース)上で動作するAIコーディングエージェントです。CLIを活用することで、エディタやUIに依存せず、自然言語での指示や複数ファイル・タスクの同時処理が可能となっています。
- 従来のAI支援ツールとの違い: これまでの主流はエディタ連携型(例:GitHub Copilot、Cursor)、ブラウザ上のアプリ生成サービス(例:Replit)、自律型コーディングエージェント(例:Devin)でしたが、どれも環境依存やAIの出力・チェックの負担、AIとのやりとりのストレスなど課題がありました。
- CLI採用の背景: Anthropic社のエンジニアは多様なIDEを使っていたため、共通基盤であるターミナルとしてCLIを選択。また、AIモデルの進化を見越しUIへの過度な投資を避けたことで、結果的に高速な反復処理や開発体験向上につながりました。
- Claude Codeの特徴: マルチファイル/タスク編集、並列実行、自然言語での対話開発、実行環境との統合(テストやデプロイ含む)、エディタ/環境非依存などが挙げられています。
- AI駆動開発の実現: Claude Codeは設計、テスト、デプロイまで一貫してAIが担え、エンジニアが主導しつつAIを効果的に活用できる「AI駆動開発」スタイルを可能にしたとまとめています。
※詳細な料金やセットアップ、具体的な使用方法は次回以降に解説予定です。
感想:
現在のコーディングエージェントCLIツールブームを作り上げたのが、Claude Codeで、それぐらいエポックなものが誕生した。Claude CodeはClaudeのモデル自体の優秀さだけで無く、ツールとしての完成度が高く、特にシステムプロンプトの完成度については特筆すべきだと思っています。
要約:
この記事は、LLM(大規模言語モデル)を利用したソフトウェア設計に関して、Claude CodeというAIコーディングツールの実例をもとに、従来のソフトウェアエンジニアリングの設計原則(SOLID原則や関心の分離など)が汎用LLM時代にも有効であることを論じています。[1]
主なポイントは以下の通りです。
- LLMの責務を最小化し、古典的設計原則を忠実に守ることがClaude Code成功の理由だと著者は分析。
- Deep Learning時代の「End-to-End学習」の成功体験は、汎用LLM時代ではそのまま適用できず、設計原則の重要性が再認識された。
- Claude Codeでは、設計原則(単一責任、開放閉鎖、依存性逆転、インターフェース分離、関心の分離、最小権限、明示化)をLLMにも厳密に適用し、Plan ModeやTool abstraction、Role-based 設計、Hooks、CLAUDE.mdなどで実装されている。
- 古典的原則を守ることで、デバッグ容易・テスト可能・チーム開発向き・メンテナンス性向上などの利点がある。
- LLM導入によって設計者・開発者側の責任や作業は増えるが、これは本来あるべき姿であり、技術の「後退」ではなく、プロフェッショナルの意義が高まるポジティブな変化だと述べている。
- 長期的な品質維持やチーム開発には、LLMにも従来型の設計原則を意識すべきであり、AI生成コードの技術的負債を防ぐためにも重要だとしている。
結論として、「時代が変わっても良い設計の原則は普遍的」であり、LLMは魔法の道具ではなく、人間の設計力がより重要になるという考えを示しています。
感想:
つくづく、人類というか現時点ではプログラマはAIと言う手下を手に入れたのだと思う。現状この記事で言われているAIに仕事をさせるための準備は、そのまま人間に仕事をお願いするための準備でもある。自分の仕事をどうやってスケールさせていくかという、ベテラン達の仕事の進め方が、AIと言う新しい手下の活用にも使用できる。
要約:
GitHub Copilotを使い、README・CONTRIBUTING・LICENSEなどの「コミュニティヘルスファイル」をAIで更新・作成する方法を紹介。これらのファイルはプロジェクトの信頼性や貢献しやすさを高める重要要素であり、Copilotは不足ファイルの検出や文書生成を自動化。記事ではプロンプト例、チェックリスト、具体的な手順を提示し、AIによる効率的なドキュメント整備を提案している。
UI/UX
要約:
この記事は、計算機科学の基礎研究者アラン・ケイ氏が、株式会社ニジボックス主催イベント『POST Dev 2025』での講演後に寄せられた9つの質問へ追加で回答した内容の特別公開記事です。
主なポイントは以下の通りです:
- AIとセラピー利用について:AIをセラピーに使うのは現状では適切でないとし、医療やエンジニアリング職には高い「注意義務(Duty of Care)」が求められると指摘。
- コンピューター革命の現状:「ある」革命はあったが、本来人間の認知や理解を深める方向ではなく、むしろ商業的な方向へと進み人々の意識を低下させたと懸念している。
- ユーザーによるプログラミングの意義:プログラミング習得自体が目的ではなく、「見えないものを見えるようにする」、世界理解の新しい方法をもたらす“新しい数学”としての側面に注目。
- UI専門家の役割:ユーザーインターフェースの必要性を現代的に再発明・発展させる必要性を述べ、今の「UI」という言葉では不十分かもしれないと指摘。
- AIと商業主義のリスク:「文明」の理念は大きく、お金儲けのみを動機とする流れに危機感を表明。
- AI時代のUndo/拡張性の重要性:現在のAIは知的ではなく、「どれだけの助けが“助け過ぎ”なのか」「本当に必要とされるものは何か」という問いが重要だと強調。
- サポートのバランス:助けすぎは人の思考や成長を損なうため、適度なバランスが必要と指摘(「子供の靴ひもを一生結ぶべきではない」例え)。
- 今後20年のUIの未来展望:過去よりも体験が悪くなっていると感じており、明確な答えを持っていないと率直に述べる。
- 入力デバイスとGUIの進化:UIは単なる「コントロール」ではなく「学習」や「ユーザー成長」を伴うべきであり、道具(楽器など)のアナロジーでその本質的価値を説明。「AIを弟子のように使う」可能性にも言及。
全体を通じて「技術は人間の成長に寄与すべき」という姿勢と、商業主義的潮流への危惧、また体験と学習の重要性が強調されています。
感想:
特にAIに関する回答は教育者でもあるアラン・ケイ御大らしいなと思いました。
AI
OpenAI
OpenAIから遂にWebブラウザが登場。
Chromeiumベースで、Chromeからブックマークやパスワードを引き継げ、Chromeの拡張機能を使用することも可能。
正直なところ、ブラウザとしての完成度は今一です。
NTT
30Bモデルなので、小型軽量なのが売りか。
Deepseek
Anthropic
論文・その他
クラウド
Azure
OS
macOS
Linux
要約:
MacのOSアップデートでiPhoneアプリが表示されるストレスから、Omarchyを導入。2日間使用し、マウス不要で快適に作業できている。ディスプレイ2枚のうち1枚を縦置きする設定は、「hyprctl monitors」で確認後、.config/hypr/monitors.confにtransformオプションを使い「monitor=HDMI-A-1,preferred,3440x-540,1.25,transform,3」と記述。さらにディスプレイ位置調整や、各画面に5つずつワークスペースを割り当てて作業効率化。Waybarの調整を加えて快適なマルチディスプレイ環境を構築した。
ハードウェア
PC
業界動向
オラクルの共同CEO、AI改革どう主導
要約:
オラクルは共同CEO体制を敷き、AI改革に取り組んでいる。クラウドインフラ事業を統括するクレイ・マグワイク氏と「市場開拓」機能を担当するマイク・シシリア氏が互いの専門を活かし、会長エリソン氏のビジョン実現を支える。両CEOはエンジニア出身で信頼関係も強く、急拡大するAIクラウド分野の強化や業界ごとのソリューション提供を目指す。ただし複数リーダーのため責任分担やコミュニケーションの重要性が課題となる。
